ITパスポート 2012年 春期 問66
問題文
a〜cのうち、フィッシングへの対策として、適切なものだけを全て挙げたものはどれか。
a Webサイトなどで、個人情報を入力する場合は、SSL接続であること、及びサーバ証明書が正当であることを確認する。
b キャッシュカード番号や暗証番号などの送信を促す電子メールが届いた場合は、それが取引銀行など信頼できる相手からのものであっても、念のため、複数の手段を用いて真偽を確認する。
c 電子商取引サイトのログインパスワードには十分な長さと複雑性をもたせる。
選択肢
ア:a, b(正解)
イ:a, b, c
ウ:a, c
エ:b, c
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フィッシングへの対策に関する問題【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中でフィッシング(だます目的の偽サイトや偽メールで個人情報を搾取する詐欺)に対して直接有効なのは、Web接続と送信情報の「真正性」と「送り元の確認」を行う方法です。
具体的には、Webサイトで個人情報を入力する前に通信が暗号化されていることとサーバ証明書が正当であることを確かめる(a)こと、そして疑わしい送信要請が来たときにメールだけを信用せず別の手段で真偽を確認する(b)ことがフィッシング対策として適切です。これらをセットにした選択肢が ア になります。
具体的には、Webサイトで個人情報を入力する前に通信が暗号化されていることとサーバ証明書が正当であることを確かめる(a)こと、そして疑わしい送信要請が来たときにメールだけを信用せず別の手段で真偽を確認する(b)ことがフィッシング対策として適切です。これらをセットにした選択肢が ア になります。
なお、ログインパスワードを強くすること(c)は重要なセキュリティ対策ですが、フィッシングそのもの(人をだましてパスワードを入力させる行為)を防ぐ手段としては直接的ではありません。よって「a と b」のみが正解です。
解法ステップ
- 問題文の「フィッシングへの対策」に注目する。目的は「だまされない/偽サイトに入力させない」こと。
- 各選択肢がその目的に直接役立つかを判定する。
- a:サイトが本物かどうか(証明書確認)は偽サイトを見分ける上で有効 → 有効。
- b:メールだけで判断せず別手段で確認することは、偽メール(フィッシング)を見抜く基本 → 有効。
- c:パスワードの強化は総合的な安全対策だが、フィッシングでユーザーが自らパスワードを渡してしまう場合は防げない → フィッシング対策としては不十分。
- a と b が適合する選択肢を選ぶ → ア(a, b)。
選択肢別の誤答解説
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ア(a, b)
正しい組み合わせ。Webの接続と証明書の確認は偽サイトを見分ける基本で、メールの送信元を別の手段で確認することは典型的な対策です。 -
イ(a, b, c)
a と b は正しいが、c を追加している点が問題。c(強いパスワード)は重要だが「フィッシング対策としてだけ」を問うと直接的な答えになりません。出題の趣旨に合わせると過剰な選択です。 -
ウ(a, c)
a は正しいが b を含まないため不十分。フィッシングはメールなどで誘導されることが多く、送信元の確認(b)が欠けていると対策が弱いです。 -
エ(b, c)
b は有効だが a(サーバ証明書の確認)が含まれていないため不十分。偽サイトの見分けという観点で a は重要です。
よくある誤解
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「鍵マーク(鍵アイコン)があれば安心」
鍵アイコンは通信が暗号化されていることを示しますが、暗号化されていてもサイト自体が偽物(正当なサービスになりすました悪意あるサイト)である場合があります。証明書の発行先(コモンネームや発行者)を確認する習慣が重要です。 -
「強いパスワードがあればフィッシングは関係ない」
強いパスワードはブルートフォース攻撃(総当たり)やリスト型攻撃に有効ですが、ユーザーが偽サイトに自らパスワードを入力してしまった場合は防げません。フィッシング対策は「だまされないこと」が中心です。 -
「送信元アドレスが正しければ本物」
メールの差出人は偽装(スプーフィング)できるため、表示されるアドレスだけで信頼してはいけません。本文中のリンクや電話番号も、そのメールだけで示されたものを使わず、公式サイトや契約書・カード裏の連絡先で確認しましょう。
補足コラム
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SSL とサーバ証明書の違い
SSL(Secure Sockets Layer:通信を暗号化する仕組み)という言葉は古く、現在は改良版の TLS(Transport Layer Security)と呼ばれます。ブラウザの鍵マークは「通信が暗号化されている」ことを示します。さらに、証明書の「発行先」が正しい会社やドメインか(例:銀行名やドメインが一致するか)を確認すると偽サイトを見分けやすくなります。 -
より有効な追加対策
多要素認証(MFA:Multi-Factor Authentication、例:パスワード+スマホに送られる一回限りのコード)は、万が一パスワードを盗まれても不正利用を防ぎやすく、フィッシング被害の軽減に非常に有効です。また、ブラウザやメールサービスのフィッシング警告機能や、SPF/DKIM/DMARC(メール送信者認証技術)による防御も補助になります。
FAQ
Q1: SSL の確認は具体的にどうするの?
A1: ブラウザのアドレスバーの鍵アイコンをクリックして証明書情報を見ると、発行先(Common Name)や発行機関が確認できます。公式のサービス名や正しいドメインと一致するかをチェックします。
A1: ブラウザのアドレスバーの鍵アイコンをクリックして証明書情報を見ると、発行先(Common Name)や発行機関が確認できます。公式のサービス名や正しいドメインと一致するかをチェックします。
Q2: 「複数の手段で確認」とは何をすればよい?
A2: メールで連絡が来た場合、メール内のリンクや電話番号を使わず、銀行や企業の公式サイトに掲載の連絡先や、契約書・カード裏の番号で直接問い合わせることが安全です。
A2: メールで連絡が来た場合、メール内のリンクや電話番号を使わず、銀行や企業の公式サイトに掲載の連絡先や、契約書・カード裏の番号で直接問い合わせることが安全です。
Q3: パスワード強化(c)は完全に無意味ですか?
A3: 無意味ではありません。強いパスワードは別の攻撃(推測・総当たり・流出時の再利用)を防ぎます。ただし「フィッシングを完全に防ぐ」手段ではない、という点が重要です。
A3: 無意味ではありません。強いパスワードは別の攻撃(推測・総当たり・流出時の再利用)を防ぎます。ただし「フィッシングを完全に防ぐ」手段ではない、という点が重要です。
関連キーワード: フィッシング対策、SSL/TLS、サーバ証明書、多要素認証、メール認証、パスワード管理

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