ITパスポート 2012年 秋期 問11
問題文
製品に関するPPMに関して、次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
[ a ]とは、少ない投資で収益を生み出す製品群である。これに対して、[ b ]は、将来の成長のためには一定以上の投資が必要となる製品群である。

選択肢
ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
🔒 解説は解答すると表示されます
PPMの製品分類(a、bに入る語句)【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢イは a が「金のなる木」、b が「問題児」です。PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント:製品群を成長率と市場シェアで分析する枠組み)では、
- 「金のなる木(Cash Cow:高い市場シェアを持ち、市場成長率は低い製品群)」は少ない追加投資で安定的に収益(キャッシュ)を生みます。
- 「問題児(Question Mark/Problem Child:市場成長率は高いが市場シェアが低い製品群)」は将来の成長のために多くの投資が必要になるため、本文の説明と一致します。
したがって a=金のなる木、b=問題児 が正解です。
解法ステップ
- PPM(Product Portfolio Management、製品群の管理)の四象限の意味を思い出す。縦軸は市場成長率(高/低)、横軸は相対的市場シェア(高/低)で表す。
- 問題文の要件を確認する。
- a:少ない投資で収益を生む → 「市場シェアが高く、成長率は低い」→ 金のなる木(Cash Cow)。
- b:将来の成長のためには一定以上の投資が必要 → 「成長率は高いがシェアが低い」→ 問題児(Question Mark)。
- 選択肢と照合して正しい組合せを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア(a:金のなる木、b:負け犬)
誤り。負け犬(Dog)は成長率も市場シェアも低く、投資しても回収が見込みにくい。将来の成長のために投資を要するという説明とは合わない。 - イ(a:金のなる木、b:問題児)
正解。上の理由どおり。 - ウ(a:花形(スター)、b:負け犬)
誤り。花形(スター:Star)は高成長・高シェアで、既に投資が必要、しかし「少ない投資で収益を生む」とは逆。負け犬は「投資より撤退が妥当な場合が多い」ため b の説明とも合致しない。 - エ(a:花形(スター)、b:問題児)
誤り。花形(スター)は成長率・シェアとも高く、金のなる木の説明(少ない投資で収益)とは異なる。問題児は b に当てはまるが、a が不適切。
よくある誤解
- 「花形(スター)は金のなる木と同じで利益を生みやすい」と考える誤解。花形は市場成長が高く、維持拡大のために積極的な投資が必要なので、当面の投資負担は大きい。
- 「負け犬(Dog)でも将来的に復活できる」と単純に期待する誤解。まれにニッチ戦略で復活することはあるが、一般的には撤退や縮小が検討される対象になる。
補足コラム
PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)は、Boston Consulting Group(BCG)が考案した「BCGマトリクス」として知られます。四つの象限は次のとおりです。
- 金のなる木(Cash Cow):低成長・高シェア。安定した現金収入源。例:成熟した製品ライン。
- 花形(スター、Star):高成長・高シェア。リーダーだが投資が必要。例:急成長中の主力製品。
- 問題児(Question Mark/Problem Child):高成長・低シェア。投資判断が分かれる。例:新規参入製品でシェアが小さい場合。
- 負け犬(Dog):低成長・低シェア。投資効果が薄い。例:需要が縮小した製品。
企業は限られた資源(お金・人・時間)をどこに配分するか判断するため、この評価を用います。例えば「問題児」に投資して花形・金のなる木に育てる、あるいは「負け犬」は撤退して資源を別へ回す、といった意思決定に役立ちます。
FAQ
Q1. 問題児と花形の見分け方は?
A1. 市場成長率(縦軸)が高い点は共通ですが、相対的市場シェア(横軸)が高いか低いかで区別します。高ければ花形、低ければ問題児です。
A1. 市場成長率(縦軸)が高い点は共通ですが、相対的市場シェア(横軸)が高いか低いかで区別します。高ければ花形、低ければ問題児です。
Q2. 「金のなる木」は永久に放置してよい?
A2. いいえ。市場環境や競争が変わればシェア低下で状況が変わる可能性があります。維持コストは少なくても、監視は必要です。
A2. いいえ。市場環境や競争が変わればシェア低下で状況が変わる可能性があります。維持コストは少なくても、監視は必要です。
Q3. PPMは具体的にどの数値で判断するの?
A3. 会社や業界で基準は異なります。市場成長率や相対的市場シェア(自社シェア÷最大手シェア)などの定量指標を使い、相対比較で四象限に分類します。
A3. 会社や業界で基準は異なります。市場成長率や相対的市場シェア(自社シェア÷最大手シェア)などの定量指標を使い、相対比較で四象限に分類します。
関連キーワード: PPM, BCGマトリクス, 金のなる木, Cash Cow, 問題児, Question Mark, 花形, スター, 負け犬, 相対的市場占有率, 市場成長率, プロダクトポートフォリオ, キャッシュフロー

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

