ITパスポート 2012年 春期 問54
問題文
不正プログラムの一種であるトロイの木馬の特徴はどれか。
選択肢
ア:アプリケーションソフトのマクロ機能を利用してデータファイルに感染する。
イ:新種ウイルスの警告メッセージなどの偽りのウイルス情報をチェーンメールで流す。
ウ:ネットワークを利用して、他のコンピュータに自分自身のコピーを送り込んで自己増殖する。
エ:有用なソフトウェアに見せかけて配布された後、システムの破壊や個人情報の詐取など悪意ある動作をする。(正解)
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トロイの木馬の特徴【ITパスポート 解説】
正解の理由
トロイの木馬(Trojan horse:見た目は無害でも裏で悪さをするプログラム)は、外見上は有用なソフトウェアに見せかけて配布されます。しかしインストールや実行後に、システムの破壊や個人情報の盗み取りなどの悪意ある動作を行います。こうした説明に当てはまる選択肢がエです。
補足説明:
- マルウェア(malware:悪意あるソフトウェアの総称)に含まれる一種がトロイの木馬です。
- 名前の由来はギリシャ神話の「トロイの木馬」。外見が無害でも中に兵(悪意)が隠れているイメージです。
解法ステップ
- 各選択肢のキーワードを拾う
- 「マクロ機能」「データファイルに感染」→ マクロウイルスを連想
- 「偽りのウイルス情報」「チェーンメール」→ ホーax(デマ・詐欺メール)を連想
- 「自己増殖」「ネットワークでコピー」→ ワームを連想
- 「有用なソフトに見せかけて」「システム破壊や個人情報の詐取」→ トロイの木馬を連想
- 各キーワードとウイルス分類(ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ホーax)を照らし合わせる
- トロイの木馬の定義に合う選択肢を選ぶ(ここではエ)
この順で考えれば、迷わずに正しい選択肢を見つけられます。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「アプリケーションソフトのマクロ機能を利用してデータファイルに感染する。」
- 解説:これはマクロウイルスの説明です。マクロは表計算ソフトなどで使う自動操作の機能で、それを悪用してファイルに感染します。トロイの木馬とは別物です。
- イ: 「新種ウイルスの警告メッセージなどの偽りのウイルス情報をチェーンメールで流す。」
- 解説:これはホーax(誤情報や詐欺目的のチェーンメール)の説明です。実際のプログラムを使った攻撃ではなく、偽情報拡散の手口です。
- ウ: 「ネットワークを利用して、他のコンピュータに自分自身のコピーを送り込んで自己増殖する。」
- 解説:これはワーム(worm:自己増殖してネットワーク経由で広がるマルウェア)の特徴です。トロイの木馬は通常、自分で自己増殖しません。
- エ: 「有用なソフトウェアに見せかけて配布された後、システムの破壊や個人情報の詐取など悪意ある動作をする。」
- 解説:上で述べた通り、これがトロイの木馬の典型的な振る舞いです。したがって選択肢の中でトロイの木馬に該当するのはエです。
よくある誤解
- 「トロイの木馬は必ず自己増殖する」
- 誤り:自己増殖するのはワームや一部のウイルスです。トロイの木馬は通常、自己増殖しませんが、別のマルウェアをダウンロードして増殖を助けることはあります。
- 「見た目が普通のソフトなら安心」
- 誤り:外見は安全でも、中に悪意ある機能が隠れている場合があります。配布元の信頼性や署名を確認する習慣が重要です。
- 「チェーンメールに書いてある警告は本物だろう」
- 誤り:チェーンメールの多くは誤情報(ホーax)です。慌てて拡散せず、公式情報を確認してください。
補足コラム
- 感染経路と対策(簡潔に)
- トロイの木馬:偽のソフトや添付ファイル、怪しいダウンロード経由で侵入します。対策は「信頼できるサイトからのみダウンロード」「ソフトのデジタル署名を確認」「ウイルス対策ソフトでスキャン」「不要な権限を与えない」です。
- ウイルス:ファイルに寄生して増えるタイプ。ファイル共有やUSBから広がることがあります。
- ワーム:ネットワークを通じて自動で広がるため、ネットワーク機器の脆弱性対策やパッチ適用が重要です。
- 覚え方(語呂合わせ)
- トロイの木馬 = 見た目は「お土産」だけど中に「敵がいる」。見た目=有用、実際=悪意。
FAQ
Q1. トロイの木馬とウイルス、ワームの違いを一言で教えてください。
A1. トロイは「見せかけ」、ウイルスは「ファイルに寄生して感染」、ワームは「自分で増えてネット経由で広がる」です。
A1. トロイは「見せかけ」、ウイルスは「ファイルに寄生して感染」、ワームは「自分で増えてネット経由で広がる」です。
Q2. トロイの木馬に感染したら自分で直せますか?
A2. 軽度なら市販のウイルス対策ソフトで除去できることがありますが、重要なデータは事前にバックアップを取っておくこと、場合によっては専門家に相談することをおすすめします。
A2. 軽度なら市販のウイルス対策ソフトで除去できることがありますが、重要なデータは事前にバックアップを取っておくこと、場合によっては専門家に相談することをおすすめします。
Q3. スマホアプリでもトロイの木馬はありますか?
A3. あります。公式ストア以外からのアプリや権限要求が多すぎるアプリは注意が必要です。
A3. あります。公式ストア以外からのアプリや権限要求が多すぎるアプリは注意が必要です。
関連キーワード: トロイの木馬、マルウェア、ワーム、ウイルス、マクロウイルス、チェーンメール、情報セキュリティ

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