ITパスポート 2013年 秋期 問30
問題文
ITサービスマネジメントにおける管理サイクルを表すものはどれか。
選択肢
ア:ITIL
イ:PDCA(正解)
ウ:SLA
エ:SLCP
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ITサービスマネジメントにおける管理サイクルを表すものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題で管理サイクルを指すのは イ のPDCAです。PDCAは英語で Plan(計画)- Do(実行)- Check(評価)- Act(改善)の頭文字を取ったものです。ITサービスマネジメントでは、サービスの品質や運用を継続的に改善するために「計画→実行→評価→改善」のサイクルを回す考え方が基本になります。したがって「管理サイクル」を直接表す用語はPDCAであり、イ が正解です。
(補足)
- PDCA:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)
- 「管理サイクル」は「業務やサービスを安定的に管理・改善するための繰り返しの流れ」を指します。PDCAがまさにその流れを表します。
解法ステップ
- 問題文でのキーワードを確認:ここは「管理サイクル」とあります。
- 各選択肢の意味を思い出す:
- PDCA:サイクル(計画→実行→評価→改善)
- ITIL:ITサービス管理のベストプラクティス集(フレームワーク)
- SLA:サービス品質を定める合意書(契約)
- SLCP:一般的な標準用語ではないか混乱を招く略語
- 「管理サイクル」と直接対応するのは「PDCA」であることを確認して選ぶ。
短く言えば:「管理サイクル=繰り返して改善する流れ」→ それを表すのがPDCA。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービスを管理するためのベストプラクティス集)
誤り。ITILは枠組みやプロセスの集まりで、管理の考え方や手順を示しますが、「管理サイクル(計画→実行→評価→改善)」を一語で表すものではありません。PDCAという具体的なサイクルを使ってITILのプロセスを改善していくことはあります。 -
イ: PDCA(Plan-Do-Check-Act:計画・実行・評価・改善)
正解。PDCAは「管理サイクル」をそのまま表す代表的な考え方です。継続的改善の基本です。 -
ウ: SLA(Service Level Agreement:サービスの提供条件や品質を定めた合意書)
誤り。SLAは品質や応答時間などの「目標値や約束(契約)」を示すもので、サイクルそのものを表す用語ではありません。PDCAでSLAの達成状況を管理・改善します。 -
エ: SLCP(略語としての標準的な定義は一般的でない。英語では Service Level Control Plan や Service Life Cycle Process と解釈される場合があるが、標準用語ではない)
誤り。試験問題では紛らわすために出ることがありますが、管理サイクルを直接指す標準用語ではありません。
よくある誤解
-
「ITILが管理サイクルだ」と混同する
- 理由:ITILは管理に関する多くのプロセスを含むため、「管理=ITIL」と捉えがちです。正しくはITILはフレームワークで、PDCAなどのサイクルで改善します。
-
「SLAがサイクルを示す」と考える
- 理由:SLAは数値や約束なので、目標そのものとサイクル(管理の流れ)を混同しやすいです。SLAは管理の対象、PDCAは管理の方法です。
-
略語に馴染みがないために「見慣れない略語=正解」と誤答する
- 対策:まずキーワード(サイクル・契約・フレームワーク)を確認して意味で判断しましょう。
補足コラム
PDCAはもともと品質管理の世界で広まった考え方で、電子機器の製造や業務改善など多くの分野に使われます。ITサービスの世界でも同じ原理を使います。たとえば:
- Plan(計画):新しいサービスのKPIやSLA目標を決める
- Do(実行):サービスを稼働させ運用する
- Check(評価):モニタリングで実績(応答時間、可用性など)を確認する
- Act(改善):問題があれば手順を修正し、次のPlanへ反映する
この繰り返しによりサービス品質は徐々に向上します。ITILでは「継続的サービス改善(Continual Service Improvement)」という考えがあり、ここでPDCAが役に立ちます。
FAQ
Q1. PDCAと似た考えで「OODAループ」や「SDCA」がありますか?
A1. はい。OODA(Observe-Orient-Decide-Act)は意思決定向け、SDCA(Standardize-Do-Check-Act)は標準化後の維持向けに使われます。用途に応じて使い分けますが、試験ではPDCAが最も基本です。
A1. はい。OODA(Observe-Orient-Decide-Act)は意思決定向け、SDCA(Standardize-Do-Check-Act)は標準化後の維持向けに使われます。用途に応じて使い分けますが、試験ではPDCAが最も基本です。
Q2. ITILが出てきたらいつも不正解ですか?
A2. いいえ。ITILは正答になる設問もあります(たとえば「ITサービス管理のベストプラクティスはどれか」など)。ここでは「管理サイクル」を問われているのでPDCAが正しいだけです。
A2. いいえ。ITILは正答になる設問もあります(たとえば「ITサービス管理のベストプラクティスはどれか」など)。ここでは「管理サイクル」を問われているのでPDCAが正しいだけです。
Q3. SLAは完全に別物ですか?PDCAとどう関係しますか?
A3. 別の概念です。SLAは「何を達成するか(目標)」を示し、PDCAはその達成に向けてどのように管理・改善するかを示します。SLAの達成度合いをCheck→Actで改善します。
A3. 別の概念です。SLAは「何を達成するか(目標)」を示し、PDCAはその達成に向けてどのように管理・改善するかを示します。SLAの達成度合いをCheck→Actで改善します。
関連キーワード: PDCA、ITサービスマネジメント、ITIL、SLA、継続的改善、マネジメントサイクル、運用改善、品質管理

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