ITパスポート 2013年 春期 問24
問題文
SWOT分析の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:企業を取り巻く外的環境に潜む機会及び脅威、企業がもつ強み及び弱みを分析することによって、企業活動の今後の方向性を導き出すための手法である。(正解)
イ:財務の視点、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点から企業の業績をバランスよく評価・分析するための手法である。
ウ:自社の活動が顧客にとって最終的にどのような価値を生み出し、それは顧客を満足させられるかという観点から企業活動をデザインする手法である。
エ:市場の成長率とマーケットシェアの二つの定量的項目で作られたマトリックスに事業をプロットし、経営資源の配分の最適化を行う手法である。
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SWOT分析の説明【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で、企業を取り巻く外的環境に潜む機会(Opportunities)と脅威(Threats)、企業内部の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)を整理して将来の方向性を導き出す手法を説明しているのは ア です。
SWOT(Strengths:強み、Weaknesses:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威)は、外部要因と内部要因を組み合わせて戦略を考えるための基本的なフレームワークです。選択肢の文言がまさにこの定義を述べているため、ア が正解になります。
SWOT(Strengths:強み、Weaknesses:弱み、Opportunities:機会、Threats:脅威)は、外部要因と内部要因を組み合わせて戦略を考えるための基本的なフレームワークです。選択肢の文言がまさにこの定義を述べているため、ア が正解になります。
(補足)SWOTの語源は英語の頭文字を取ったものです。外的=社外の状況、内的=自社の資源や能力と覚えると整理しやすいです。
解法ステップ
- 問題文を読み、キーワードを探す。ここでは「外的環境」「機会」「脅威」「強み」「弱み」が重要ワードです。
- 各選択肢で上のキーワードが含まれているか確認する。該当するのがあれば候補にする。
- 他の選択肢が別のフレームワーク(バランス・スコアカードやBCGマトリックスなど)を説明していないか確認して除外する。
- 最も用語の一致が多い選択肢を選ぶ。今回は ア が一致します。
短時間で解くコツ:フレームワーク名の英語や代表的キーワード(例:機会=Opportunities、脅威=Threats)を覚えておくと素早く判別できます。
選択肢別の誤答解説
- ア:正しい。SWOT(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)を説明しています。外的要因(機会・脅威)と内的要因(強み・弱み)を分析して戦略に結びつけます。
- イ:これはBSC(BSC:Balanced Scorecard=バランス・スコアカード)を説明しています。財務視点、顧客視点、業務プロセス視点、学習と成長視点の4つの視点で業績をバランスよく評価する手法です。SWOTとは目的や評価軸が異なります。
- ウ:これは「顧客価値の設計」や「バリュープロポジション(価値提案)」、あるいはデザイン思考に近い説明です。顧客にとってどのような価値を生むかを中心に活動を設計する手法で、SWOTの分類(外的/内的の整理)とは別の観点です。
- エ:これはBCGマトリックス(BCG:Boston Consulting Group=ボストン・コンサルティング・グループ)が説明する手法です。市場成長率と相対的市場シェアの2軸で事業を「星」「問題児」「金のなる木」「負け犬」などに分類し資源配分を判断します。SWOTとは分析の方法が全く異なります。
よくある誤解
- 「SWOTは外的要因だけを分析する」は誤り:SWOTは内的(強み・弱み)と外的(機会・脅威)の両方を扱います。どちらか一方だけに注目すると本来の目的を達成できません。
- 「SWOTで出た項目はそのまま戦略になる」は誤り:SWOTは整理の道具です。整理した後にSO(強みで機会を活かす)やWT(弱みと脅威を防ぐ)などの具体的戦略立案が必要です。
- 「用語の順番(S-W-O-T)は重要でない」は半分正解:順番自体が問題の答えに影響するわけではありませんが、S・Wは内部、O・Tは外部という分類は必ず押さえてください。
補足コラム
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SWOTの使い方(簡単な流れ)
- 情報収集:市場動向や自社の実績を集める(外部は市場・競合、内部は資源・能力)。
- 分類:集めた事実をS/W/O/Tに振り分ける。
- マトリックス化:SとOを組み合わせるなどして戦略案を検討する。
- 優先順位付けと実行計画の作成。
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簡単な例(飲料メーカー)
- S(強み):強いブランド、安定した製造ライン
- W(弱み):海外販売網が弱い
- O(機会):健康志向の高まりで新商品需要が増加
- T(脅威):大手の参入、原材料価格の上昇
→ WO戦略(弱みを補って機会を活かす)として、海外販路の提携で新商品を海外展開する、など。
FAQ
Q. SWOTとPEST(ペスト)分析の違いは?
A. PEST(Political:政治、Economic:経済、Social:社会、Technological:技術)は外部環境を詳しく分解する手法です。SWOTは外部(O・T)と内部(S・W)を合わせて戦略に結びつけるための整理ツールで、PESTはSWOTの外的要因を深掘りする際に使えます。
A. PEST(Political:政治、Economic:経済、Social:社会、Technological:技術)は外部環境を詳しく分解する手法です。SWOTは外部(O・T)と内部(S・W)を合わせて戦略に結びつけるための整理ツールで、PESTはSWOTの外的要因を深掘りする際に使えます。
Q. SWOTはどの規模の組織でも使えますか?
A. はい。企業規模を問わず、部署や製品・プロジェクト単位でも使えます。重要なのは正確な情報と現実的な分類です。
A. はい。企業規模を問わず、部署や製品・プロジェクト単位でも使えます。重要なのは正確な情報と現実的な分類です。
Q. SWOTの結果、項目が多すぎるときは?
A. 重要度や影響度で絞り込みます。影響の大きいものを優先して戦略化してください。
A. 重要度や影響度で絞り込みます。影響の大きいものを優先して戦略化してください。
関連キーワード: SWOT分析、強み 弱み 機会 脅威、バランス・スコアカード、BCGマトリックス、PEST分析、戦略立案、外部環境分析、内部環境分析

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