ITパスポート 2012年 春期 問38
問題文
システム開発組織におけるプロセスの成熟度を5段階のレベルで定義したモデルはどれか。
選択肢
ア:CMMI(正解)
イ:ISMS
ウ:ISO14001
エ:JIS Q15001
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システム開発組織におけるプロセスの成熟度を5段階のレベルで定義したモデルはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は、アのCMMIです。CMMIとは Capability Maturity Model Integration(ケイパビリティ・マチュリティ・モデル・インテグレーション:能力とプロセスの成熟度を評価・改善する枠組み)です。CMMIは組織のプロセス成熟度を5段階で定義し、どの段階にあるかを評価して改善するためのガイドラインを提供します。問題文の「プロセスの成熟度を5段階のレベルで定義」という特徴はCMMIの定義そのものです。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「プロセスの成熟度」「5段階」「モデル」など。
- キーワードと一致する代表的なフレームワークを思い出す。5段階で成熟度を示すのはCMMI(または旧来のCMM)。
- 他の選択肢が何を指すかを確認して除外する。ISMSは情報セキュリティの管理体系、ISO14001は環境マネジメント、JIS Q15001は個人情報保護のマネジメント標準であり、「5段階で成熟度を定義するモデル」ではない。
- よってCMMI(ア)を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア CMMI(正しい)
- Capability Maturity Model Integration:組織のプロセス成熟度を5段階で評価・改善するモデル。ソフトウェア開発組織でよく使われます。
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イ ISMS(誤り)
- ISMSは Information Security Management System(情報セキュリティマネジメントシステム)。情報資産を守るための方針・管理策を整備するための枠組みです。ISO/IEC 27001と関係が深く、成熟度を5段階で定義するモデルではありません。
-
ウ ISO14001(誤り)
- ISO14001は環境マネジメントシステム(Environmental Management System)の国際規格です。環境に関する管理体制の構築と継続的改善を要求しますが、「5段階の成熟度モデル」ではありません。
-
エ JIS Q15001(誤り)
- JIS Q15001は個人情報保護マネジメントシステム(PIMS:Personal Information Management System)に関する日本工業規格です。個人情報の取り扱いルール整備に関する基準で、5段階の成熟度モデルとは位置づけが異なります。
よくある誤解
-
「ISOやJISもCMMIのように5段階で計る」と考える誤解
- ISOやJISの多くは要求事項を示す規格で、準拠・認証の有無で評価されます。CMMIのように固定の5段階で成熟度を定量的に示すものではありません。
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「CMMIはただの認証(合否)だ」と思う誤解
- CMMIには評価(アプレイザル)方法がありますが、本質はプロセス改善のための指針です。単なる合否判定だけでなく、どの改善が必要かを示す点が重要です。
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「ISMS = 情報セキュリティの成熟度モデル」と混同する誤解
- ISMSは管理体系の構築を目的としますが、成熟度を評価する独自の5段階モデルという意味ではありません。成熟度評価は別途行われます(例:独自の成熟度モデルやベンダーのスキーム)。
補足コラム
-
CMMIの5段階(日本語/英語)
- 初期(Initial)
- 管理(Managed)
- 定義(Defined)
- 定量的に管理(Quantitatively Managed)
- 最適化(Optimizing)
覚え方のヒント:初めはバラバラ(初期)→ 基本を守る(管理)→ 標準化する(定義)→ 数字で見る(定量)→ 継続的改善(最適化)。
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歴史メモ:CMMIは米国のソフトウェア工学研究所(SEI:Software Engineering Institute)が発展させた概念が元です。もともとソフトウェア開発で広まりましたが、現在はシステム開発やサービスプロセスにも適用されています。
FAQ
Q1: CMMIは誰が使うのですか?
A1: 主にソフトウェアやシステム開発組織、プロセス改善を行いたい企業が使います。大企業だけでなく中小企業でもプロセス改善の指針として利用できます。
A1: 主にソフトウェアやシステム開発組織、プロセス改善を行いたい企業が使います。大企業だけでなく中小企業でもプロセス改善の指針として利用できます。
Q2: CMMIは免許や公式認証が必要ですか?
A2: CMMI自体のガイドは誰でも学べますが、成熟度の公式評価(アプレイザル)を受ける場合は認定機関やトレーニングを受けた評価チームが関与します。必須ではありませんが、外部評価で成熟度レベルを示すことができます。
A2: CMMI自体のガイドは誰でも学べますが、成熟度の公式評価(アプレイザル)を受ける場合は認定機関やトレーニングを受けた評価チームが関与します。必須ではありませんが、外部評価で成熟度レベルを示すことができます。
Q3: ISMSとCMMIは併用できますか?
A3: はい。目的が異なるため併用は可能です。CMMIはプロセス成熟度(作業のやり方)に焦点を当て、ISMSは情報セキュリティ管理に焦点を当てます。両方を整備することで品質と安全性を高められます。
A3: はい。目的が異なるため併用は可能です。CMMIはプロセス成熟度(作業のやり方)に焦点を当て、ISMSは情報セキュリティ管理に焦点を当てます。両方を整備することで品質と安全性を高められます。
関連キーワード: CMMI、成熟度モデル、プロセス改善、ISMS、ISO14001、JIS Q15001

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