ITパスポート 2013年 秋期 問61
問題文
ペイント系ソフトウェアで用いられ、グラフィックスをピクセルと呼ばれる点の集まりとして扱う方法であるラスタグラフィックスの説明のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:CADで広く用いられている。
イ:色の種類や明るさが、ピクセルごとに調節できる。(正解)
ウ:解像度の高低にかかわらずファイル容量は一定である。
エ:拡大しても図形の縁などにジャギー(ギザギザ)が生じない。
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ラスタグラフィックスの説明について【ITパスポート 解説】
正解の理由
ラスタグラフィックスとは、画像を「ピクセル(ピクセル:画面や画像を小さな点の集まりとして表す最小単位)」ごとに色や明るさで表現する方式です。したがって、ピクセル単位で色や明るさを調整できる、という記述が当てはまります。よって選択肢のうち イ が適切です。
(補足)ラスタグラフィックスは「ビットマップ(bitmap)」とも呼ばれます。写真やペイント系ソフト(例:Microsoft Paint、Photoshop)で主に使われます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「ピクセルと呼ばれる点の集まりとして扱う方法」。
- 各選択肢が「ピクセル単位の表現」と合致するかを考える。
- 「ピクセルごとに調節できる」とある選択肢が直接一致するためそれを選ぶ。
- 残りの選択肢がベクター(vector:数式で図形を表す方式)に当てはまるか、または誤った性質かを検証して除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: CADで広く用いられている。
誤り。CAD(Computer-Aided Design:コンピュータ支援設計)は線や曲線を正確に扱う必要があり、数式で形状を表すベクター形式が多く使われます。ラスタは写真向きであり、CADの主要形式ではありません。 -
イ: 色の種類や明るさが、ピクセルごとに調節できる。
正しい。ラスタ画像は個々のピクセルに色(RGBなど)や明るさの情報を持たせるので、ピクセル単位で変更できます。 -
ウ: 解像度の高低にかかわらずファイル容量は一定である。
誤り。解像度(画像の幅×高さ=総ピクセル数)が大きいほど、保存するピクセル情報が増えるためファイル容量は通常大きくなります。概算でファイル容量 ≒ ピクセル数 × 色深度(ビット)/8 です。圧縮方式によって変わりますが「一定」は成立しません。 -
エ: 拡大しても図形の縁などにジャギー(ギザギザ)が生じない。
誤り。ラスタ画像はピクセルの格子で表現するため、大きく拡大すると輪郭が粗く見え、ジャギー(ギザギザ)が目立ちます。これはベクター画像の利点(拡大しても滑らか)と対照的です。ただし「アンチエイリアス(輪郭を滑らかにする処理)」で目立ちにくくすることはできます。
よくある誤解
-
「写真は常にラスタで、図形は常にベクター」という単純化
→ 実務では写真にベクター要素(ロゴなど)を重ねたり、ラスタ化した図形を使うこともあります。どちらが「常に」かは場面次第です。 -
「高解像度にすればジャギーは完全に消える」
→ 解像度を上げればジャギーは減りますが、拡大率が大きければ依然として荒れます。拡大し続ける用途ならベクターが有利です。 -
「圧縮=劣化」との勘違い
→ 圧縮にも無劣化(PNGなど)と有劣化(JPEGなど)があります。用途に応じて選びます。
補足コラム
- ピクセルと色深度:ピクセル1点あたりに割り当てる色情報の量を色深度(ビット深度)と言います。例えば24ビットカラーはRGB(Red, Green, Blue:赤・緑・青)各8ビットで表現します。色深度が大きいほど色表現が豊かになりますがファイルサイズは増えます。
- 解像度の扱い方:印刷ではDPI(dots per inch:1インチあたりの点の数)という単位がよく使われます。画面表示はピクセル数(幅×高さ)が重要です。
- 代表的なラスタ画像形式:JPEG(写真向け、有劣化圧縮)、PNG(透明化対応、無劣化)、GIF(アニメや単純色向け、色数制限あり)、BMP(無圧縮)など。
FAQ
Q1. ラスタとベクターはどう使い分ければよいですか?
A1. 写真や複雑な色の表現が必要ならラスタ。ロゴやアイコン、拡大縮小が頻繁ならベクター(例:SVG)を使います。
A1. 写真や複雑な色の表現が必要ならラスタ。ロゴやアイコン、拡大縮小が頻繁ならベクター(例:SVG)を使います。
Q2. ラスタ画像のジャギーを目立たなくする方法はありますか?
A2. あります。アンチエイリアス(輪郭を滑らかにする処理)や高解像度化、フィルタによる補正が使えます。ただし完全に解決するにはベクター化が必要な場合があります。
A2. あります。アンチエイリアス(輪郭を滑らかにする処理)や高解像度化、フィルタによる補正が使えます。ただし完全に解決するにはベクター化が必要な場合があります。
Q3. ファイル容量を小さくしたいときはどうする?
A3. 圧縮方式の選択(JPEGのような有劣化圧縮で圧縮率を上げる)、解像度を下げる、不要なメタデータを削除する、などがあります。
A3. 圧縮方式の選択(JPEGのような有劣化圧縮で圧縮率を上げる)、解像度を下げる、不要なメタデータを削除する、などがあります。
関連キーワード: ラスタグラフィックス、ビットマップ、ピクセル、解像度、色深度、ジャギー、アンチエイリアス、JPEG、PNG、ベクター、SVG、DPI

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