ITパスポート 2012年 春期 問42
問題文
ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。
選択肢
ア:ISO 14001
イ:ISO 27001
ウ:ITIL(正解)
エ:JIS Q 15001
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ITサービスマネジメントのベストプラクティスを集めたフレームワークはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
ITサービスを安定して提供・改善するための「ベストプラクティス(最良のやり方)」を体系化したフレームワークは、ウのITILです。
ITILは Information Technology Infrastructure Library(情報技術基盤ライブラリ)の略で、ITサービスマネジメント(ITSM:ITサービスを計画・提供・運用・改善する活動)に関するノウハウをまとめたガイドラインです。運用(オペレーション)から改善まで、実務で使える手順や役割、プロセスが中心に書かれている点が特徴です。これが「ベストプラクティスを集めたフレームワーク」に当たるため、ウが正解です。
ITILは Information Technology Infrastructure Library(情報技術基盤ライブラリ)の略で、ITサービスマネジメント(ITSM:ITサービスを計画・提供・運用・改善する活動)に関するノウハウをまとめたガイドラインです。運用(オペレーション)から改善まで、実務で使える手順や役割、プロセスが中心に書かれている点が特徴です。これが「ベストプラクティスを集めたフレームワーク」に当たるため、ウが正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「ベストプラクティスを集めたフレームワーク」かどうか。
- 各選択肢の目的を短く思い出す:規格(ISO系)か、実務のガイドラインか。
- 「規格(標準化・認証)」は ISO や JIS の特徴。「実務の最良手法を集めたガイド」は ITIL の特徴。
- よってITサービス運用の「最良手法=ベストプラクティス」をまとめたものとして ウ(ITIL)を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: ISO 14001
- ISO 14001 は環境マネジメントシステムの国際規格です。環境負荷低減の仕組み(例:廃棄物削減や法令順守)を整えるための規格で、ITサービス運用のベストプラクティスを集めたものではありません。
- イ: ISO 27001
- ISO 27001 は情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格です。情報の機密性・完全性・可用性を保つための要求事項を定めます。セキュリティに関する規格であり、ITサービス全体の運用ベストプラクティス集(ITIL)とは目的が異なります。
- ウ: ITIL
- ITIL は、ITサービスマネジメント(ITSM:Information Technology Service Management)の実務的なベストプラクティス集です。設計・移行・運用・改善までのプロセスや役割、用語が整理されています。よって本問の条件に合致します。
- エ: JIS Q 15001
- JIS Q 15001 は日本工業規格による個人情報保護マネジメントシステムの規格です(個人情報の適切な取り扱いを組織的に行うための規格)。ITサービス運用全体のベストプラクティス集ではありません。
よくある誤解
- 「ISO規格もベストプラクティスではないか?」
- ISOやJISは「標準(規格)」で、組織が満たすべき要件や評価基準を示します。実務の詳細手順や役割分担までの細かなノウハウは必ずしも書かれていません。ITILは実務的な手順やプロセス設計に強みがあります。
- 「ITILは認証を取る規格だ」と思う誤解
- ITIL自体は"ベストプラクティスのフレームワーク"であり、組織向けの公式な認証規格ではありません(個人向けの資格体系は存在します)。組織のITSMを標準化して認証するのは ISO/IEC 20000 などです。
- 「セキュリティに強い=ITILではないか」
- ITILはサービスの提供と管理に焦点があり、セキュリティ対策は重要な一要素ですが、情報セキュリティの要求や評価基準を専門に扱うのは ISO 27001 です。
補足コラム
- ITILの構成:ITILは以前「v3」でライフサイクル(Service Strategy, Service Design, Service Transition, Service Operation, Continual Service Improvement)に分かれていました。最新は「ITIL 4」で、サービスバリューシステム(SVS)や実践(Practices)という考え方に進化しています。
- 実務での使い方:ITILは「こうやるとサービスが安定する」「こういう役割を置くと責任が明確になる」といった具体的な指針を提供します。たとえばインシデント管理(障害対応)や変更管理(システム変更の手順)は現場で頻繁に使われます。
- 関連規格:ITサービス管理を形式的に認証するには ISO/IEC 20000(ITサービスマネジメントの国際規格)があります。ITILは実務指南、ISO/IEC 20000は認証規格という位置づけの違いがあります。
FAQ
Q1. ITILは法律や強制ルールですか?
A1. いいえ。ITILはガイドライン(ベストプラクティス)で、使うかは組織の判断です。ただし多くの企業で参考にされています。
A1. いいえ。ITILはガイドライン(ベストプラクティス)で、使うかは組織の判断です。ただし多くの企業で参考にされています。
Q2. ITILを学ぶと何が役立ちますか?
A2. サービス提供の流れを整理できます。障害対応や変更時の手順、役割分担が明確になり、安定運用と継続的改善に役立ちます。
A2. サービス提供の流れを整理できます。障害対応や変更時の手順、役割分担が明確になり、安定運用と継続的改善に役立ちます。
Q3. 試験で覚えておくポイントは?
A3. 「ITサービスのベストプラクティス=ITIL」「情報セキュリティ=ISO 27001」「環境=ISO 14001」「個人情報保護=JIS Q 15001」のように、目的ごとに規格やフレームワークを対応づけて覚えると解きやすいです。
A3. 「ITサービスのベストプラクティス=ITIL」「情報セキュリティ=ISO 27001」「環境=ISO 14001」「個人情報保護=JIS Q 15001」のように、目的ごとに規格やフレームワークを対応づけて覚えると解きやすいです。
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