戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

ITパスポート 2012年 春期 41


問題文

プロジェクトマネジメントにおいて計画を立てる際に用いられる手法の一つであり、プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表すものはどれか。

選択肢

DFD
WBS(正解)
状態遷移図
リスク分析シート

🔒 解説は解答すると表示されます

プロジェクトを細かく分割して階層化する構成図はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢のWBSは、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)で、プロジェクト全体を「作業単位」に分割して階層的に整理する手法です。WBSは「何を作るか(成果物・作業の範囲)」を明確にするための図で、階層構造のボックスやツリーで表現します。問題文の「プロジェクト全体を細かい作業に分割し、階層化した構成図で表す」という記述は、まさにWBSの定義に合致します。

解法ステップ

  1. 問題文で重要な語句を探す:「細かい作業に分割」「階層化」「構成図」。
  2. それらの語句が示す概念を思い出す:
    • 作業を分割して階層で表す → WBS(作業分解構成図)。
  3. 選択肢を一つずつ当てはめて確認する:
    • 他の選択肢が「データの流れ」や「状態遷移」など別目的の図であることを確認して除外する。
  4. よって選択肢が正しいと判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: DFD
    DFD(Data Flow Diagram:データフロー図)は、システム内でデータがどのように流れるかを表す図です。処理(プロセス)、データストア、外部エンティティ、データフローの関係を示します。作業を階層化して分割する図ではないため不正解です。
  • イ: WBS
    WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)は、プロジェクトを成果物や作業に分割し、階層的に表示します。スコープ(範囲)の把握、作業見積り、担当割り当ての基礎になります。問題文の条件に一致します。
  • ウ: 状態遷移図
    状態遷移図は、システムやモノの「状態」がイベントでどう変化するかを示す図です(例:注文→発送→受領)。作業分解や階層構造を表すものではありません。
  • エ: リスク分析シート
    リスク分析シートは、発生しうるリスクを一覧化し、影響度や対策をまとめた表(シート)です。図で階層的に作業を表すものではありません。

よくある誤解

  1. WBSとガントチャートを混同する
    • ガントチャートはタスクの時間(スケジュール)を横軸で示す図です。WBSは「何をするか(作業の範囲)」を階層で示すもので、役割が異なります。まずWBSで作業を分解してからガントチャートに落とし込みます。
  2. 「細かく分ける」だけでWBSになると思う誤解
    • 単にタスクを箇条書きにするだけでは不十分です。WBSは「成果物志向」で分解し、100%ルール(上位要素の作業は下位要素で完全に表現される)を守ることが重要です。
  3. WBSがスケジュールやコストも自動的に決めると思う誤解
    • WBSはスコープ(何をするか)を整理する道具で、時間・コストは別の工程(見積り、スケジューリング)で決めます。WBSはそれらの基礎データを与えます。

補足コラム

WBSの作り方(基本の流れ)
  1. プロジェクトの最上位(成果物名)を決める。例:「Webサイト制作」。
  2. 上位を主要な工程や成果物に分ける(要件定義、設計、実装、テスト、リリース)。
  3. さらに各工程を具体的作業に分割する(実装→フロント実装、バックエンド実装、CMS設定など)。
  4. 各作業に番号を付ける(WBS番号)。これが後の見積りや担当割り当てで使えます。
  5. 100%ルールを確認し、抜け漏れがないかチェックする。
簡単なWBS例(Webサイト制作)
  • レベル1: Webサイト制作
    • レベル2: 要件定義
      • 要件ヒアリング、要件書作成
    • レベル2: 設計
      • 画面設計、DB設計
    • レベル2: 実装
      • フロント実装、バックエンド実装
    • レベル2: テスト
      • 単体テスト、結合テスト、受入テスト
    • レベル2: リリース
      • デプロイ、引き渡し
WBSを作ると見積り精度が上がり、担当者の割り振りや進捗管理がしやすくなります。

FAQ

Q1: WBSはどこまで細かく分ければよいですか?
A1: 「担当者が見積り・作業できる単位」まで分けるのが目安です。あまり細かすぎると管理コストが増えます。通常は数時間〜数日、あるいは数日〜数週間で完了する単位が扱いやすいです。
Q2: WBSは誰が作るべきですか?
A2: プロジェクトマネージャーが中心になりますが、実際の作業を担当するメンバーや専門家と協力して作ると精度が上がります。
Q3: WBSとPBS(Product Breakdown Structure)の違いは?
A3: PBSは製品(成果物)を分解する視点で、WBSは作業(Work=作業)を分解する視点です。実務では両者を組合せて使うことがあります。

関連キーワード: WBS、Work Breakdown Structure、作業分解構成図、プロジェクト管理、ガントチャート、スコープ管理、タスク分解
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

ITパスポート
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について