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ITパスポート 2013年 秋期 53


問題文

PCのディスプレイに表示する文字や図形などのデータを格納する専用のメモリはどれか。

選択肢

DVD-Video
ROM
キャッシュメモリ
グラフィックスメモリ(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

PCのディスプレイに表示する文字や図形などのデータを格納する専用のメモリはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

ディスプレイに表示する「ピクセル(画面の小さな点)」や「画像の色・位置情報」を格納する専用のメモリは、グラフィックスメモリです。選択肢の中では がこれに当たります。
グラフィックスメモリ(一般にVRAMと呼ばれます)は、画面に表示するためのフレームバッファ(各ピクセルの色データを並べた領域)やテクスチャ(画像の元データ)などを高速に保存・読み出しするために使われます。画面描画を担当するGPU(Graphics Processing Unit:画像処理を行う装置)が直接読み書きします。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「ディスプレイに表示する文字や図形」「専用のメモリ」
  2. 「ディスプレイ表示用のデータを格納する専用メモリ」という説明に合う用語を探す。
  3. 選択肢を機能で照らし合わせて排除する:DVD-Videoは光学ディスクの規格、ROMは読み出し専用の保存領域、キャッシュメモリはCPU用の高速小容量メモリ。これらは「ディスプレイ専用」ではない。
  4. 残った (グラフィックスメモリ)が最も適切であると判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: DVD-Video
    • DVD-Videoは映画などの映像を記録して配布するための光学ディスクの規格です。データ保存メディアであって、表示用の専用メモリではありません。再生時にはDVDのデータが読み出され、プレーヤーやPC内部のメモリに読み込まれて処理されますが、DVD自体がディスプレイの表示を直接保持するわけではありません。
  • イ: ROM(Read-Only Memory:読み出し専用メモリ)
    • ROMは電源を切っても内容が残る不揮発性(ふきはつせい)メモリで、BIOS(起動時に最低限必要なプログラム)などを保存します。表示用のピクセルデータを一時的に高速に保持する用途には通常使われません。
  • ウ: キャッシュメモリ(CPUの近くにある高速メモリ)
    • キャッシュメモリは、CPU(中央演算処理装置)が主記憶(RAM)にアクセスする際の待ち時間を減らすための小さくて非常に高速なメモリです。CPU処理の高速化が目的で、ディスプレイ専用の大容量バッファを持つわけではありません。
  • エ: グラフィックスメモリ(正答)
    • グラフィックスメモリはGPUが使う専用メモリで、フレームバッファやテクスチャなど表示に直接関係するデータを格納します。ディスプレイ表示専用のメモリとして最も適切です。

よくある誤解

  1. 「画面に出るものは全部ROMに入っている」
    • ROMは読み出し専用の保存領域で、画面表示のための動的なピクセルデータは通常RAMやグラフィックスメモリに置かれます。ROMは設定や起動プログラムの保存に使われます。
  2. 「キャッシュメモリが多ければ画面表示も速くなる」
    • キャッシュはCPU処理の速度向上に重要ですが、画面描画のための大きな画像データはグラフィックスメモリで処理されます。描画が遅い場合はGPU性能やグラフィックスメモリ容量・帯域(データの流れる速さ)を見る必要があります。
  3. 「光学ディスク(DVD)がそのまま画面表示メモリになる」
    • DVDは保存媒体です。読み出してからメモリに読み込んで表示します。保存媒体 ≠ 表示用メモリ、という点を混同しやすいです。

補足コラム

  • VRAM(Video RAM)は一般名で、グラフィックスメモリの一種です。専用のVRAMを搭載したグラフィックカード(ビデオカード)は、高速で大量の画面データを扱えます。これに対して、ノートPCや一部の省スペースPCではGPUがシステムメモリ(RAM)を共有して使うことがあり、この場合は専用のグラフィックスメモリを持たない構成です。
  • 表示メモリが必要な容量の目安(概算): 画面1枚分のフレームバッファ容量は、解像度 × 色深度で求められます。例えば1920×1080ピクセル、24ビットカラー(1ピクセル = 3バイト)の場合、必要容量は
    バイト(約6.2MB)です。複数のバッファやテクスチャなどを考えると、実際にはもっと多く必要になります。

FAQ

Q1: 「グラフィックスメモリ」と「RAM」はどう違いますか?
A1: RAM(Random Access Memory:任意アクセス可能な主記憶)はPC全体の一時記憶領域です。グラフィックスメモリはGPU専用の領域で、画面描画用データを効率よく扱えるよう設計されています。専用メモリがあると描画性能が上がります。
Q2: 家庭用PCでグラフィックスメモリが少ないと何が困るのですか?
A2: 描画が遅くなったり、ゲームや動画編集で高解像度テクスチャを扱えなかったりします。画面がカクつく、読み込みが遅いなどの症状が出ます。
Q3: スマホもグラフィックスメモリを持っていますか?
A3: はい。スマホのGPUも表示用メモリを使いますが、多くはシステムメモリ(RAM)を共有して使う設計が多いです。専用メモリを搭載する場合もあります。

関連キーワード: ディスプレイ, VRAM, GPU, フレームバッファ, ビデオメモリ, ROM, キャッシュメモリ, DVD-Video, 解像度, 色深度
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