ITパスポート 2013年 秋期 問62
問題文
ブロードバンド回線の特徴のうち、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ADSLモデムを利用することで、CATV網でもブロードバンドインターネットを利用することができる。
イ:動画などの大容量データの通信に適した回線である。(正解)
ウ:複数の利用者で広帯域を共有するので、常時接続には適さない。
エ:ブロードバンドルータは、光ファイバ網だけで使用される。
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ブロードバンド回線の特徴【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で、動画などの大容量データの通信に適していることを述べているのが正しい説明です。ブロードバンドとは「広い帯域(bandwidth)」を持つ通信回線のことで、従来のダイヤルアップ(モデムを使った回線、遅い接続)に比べてデータを速く大量に送れるため、動画のストリーミングや大きなファイルの送受信に向いています。したがって、イが適切です。
(補足)帯域が大きい=単位時間当たりに送れるデータ量が多い、という意味です。たとえば一般的なダイヤルアップは数十kbps(キロビット毎秒)レベルですが、ブロードバンドは数Mbps〜数Gbps(メガ/ギガビット毎秒)まであり、動画再生に必要な通信量を十分にまかなえます。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを見つける:「ブロードバンド回線」「特徴」「大容量データ」など。
- ブロードバンドの意味を思い出す:広い帯域で高速・常時接続が可能な回線。
- 各選択肢と照らし合わせる:ブロードバンドの定義に合うものを選ぶ。
- あいまいな技術名(ADSL、CATV、ルータ)について、どの物理回線や機器に属するかを正確に確認して除外する。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ADSLモデムを利用することで、CATV網でもブロードバンドインターネットを利用することができる。
→ 誤り。ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)は電話回線(銅線)を使う技術です。一方、CATV(ケーブルテレビ:Cable Television)はテレビ用の同軸ケーブル網を使います。CATV網でインターネット接続するには「ケーブルモデム」が必要で、ADSLモデムは使えません。 -
イ: 動画などの大容量データの通信に適した回線である。
→ 正しい。ブロードバンドは帯域が広く、高速で常時接続が可能なので、動画ストリーミングや大きなファイル転送に向いています。 -
ウ: 複数の利用者で広帯域を共有するので、常時接続には適さない。
→ 誤り。たしかに一部のブロードバンド(例:ケーブルインターネット)では同じ地域の利用者で帯域を共有しますが、共有があるからと言って「常時接続に適さない」わけではありません。ブロードバンドは常時接続を前提としたサービスであり、利用状況による速度変化はあっても常時接続自体には適しています。 -
エ: ブロードバンドルータは、光ファイバ網だけで使用される。
→ 誤り。ブロードバンドルータは家庭やオフィスのLAN(ローカルネットワーク)を外部の広帯域回線(ADSL、ケーブル、光ファイバー、さらにはモバイル回線など)につなぐ機器です。光ファイバ専用ではありません。
よくある誤解
- 「共有=常に遅い」と思い込む。
- 一部で帯域共有の影響はありますが、共有でも多くの用途(動画視聴やオンライン会議など)には十分対応できます。品質は回線種別や契約速度、混雑度によります。
- 「ADSLモデムはどの回線でも使える」と考える。
- モデムは回線の種類に合わせて作られています。ADSL用は電話線、ケーブル網用にはケーブルモデムが必要です。
- 「ブロードバンドルータ=光ファイバ専用」と誤解する。
- ルータは接続先回線の種類を問わず使用されます。
補足コラム
- 主なブロードバンドの種類(例)
- ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:電話線を利用)
- ケーブルインターネット(CATV:ケーブルモデムを利用)
- FTTH(Fiber To The Home:光ファイバを家庭まで引き込む方式)
- モバイルブロードバンド(LTE/5G:無線で高速通信)
- ブロードバンドルータの役割:家庭内の複数機器(PC、スマホ、テレビ等)を1本の広帯域回線に接続し、機器同士の通信や外部とのデータの出入りを制御します(ルータ = 経路を決める装置)。
覚え方のヒント:ブロード(broad)は「広い」。帯域が広い=多くのデータを同時に送れる、これがキモです。
FAQ
Q1. ブロードバンドと高速通信は同じですか?
A1. ほぼ同じ意味で使われますが、「ブロードバンド」は帯域が広い=同時に多くのデータを扱えることを強調する言葉です。一方で「高速」は単純に転送速度が速いことを指します。
A1. ほぼ同じ意味で使われますが、「ブロードバンド」は帯域が広い=同時に多くのデータを扱えることを強調する言葉です。一方で「高速」は単純に転送速度が速いことを指します。
Q2. 常時接続とは何ですか?
A2. いつでもインターネットにつながっている状態のことです。ダイヤルアップのように都度接続する方式と違い、電源を入れれば常につながっているのが一般的です。
A2. いつでもインターネットにつながっている状態のことです。ダイヤルアップのように都度接続する方式と違い、電源を入れれば常につながっているのが一般的です。
Q3. 動画を見るのにどれくらいの速度が必要ですか?
A3. 目安として、標準画質(SD)で数Mbps、HDで5〜8Mbps、4Kになると20〜25Mbps程度が推奨されます。家庭で複数端末が同時に使う場合は余裕を見て契約速度を選びます。
A3. 目安として、標準画質(SD)で数Mbps、HDで5〜8Mbps、4Kになると20〜25Mbps程度が推奨されます。家庭で複数端末が同時に使う場合は余裕を見て契約速度を選びます。
Q4. 今でもADSLを使う意味はありますか?
A4. 地域や建物によってはADSLしか選べない場合がありますが、光ファイバや高速なモバイル回線が利用できるならそちらが速度・安定性で優れます。
A4. 地域や建物によってはADSLしか選べない場合がありますが、光ファイバや高速なモバイル回線が利用できるならそちらが速度・安定性で優れます。
関連キーワード: ブロードバンド, 帯域, 動画ストリーミング, ADSL(非対称デジタル加入者線), CATV(ケーブルテレビ), FTTH, ブロードバンドルータ, 常時接続, ケーブルモデム, 光ファイバ

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