ITパスポート 2012年 春期 問34
問題文
ソフトウェア保守の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:システム開発時に、詳細設計に基づいて作成した個々のプログラムに誤りがないかを確認し、必要に応じて修正する。
イ:システムの安定稼働、情報技術の進展や経営戦略の変化に対応するためにプログラムの修正や変更を行う。(正解)
ウ:システムの利用者からの問合せに対して、問合せ内容の記録と管理、適切な部署への引継ぎ、対応結果の記録を行う。
エ:システムを幅広い観点から調査し、それが経営に貢献しているかを判断する。
🔒 解説は解答すると表示されます
ソフトウェア保守の説明として、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で「システムの安定稼働、情報技術の進展や経営戦略の変化に対応するためにプログラムの修正や変更を行う。」とある イ が正解です。
ソフトウェア保守(保守=ソフトウェアを納入・稼働させた後に行う修正や改善の総称)は、稼働を安定させることや、外部環境(新しい技術・法律・業務要件など)や経営方針の変化に合わせてプログラムを修正・変更する活動を含みます。
具体的にはバグ修正、法改正への対応、OSやミドルウェアのバージョン変化への適応、新機能追加に伴う改善などが保守に当たります。これらは選択肢イの記述に合致します。
ソフトウェア保守(保守=ソフトウェアを納入・稼働させた後に行う修正や改善の総称)は、稼働を安定させることや、外部環境(新しい技術・法律・業務要件など)や経営方針の変化に合わせてプログラムを修正・変更する活動を含みます。
具体的にはバグ修正、法改正への対応、OSやミドルウェアのバージョン変化への適応、新機能追加に伴う改善などが保守に当たります。これらは選択肢イの記述に合致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを拾う:「安定稼働」「情報技術の進展」「経営戦略の変化」「プログラムの修正・変更」→ これらは稼働後の対応を示す。
- 選択肢の意味を確認する(各選択肢が示す業務を短く理解する)。
- 「稼働後に行う継続的な対応=保守」に合う選択肢を選ぶ。該当するのが選択肢イであると判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「システム開発時に、詳細設計に基づいて作成した個々のプログラムに誤りがないかを確認し、必要に応じて修正する。」
→ これは単体テスト(ユニットテスト:個々のプログラムの動作確認)や開発中の検査に当たります。開発フェーズの作業であり、「保守(稼働後の継続的対応)」とは異なります。 -
イ: 「システムの安定稼働、情報技術の進展や経営戦略の変化に対応するためにプログラムの修正や変更を行う。」
→ 稼働後に行う修正・適応・改善を表しており、ソフトウェア保守の定義そのものです。 -
ウ: 「システムの利用者からの問合せに対して、問合せ内容の記録と管理、適切な部署への引継ぎ、対応結果の記録を行う。」
→ これはヘルプデスク(ヘルプデスク=ユーザー問い合わせを受ける窓口)や問い合わせ管理、運用のサポート業務に該当します。保守と関連はありますが、本質はユーザー対応・運用側の業務です。 -
エ: 「システムを幅広い観点から調査し、それが経営に貢献しているかを判断する。」
→ これはITガバナンス(ITガバナンス=情報技術を経営に活かす仕組み)や投資評価、監査に近い業務で、保守の定義とは異なります。
よくある誤解
-
「保守はバグ修正だけ」
→ 誤りです。保守にはバグ修正(修正保守)だけでなく、環境変化への対応(適応保守)、性能改善や機能改善(改善保守)、将来の問題を防ぐ作業(予防保守)があります。 -
「運用と保守は同じ」
→ 運用(運用=システムを日常的に動かす仕事。例:バックアップや監視)は日々の管理が中心です。保守は問題や変化に対するプログラムの変更・改修が中心で、目的と活動が異なります。ただし現場では両者が密接に連携します。 -
「要件追加=新規開発だから保守ではない」
→ 新機能の追加でも、既存システムの変更として行う場合は保守扱いになることがあります。区別は組織や契約で定義されます。
補足コラム
ソフトウェア保守は、ソフトウェアのライフサイクル(企画→開発→運用・保守)で最も長く、費用の大きな部分を占めることが多いです。
保守の代表的な4種類(英語名も併記):
保守の代表的な4種類(英語名も併記):
- 修正保守(Corrective maintenance):発見された不具合の修正。例:データが正しく表示されないバグ修正。
- 適応保守(Adaptive maintenance):環境変化への対応。例:新しいOSに合わせた修正。
- 改善保守(Perfective maintenance):性能や使い勝手の改善。例:処理速度向上や画面改善。
- 予防保守(Preventive maintenance):将来の問題を防ぐ改善。例:古くなったライブラリの更新やコード整理(リファクタリング:内部構造を改善して保守性を高める作業)。
試験対策としては、選択肢の語句から「いつ行う作業か(開発中か稼働後か)」「目的が何か(問い合わせ対応かプログラム変更か)」を素早く判断する練習が有効です。
FAQ
Q1: 保守とバグ対応は同じですか?
A1: バグ対応は保守の一部(修正保守)です。保守にはそれ以外の目的(適応・改善・予防)も含まれます。
A1: バグ対応は保守の一部(修正保守)です。保守にはそれ以外の目的(適応・改善・予防)も含まれます。
Q2: 保守は誰が行いますか?
A2: 開発チームや専任の保守チーム、外部のベンダーなどが行います。組織や契約によります。
A2: 開発チームや専任の保守チーム、外部のベンダーなどが行います。組織や契約によります。
Q3: 「運用」と「保守」はどちらを選べば良いか迷ったら?
A3: 「日常の監視・バックアップ・ユーザー対応」が書かれていれば運用。「プログラムの変更・修正」が書かれていれば保守、が目安です。
A3: 「日常の監視・バックアップ・ユーザー対応」が書かれていれば運用。「プログラムの変更・修正」が書かれていれば保守、が目安です。
関連キーワード: ソフトウェア保守、保守の種類、修正保守、適応保守、改善保守、運用と保守、ユニットテスト、ヘルプデスク

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

