ITパスポート 2014年 秋期 問13
問題文
製造業において利用されているCADの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:製品の生産計画に合わせて必要な資材の所要量を求め、資材の手配を行う。
イ:製品の製造に必要な部品や中間製品、所要量などの情報を管理する。
ウ:製品の設計図や部品表など、設計から製造に関する情報を一元管理する。
エ:製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。(正解)
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製造業において利用されているCADの説明として、適切なものはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で最もCADの定義に合うのは、エです。
CADは「Computer-Aided Design(コンピュータ支援設計)」の略で、コンピュータを使って製品や部品の設計を行い、設計作業の生産性や信頼性を高めるためのソフトウェアや手法を指します。2次元図面の作成、3次元モデルの作成、寸法変更や干渉チェック(部品同士がぶつからないか確認すること)を素早く行える点が特徴です。したがって「製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。」という記述がCADの本質を表しています。
CADは「Computer-Aided Design(コンピュータ支援設計)」の略で、コンピュータを使って製品や部品の設計を行い、設計作業の生産性や信頼性を高めるためのソフトウェアや手法を指します。2次元図面の作成、3次元モデルの作成、寸法変更や干渉チェック(部品同士がぶつからないか確認すること)を素早く行える点が特徴です。したがって「製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。」という記述がCADの本質を表しています。
解法ステップ
- 「CAD」が何の略かを思い出す:Computer-Aided Design(コンピュータ支援設計)。
- 各選択肢のキーワードを見て、設計(Design)か生産/資材管理か情報管理かを判別する。
- 「設計」に関する説明であればCAD、「資材所要量」や「手配」はMRP(資材所要量計画)や生産管理、「設計から製造に関する情報の一元管理」はPLM/PDM(製品ライフサイクル管理/製品データ管理)を連想する。
- 最も設計支援を示すものを選ぶ(この場合はエ)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 「製品の生産計画に合わせて必要な資材の所要量を求め、資材の手配を行う。」
→ これはMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)や生産管理の説明です。CADではなく、生産計画・資材手配の領域です。 -
イ: 「製品の製造に必要な部品や中間製品、所要量などの情報を管理する。」
→ これはBOM(Bill of Materials:部品表)や在庫管理、ERP(Enterprise Resource Planning:基幹業務システム)に関する説明です。設計支援ソフトそのものの説明ではありません。 -
ウ: 「製品の設計図や部品表など、設計から製造に関する情報を一元管理する。」
→ これはPLM(Product Lifecycle Management:製品ライフサイクル管理)やPDM(Product Data Management:製品データ管理)の説明です。CADは設計を行うツールで、設計データを作る側ですが、それらを企業全体で一元管理するのはPLM/PDMの役割です。 -
エ: 「製品の設計にコンピュータを利用し、設計作業の生産性や信頼性の向上を図る。」
→ これがCAD(Computer-Aided Design:コンピュータ支援設計)の定義に合致します。
よくある誤解
-
「CADは設計だけでなく生産計画や資材管理も行う」
→ CADは設計ツールです。生産計画や資材管理はMRPやERPの領域です。ただしCADデータからBOM(部品表)を出力して、他システムと連携することはよくあります。 -
「CADは図面を自動で全部作ってくれる」
→ CADは設計作業を強力に支援しますが、設計者の意図や設計判断を自動で行うわけではありません。道具を使って効率化・精度向上します。 -
「CADとCAM(製造支援)は同じもの」
→ CAM(Computer-Aided Manufacturing:コンピュータ支援製造)は製造工程の自動化やNC加工(数値制御)のためのツールで、用途が異なります。CADとCAMは連携して使われることが多いです。
補足コラム
- CADの代表的なソフトにはAutoCAD、SolidWorks、CATIAなどがあります。用途により2次元中心のソフトや、3次元のパラメトリックモデリング(寸法や関係をパラメータで管理する手法)を得意とするソフトがあります。
- 関連用語の簡単まとめ:
- BOM(部品表):製品を作るための部品一覧。
- PLM/PDM:設計データや製品情報をライフサイクル全体で管理する仕組み。
- CAM:設計データを元に加工(製造)を支援する技術。
- CAE(Computer-Aided Engineering:解析支援):構造解析や流体解析などを行い設計の検証を助ける。
覚え方のヒント:英語の意味を見るとわかりやすいです。CAD = Computer-Aided Design(コンピュータで設計を助ける)。Design(設計)がキーワードです。
FAQ
Q1:CADは設計以外に何ができますか?
A1:主に設計(図面作成、3Dモデル、寸法変更、干渉チェック)ですが、BOMの出力や簡単なアニメーション(組立手順の確認)、他システムとの連携機能もあります。専門的な解析はCAE、製造の自動化はCAMが担当します。
A1:主に設計(図面作成、3Dモデル、寸法変更、干渉チェック)ですが、BOMの出力や簡単なアニメーション(組立手順の確認)、他システムとの連携機能もあります。専門的な解析はCAE、製造の自動化はCAMが担当します。
Q2:BOM(部品表)はCADで作るのですか?
A2:CADでモデルを作ると、そのモデルからBOMを生成できることが多いです。ただしBOMの管理・更新や在庫連携はPLMやERP側で行うことが一般的です。
A2:CADでモデルを作ると、そのモデルからBOMを生成できることが多いです。ただしBOMの管理・更新や在庫連携はPLMやERP側で行うことが一般的です。
Q3:初心者がまず学ぶなら2Dと3Dどちらが良いですか?
A3:業界や職種によりますが、機械設計などは3Dモデリングの習得が今後役立ちます。建築や電気図面なら2Dから入る場合もあります。
A3:業界や職種によりますが、機械設計などは3Dモデリングの習得が今後役立ちます。建築や電気図面なら2Dから入る場合もあります。
関連キーワード: CAD、設計支援、BOM、PLM、PDM、CAM、CAE、MRP、部品表、3Dモデリング

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