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ITパスポート 2012年 春期 問67


問題文

HTMLに関する記述として、適切なものはどれか。

選択肢

ア:タグを使ってWebページの論理構造やレイアウトが指定できるマークアップ言語である。(正解)
イ:ブラウザで動作する処理内容を記述するスクリプト言語である。
ウ:ブラウザとWebサーバとの間で行う通信のプロトコルである。
エ:利用者が独自のタグを定義してデータの意味や構造を記述できるマークアップ言語である。

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HTMLの基本性質【ITパスポート解説】

正解の理由

正解は ア です。HTML(HyperText Markup Language:ハイパーテキストを構造化するためのマークアップ言語)は、タグ(文書の見出しや段落などの役割を示す記号)を使ってWebページの内容や論理構造を記述するための言語です。ブラウザ(Webページを表示するソフトウェア:例ChromeやEdge)はそのタグを読み取り、見出しや段落といった構造に従って表示します。
選択肢の文が「レイアウトが指定できる」としている点は注意が必要ですが、試験問題としては許容されます。HTMLは要素(タグ)によって表示の基本的な構造や意味(見出し、リスト、表など)を示します。実際の細かい見た目(色・配置・余白など)は通常CSS(Cascading Style Sheets:見た目を指定する言語)で行いますが、HTMLのタグ構造がレイアウトに影響するのは事実です。したがって「タグを使ってWebページの論理構造やレイアウトが指定できるマークアップ言語である」という記述は適切と判断できます。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認します:タグ、マークアップ言語、スクリプト言語、プロトコル、独自のタグ。
  2. 各用語の意味を思い出します(初学者なら以下の短い定義を参照)。
  3. 各選択肢を用語と照らし合わせて当てはまるものを選びます。
    • マークアップ言語=文書の構造や意味を記述するもの → HTMLに一致。
    • ブラウザで動く処理を書く言語=スクリプト言語 → JavaScript(HTMLではない)。
    • ブラウザとサーバの通信の約束事=プロトコル → HTTP(HTMLではない)。
    • 利用者が独自タグを定義できるもの=拡張可能なマークアップ言語 → XML(HTMLとは異なる)。
  4. 最も適切なものを選ぶ:ア。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 正しい。HTMLはタグを使って文書の構造や意味を記述するマークアップ言語です。視覚的な細部はCSSに委ねられますが、構造と基本的な表示に関与します。
  • イ: 誤り。ブラウザで動作する処理内容を記述するスクリプト言語はJavaScript(ジャバスクリプト)です。スクリプト言語(script language:処理や動作を書く言語)は動的な処理を担当し、HTMLとは役割が異なります。
  • ウ: 誤り。ブラウザとWebサーバとの間で行う通信のプロトコル(protocol:通信の約束事)はHTTP(HyperText Transfer Protocol)です。HTMLはデータ(文書)そのものの記述言語で、通信の手順ではありません。
  • エ: 誤り。利用者が独自のタグを定義できるのはXML(Extensible Markup Language:拡張可能なマークアップ言語)です。HTMLはあらかじめ定められたタグ群(見出しや段落など)を使います(※HTML5でカスタム要素を作る仕組みはありますが、基本概念としてはXMLの「任意のタグを自由に定義する」性質とは異なります)。

よくある誤解

  1. 「HTMLはプログラミング言語である」
    → 誤りです。プログラミング言語は処理や計算の手順を書くものです。HTMLは文書の構造や意味を記述するマークアップ言語で、単独では処理(計算・条件分岐など)は行いません。動きを付けるにはJavaScriptが使われます。
  2. 「HTMLだけで見た目(デザイン)を完全に指定できる」
    → 実務では、細かいデザインやレイアウト調整はCSS(見た目を指定する言語)で行います。HTMLは構造を示す役割が中心です。歴史的にはHTMLタグで見た目を指定することもありましたが、現在は役割を分けるのが主流です。

補足コラム

  • 基本的なHTMLの例(簡単な骨組み):
<!DOCTYPE html>
<html>
  <head>
    <title>ページのタイトル</title>
  </head>
  <body>
    <h1>見出し</h1>
    <p>段落(文章)です。</p>
  </body>
</html>
  • この例で使われている <h1> や
    が「タグ」です。タグは文書の各部分に意味(見出し・段落)を与えます。
  • HTMLとXMLの違い(覚え方):
    • HTML:決まったタグを使い、主に人が読むWebページを作るためのマークアップ。
    • XML:タグを自由に定義でき、データの意味や構造を機械同士でやり取りするのに向く(例:データ交換)。
  • 余談(試験問題での細かい扱い): 問題文に「レイアウト」とあって引っかかることがあります。試験の観点では「タグで構造や見た目が関係する」という理解で ア を選べばよいです。実務的な厳密さは補足知識として覚えておきましょう。

FAQ

Q1. HTMLとCSSの違いは何ですか?
A1. HTMLは文書の構造や意味(見出し・段落・リスト)を記述します。CSS(Cascading Style Sheets:見た目を指定する言語)は色や余白、配置などの視覚的なスタイルを指定します。役割が違うため、両方を組み合わせて使います。
Q2. HTMLはどこで「動く」のですか?
A2. HTML自体は「書かれた文書」です。ブラウザがその文書を読み取って解析(パース)し、画面に表示します。処理(動作)を行うのはJavaScriptなどのスクリプトです。
Q3. 「独自のタグ」を使いたい場合はどうすればいいですか?
A3. データ交換や独自フォーマットが必要ならXMLを使う方法があります。最近のWeb技術では「カスタム要素(Web Components)」で独自要素を定義できますが、基礎ではHTMLとXMLの違いを押さえておくと良いです。

関連キーワード: HTML、タグ、マークアップ言語、CSS、JavaScript、HTTP、XML、ブラウザ、Webサーバ
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