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ITパスポート 2012年 春期 12


問題文

顧客に対する販売手法のうち、クロスセリングの事例として、適切なものはどれか。

選択肢

エコノミークラスのチケットを求めている顧客にビジネスクラスの利用を薦める。
車の点検に来た顧客に新しいタイプの車への乗換えを薦める。
コンパクトカメラを求めている顧客に一眼レフカメラの購入を薦める。
スキー板を購入した顧客にスキーウェアの購入を薦める。(正解)

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クロスセリングの事例はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

販売手法の「クロスセリング(cross-selling:顧客が買おうとしている商品に対して、それを補完する別の商品を薦める販売)」に当てはまるのは、スキー板を購入した顧客にスキーウェアを薦める選択肢です。補完する関係(スキー板とスキーウェア)は同じ活動を行うために一緒に必要になりやすく、購入者の満足度や売上を増やす目的に合致します。したがって、が正解です。
(補足)「アップセル(upsell:より高価・上位の製品やサービスを薦めること)」とは目的が異なります。アップセルは顧客の購入額を上げるために、元の選択肢より上位品を薦めます。

解法ステップ

  1. 問題文の販売手法の種類を確認する。ここでは「クロスセリング」。
  2. クロスセリングの定義を思い出す:補完する商品を追加で薦めること(例:靴を買う人に靴下を薦める)。
  3. 各選択肢を「補完(クロスセル)か」「上位への誘導(アップセル)か」「別の提案か」に分類する。
  4. 補完関係に該当する選択肢を選ぶ。
実際に各選択肢を当てはめると、スキー板→スキーウェアは補完関係なのでクロスセリングと判断できます。

選択肢別の誤答解説

  • ア: エコノミークラスのチケットを求めている顧客にビジネスクラスの利用を薦める。
    → これはより高価で上位のサービスを薦めています。上位版への誘導なので「アップセル(upsell)」に該当します。クロスセルではありません。
  • イ: 車の点検に来た顧客に新しいタイプの車への乗換えを薦める。
    → 点検という目的から別の商品(新車)へ乗り換えを薦めるのは、商品のカテゴリを変えたり高額販売を促す行為で、主に「アップセル」や「別提案」に近いです。クロスセル(補完商品)の典型例ではありません。
  • ウ: コンパクトカメラを求めている顧客に一眼レフカメラの購入を薦める。
    → これもより高機能・高価格の製品を薦める行為で、アップセルに該当します。クロスセルではありません。
  • エ: スキー板を購入した顧客にスキーウェアの購入を薦める。
    → スキー板とスキーウェアは一緒に使う補完関係です。用途を補う商品を追加で薦めるのでクロスセリングの典型例です。

よくある誤解

  • 誤解1: 「高い商品を薦めればクロスセリングだ」
    → 高い商品を薦めるのは多くの場合アップセルです。クロスセリングは「別の商品で補完する」ことがポイントです。
  • 誤解2: 「関連商品を薦めれば何でもクロスセル」
    → 関連商品でも、目的が上位品への誘導(アップセル)であればクロスセルとは呼びません。補完関係かどうかで判断します。

補足コラム

  • クロスセリングの目的は顧客の利便性向上と売上拡大です。例えば、ネットショップでノートパソコンを買うと「マウスや保護ケースはいかがですか?」と表示されるのは典型的なクロスセリングです。
  • 一方、アップセルは単価を上げる施策です。航空券の例では、エコノミー客へビジネスクラスを薦めるのがアップセルです。両者は併用されることもあり、実務では「まずアップセル→次に必要な補完品をクロスセル」といった流れで提案することがあります。

FAQ

Q1: クロスセルとバンドル販売(セット販売)は同じですか?
A1: 似ていますが違います。クロスセルは購買時に別の商品を追加で薦める行為です。バンドル販売は最初から複数商品をセットにして売る方法です。
Q2: 業種によってクロスセルの例は変わりますか?
A2: 変わります。例えば銀行なら預金と同時に保険やローンを薦める、飲食店ならメインにドリンクやデザートを薦める、など業種ごとに補完商品は変わります。
Q3: 試験で「補完する商品」を見つけるコツは?
A3: 「一緒に使うと便利になるか」「同じ目的の行為に必要か」を基準に考えるとわかりやすいです。

関連キーワード: クロスセリング、アップセル、販売手法、顧客提案、補完販売、販売戦略、顧客満足、買い合わせ提案
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