ITパスポート 2012年 春期 問33
問題文
システム開発会社A社はB社の販売管理システムの開発を受注した。A社はシステム要件をネットワーク機器などのハードウェアで実現するものと、業務プログラムなどのソフトウェアで実現するものに割り振っている。現在A社はどの工程を実施しているか。
選択肢
ア:システム方式設計(正解)
イ:システム要件定義
ウ:ソフトウェア方式設計
エ:ソフトウェア要件定義
🔒 解説は解答すると表示されます
販売管理システムの要件をハード/ソフトに割り振った段階はどの工程か【ITパスポート 解説】
正解の理由
A社が「システム要件をネットワーク機器などのハードウェアで実現するものと、業務プログラムなどのソフトウェアで実現するものに割り振っている」とあります。これは機能や要件を「どの構成要素で実現するか」を決める作業です。
この作業はシステム全体の構成(どの部分をハードウェア(物理的な機器)で、どの部分をソフトウェア(プログラム)で担当させるか)を決めるための工程であり、システム全体の設計方針を定める「システム方式設計(system architecture design:システムをどう実現するかの設計)」に当たります。したがって、選択肢の中では ア が正解です。
この作業はシステム全体の構成(どの部分をハードウェア(物理的な機器)で、どの部分をソフトウェア(プログラム)で担当させるか)を決めるための工程であり、システム全体の設計方針を定める「システム方式設計(system architecture design:システムをどう実現するかの設計)」に当たります。したがって、選択肢の中では ア が正解です。
(用語補足)
- ハードウェア(hardware):コンピュータ本体やネットワーク機器などの物理的な装置。
- ソフトウェア(software):業務を実行するプログラムやアプリケーション。
- システム方式設計:システム全体をどのような構成や方式で実現するかを決める設計。機器やソフトの割り振りなどを含む。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「割り振っている」「ハードウェア」「ソフトウェア」。
- 「割り振る」は何を意味するかを考える:機能や要件をどの要素で実現するか決める=実装手段の割当て。
- 各工程の役割を確認する:
- 要件定義(requirements definition):何を実現するか(機能や条件)を決める段階。
- 方式設計(architecture/design):どのように実現するか、構成や技術を決める段階。
- 「割り振り」は方式設計の作業なので、選択肢からシステム全体を扱う ア を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア システム方式設計(正しい)
- システム全体の構成や方式を決め、機能をハードウェアとソフトウェアに割り振る工程です。問題文の「割り振っている」に該当します。
- イ システム要件定義(誤り)
- 要件定義は「何を実現するか(業務要件や機能要件)」を明確化する段階です。実現手段(どの機器・どのプログラムで実現するか)までは決めません。よって「割り振る」作業は要件定義の後になります。
- ウ ソフトウェア方式設計(誤り)
- ソフトウェア方式設計はソフトウェア側の内部構成や方式を決める工程です(例:モジュール分割、データベース設計方針など)。問題文ではハードとソフトの両方へ割り振っているため、システム全体を扱う工程が該当します。
- エ ソフトウェア要件定義(誤り)
- ソフトウェア要件定義はソフトウェアが満たすべき機能や条件を決める段階です。機能をハード/ソフトに分ける作業そのものではありません。
よくある誤解
- 要件定義=割り振りと思う
- 要件定義は「何が必要か」を決める工程で、「どの部品で実現するか」は原則として方式設計で決めます。混同しやすい点です。
- 「ソフトウェア方式設計」が正しいと思う
- 「方式設計」という言葉があるため、設計に関する選択肢を選びがちですが、問題はシステム全体(ハード+ソフト)での割り振りなので「システム方式設計」です。
- 「割り振る」=単純な担当分けと考える
- 実は割り振りは性能、コスト、運用性、セキュリティなども考慮した技術的判断を伴います。単なる担当表作成ではありません。
補足コラム
システム開発の主要な上位工程(簡単な流れ):
- 要件定義(requirements definition):何を作るか決める(業務要件、機能要件)。
- システム方式設計(system architecture design):システム全体の構成を決める(ハード/ソフトの割当て、ネットワーク構成、外部接続など)。
- ソフトウェア方式設計(software architecture design):ソフト側の構成を決める(モジュール設計、データ構造など)。
- 詳細設計(detailed design):各モジュールや画面、データベースの詳細を設計。
- 実装(implementation)→ 試験(testing)→ 運用保守(operation/maintenance)
覚え方のコツ:まず「何を作るか(要件)」、次に「どのように作るか(方式設計)」。この順番を押さえておくと選択肢の判別が楽になります。
FAQ
Q. 要件定義と方式設計は誰が担当しますか?
A. 要件定義は顧客(業務担当者)と開発者が協力して行います。方式設計は主にシステム設計者(システムエンジニア)やアーキテクトが技術的判断を行います。
A. 要件定義は顧客(業務担当者)と開発者が協力して行います。方式設計は主にシステム設計者(システムエンジニア)やアーキテクトが技術的判断を行います。
Q. 小規模なシステムでは方式設計は省略できますか?
A. 小規模でも「誰が何を担当するか」「どの機器で実現するか」は決める必要があります。形式名は省略しても、考える内容は同じです。
A. 小規模でも「誰が何を担当するか」「どの機器で実現するか」は決める必要があります。形式名は省略しても、考える内容は同じです。
Q. クラウド(cloud)利用の場合も同じですか?
A. はい。クラウドを使う場合は「クラウドのサービス(SaaS/PaaS/IaaS)」とオンプレミス(自社設置)を含めて、どこで動かすかを方式設計で決めます。
A. はい。クラウドを使う場合は「クラウドのサービス(SaaS/PaaS/IaaS)」とオンプレミス(自社設置)を含めて、どこで動かすかを方式設計で決めます。
関連キーワード: 要件定義、方式設計、システム構成、ハードウェア、ソフトウェア、設計工程、開発フェーズ、システムアーキテクチャ、ソフトウェアアーキテクチャ、開発担当者

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

