ITパスポート 2013年 春期 問47
問題文
システム監査人は、監査対象者と利害関係を有することは許されない。そのことを何と呼ぶか。
選択肢
ア:システム監査人の監査能力
イ:システム監査人の実務経験
ウ:システム監査人の独立性(正解)
エ:システム監査人のプレゼンテーション能力
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システム監査人は、監査対象者と利害関係を有することは許されない。そのことを何と呼ぶか【ITパスポート 解説】
問題の要点は、「監査(audit:チェックや評価を行うこと)」をする人である「監査人(auditor:監査を行う人)」が、監査対象者(監査を受ける組織や人)と利害関係(利益がぶつかる関係、いわゆるconflict of interest)を持ってはいけない、というルール名を問うものです。正しい名称は ウ です。
正解の理由
「利害関係を有することは許されない」という表現は、監査人が評価や判断をするときに外部の影響を受けてはいけない、という意味です。この性質を一般に「独立性(independence:外部からの影響を受けずに判断できること)」と呼びます。
したがって、選択肢の中でこの意味を表すのは ウ の「システム監査人の独立性」です。
したがって、選択肢の中でこの意味を表すのは ウ の「システム監査人の独立性」です。
ポイント:
- 独立性 = 監査人が監査対象から自由で、公正に判断できる状態。
- 利害関係 = 金銭的利益や親族関係などで、判断がゆがめられる可能性がある関係(利益相反、conflict of interest)。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「利害関係を有することは許されない」=「外部の影響を受けてはいけない」。
- 選択肢を見て、どれが「外部の影響を受けないこと」を表すかを確認する。
- 「能力」「経験」「プレゼン能力」は影響の有無を示す言葉ではないため除外する。
- 「独立性」が意味的に一致するので正解と判断する。
短く言えば、「利害関係を持たないこと」=「独立していること」= ウ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: システム監査人の監査能力
解説:監査能力は「監査を行う技術や知識」のことで、利害関係の有無を指す言葉ではありません。能力が高くても利害関係があれば判断は偏る可能性があります。 -
イ: システム監査人の実務経験
解説:実務経験は「過去の業務経験」のことです。経験の有無は監査の品質に関係しますが、利害関係がないことを表す語ではありません。 -
ウ: システム監査人の独立性
解説:監査人が監査対象と経済的・人的に結びついていない状態を示します。利害関係がないことを正確に表す用語です。 -
エ: システム監査人のプレゼンテーション能力
解説:プレゼンテーション能力は報告の伝え方に関する技能です。利害関係の有無とは無関係です。
よくある誤解
-
「独立性=一人で仕事をすること」と考える誤解
説明:独立性は物理的な孤立ではなく、監査対象からの影響(経済的利益や指示など)を受けないことを指します。会社内の監査でも、報告ルートや評価方法で独立性を保つ対策があります。 -
「経験があれば利害関係は問題にならない」と思う誤解
説明:経験豊富でも、監査対象から利益を受けていたり関係者であれば、公正な判断は保証されません。能力と独立性は別の問題です。 -
「独立性は外部監査人だけの話」と考える誤解
説明:外部監査人はもちろんですが、内部監査人(組織内の監査担当)にも独立性が求められます。内部でも監査対象からの指示を避ける仕組みが重要です。
補足コラム
- 利害関係(conflict of interest)の具体例:監査対象の株を保有している、監査対象の役職に以前就いていた/現在家族が経営に関わっている、監査対象から報酬を受けている等。
- 独立性の確保方法:監査報告の直属上司を監査対象の管理職と分ける、監査対象の意思決定から除外する、外部の第三者によるレビューを行う、監査担当のローテーション(交代)など。
- 覚え方のコツ:「独(ひとり)立(た)つ」→「外からの介入に立たない(立たせない)」とイメージすると覚えやすいです。
FAQ
Q1. 利害関係がある場合は絶対に監査できないですか?
A1. 原則として避けるべきです。やむを得ない場合は、利害関係を開示して第三者のチェックを入れるなど、独立性を補強する対策が必要です。
A1. 原則として避けるべきです。やむを得ない場合は、利害関係を開示して第三者のチェックを入れるなど、独立性を補強する対策が必要です。
Q2. 内部監査でも「独立性」が必要ですか?
A2. はい。内部監査人は組織内にいますが、監査対象からの影響を受けないよう、組織上の位置づけや報告先を工夫して独立性を保ちます。
A2. はい。内部監査人は組織内にいますが、監査対象からの影響を受けないよう、組織上の位置づけや報告先を工夫して独立性を保ちます。
Q3. 「独立性」と「公平性(impartiality)」は同じですか?
A3. 近い概念ですが少し違います。独立性は外部からの影響を受けない状態を指し、公平性は監査の判断や扱いが偏らないことを指します。独立であれば公平な判断がしやすくなります。
A3. 近い概念ですが少し違います。独立性は外部からの影響を受けない状態を指し、公平性は監査の判断や扱いが偏らないことを指します。独立であれば公平な判断がしやすくなります。
関連キーワード: 監査、独立性、利害関係、利益相反、内部監査、外部監査、コンプライアンス

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