ITパスポート 2012年 春期 問31
問題文
プロジェクトマネジメントのために作成する図のうち、進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できる図として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:WBS
イ:ガントチャート(正解)
ウ:特性要因図
エ:パレート図
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プロジェクトの進捗を視覚的に確認できる図【ITパスポート 解説】
正解の理由
進捗(しんちょく)=仕事の進み具合を「時間軸に沿って」「各作業の開始・終了・どれだけ進んだか」を一目で確認できる図は、イのガントチャートです。ガントチャートは横棒グラフで工程(作業)ごとの予定期間を棒で示し、棒の中を塗るなどして実際の進捗(%)を表します。さらに「今日」を示す縦線を入れれば、予定より進んでいるか遅れているかが直感的にわかります。したがって、進捗の過不足を視覚的に確認する用途に最も適切です。
(補足:WBSは作業の分解を示す図、特性要因図は原因と結果の関係を示す図、パレート図は重要な要因の優先順位を示す図で、進捗の時間的比較が主目的ではありません。)
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「進捗が進んでいたり遅れていたりする状況を視覚的に確認できる図」→「時間軸」「進み具合(%)」「予定と実績の比較」ができる図を探す。
- 各選択肢の役割を思い出す(下で簡潔に説明)。
- 「時間と進捗の比較」を直感的に示せるのがガントチャートであると判断する。
短く言うと、「時間軸での予定と実績(進捗)を横棒で示すかどうか」が判断基準です。
選択肢別の誤答解説
-
ア: WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)
- 何をするか(作業の階層構造)を分かりやすく整理する図です。作業を小さく分けるのに役立ちますが、通常は開始日・終了日や進捗%を示す目的では使いません。したがって「進捗の時間的比較」には不向きです。
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イ: ガントチャート(正解)
- 横棒で各作業の予定期間を示し、棒の一部を塗るなどして実績の進捗を表現します。今日の時点を示すラインを入れれば遅延や進捗の進み具合が一目で分かります。プロジェクト管理で進捗確認に最もよく使われる図です。
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ウ: 特性要因図(原因と結果の図、いわゆるフィッシュボーン図/石川馨式図)
- 問題の原因を分類して整理するための図です(例:品質問題の原因を「人」「方法」「設備」などに分ける)。進捗の可視化には使いません。
-
エ: パレート図(Pareto chart:重要度順の棒グラフ+累積比率線)
- 頻度や影響の大きい要因を優先順位付けするための図です。「どの問題を優先的に対処するか」を判断するのに有効ですが、時間軸に沿った進捗表示の用途ではありません。
よくある誤解
- 「WBSに日付や進捗を書けばガントチャートと同じ」は誤り。
- WBSはあくまで作業の分解(何をするか)を整理する図です。日付や進捗を入れて管理する場合でも、視覚的に時間経過と比較して見やすくするにはガント形式が適しています。WBSはガントチャート作成の元データとして使われることが多い、という理解が正しいです。
- 「パレート図で進捗の遅れを確認できる」は誤り。
- パレート図は「どの問題が大きいか」を示すもので、時間経過や進行状況を示す図ではありません。混同しやすいので注意してください。
- 「ガントチャートは自動で進捗を示してくれる」は半分正解。
- ツール(Microsoft ProjectやJiraなど)を使えば実績入力で自動更新できますが、手動で進捗(%や実績日)を入力する必要がある場合もあります。
補足コラム
- ガントチャートの読み方のポイント:各横棒は「作業の予定期間」を表します。棒の塗りつぶしや色で「完了%」を示すことが多く、図の現在位置に縦線(今日ライン)を引くと遅延の有無が分かりやすくなります。
- 併用の考え方:WBS(作業の一覧)→ ガントチャート(スケジュール化)→ 進捗報告(ガントで実績更新)という流れが良く使われます。つまりWBSが設計図、ガントが実行計画、という関係です。
- アジャイル開発では「バーンダウンチャート(残作業量の推移を示す)」も進捗把握に使われます。これは短期間の反復作業で変化を追うのに便利です。
FAQ
Q1: ガントチャートとWBSはどちらが先に作るべきですか?
A1: まずWBSで作業を分解して「何をするか」を明確にし、その後に各作業の期間や順序を決めてガントチャートに落とし込みます。WBSが元データになります。
A1: まずWBSで作業を分解して「何をするか」を明確にし、その後に各作業の期間や順序を決めてガントチャートに落とし込みます。WBSが元データになります。
Q2: ガントチャートはどんなツールで作れますか?
A2: 手軽にはExcel(表計算ソフト)で作れます。専用ツールではMicrosoft Project(プロジェクト管理ツール)、Jira(課題管理ツール)やRedmine(プロジェクト管理Webアプリ)などがあります。ツールを選ぶ際は、更新のしやすさやチームでの共有性を基準にするとよいです。
A2: 手軽にはExcel(表計算ソフト)で作れます。専用ツールではMicrosoft Project(プロジェクト管理ツール)、Jira(課題管理ツール)やRedmine(プロジェクト管理Webアプリ)などがあります。ツールを選ぶ際は、更新のしやすさやチームでの共有性を基準にするとよいです。
Q3: ガントチャートだけでプロジェクト管理は十分ですか?
A3: ガントチャートはスケジュール管理に強いですが、リスク管理やコスト管理、品質管理など他の観点の管理には別の資料(リスク一覧、予算表、品質チェックリストなど)が必要です。複数の資料を組み合わせて管理します。
A3: ガントチャートはスケジュール管理に強いですが、リスク管理やコスト管理、品質管理など他の観点の管理には別の資料(リスク一覧、予算表、品質チェックリストなど)が必要です。複数の資料を組み合わせて管理します。
関連キーワード: WBS、ガントチャート、特性要因図、パレート図、プロジェクト管理、進捗管理、マイルストーン、クリティカルパス、バーンダウンチャート

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