ITパスポート 2014年 春期 問04
問題文
ソフトウェアの設計品質には設計者のスキルや設計方法、設計ツールなどが関係する。品質に影響を与える事項の関係を整理する場合に用いる、魚の骨の形に似た図形の名称として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:アローダイアグラム
イ:特性要因図(正解)
ウ:パレート図
エ:マトリックス図
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設計品質に影響を与える事項の関係を整理する図形の名称【ITパスポート 解説】
正解の理由
「魚の骨の形に似た図形」という条件から、該当するのは特性要因図です。特性要因図(とくせいよういんず、英: cause-and-effect diagram、別名 Ishikawa diagram(イシカワ図))は、問題(特性)の原因(要因)を横向きの「骨」に分類して並べる図です。見た目が魚の骨に似るため、問題文の特徴にぴったり当てはまります。したがって選択肢のうち イ が正解になります。
解法ステップ
- 問題文で「魚の骨の形に似た」とある語句に注目する。
- 図の形状を連想する:横に長い中心線(魚の背骨)から斜めに枝が出る図を思い浮かべる。
- その形状を持つ代表的な図は「特性要因図(Ishikawa図)」であることを確認する。
- 他の選択肢(アローダイアグラム、パレート図、マトリックス図)は形状が異なるため除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: アローダイアグラム
アローダイアグラムは作業の順序や依存関係を矢印で表す図です。プロジェクトの工程管理(ネットワーク図)で使われ、魚の骨の形ではありません。 - イ: 特性要因図
上述の通り、原因と結果を整理する図で、魚の骨の形をしています。正解です。 - ウ: パレート図
パレート図は棒グラフと累積比率の折れ線を組み合わせて、重要な項目を優先するための図(80:20の考え方に基づく)です。形は棒グラフで、魚の骨とは異なります。 - エ: マトリックス図
マトリックス図は行と列で関係性を示す表形式の図で、関係の有無や強さを見やすくします。格子状であり、魚の骨の形とは無関係です。
よくある誤解
- 魚の骨=「要因の頻度を示す図」と誤解する
特性要因図は原因の種類や構造を整理するための図であって、各要因の発生頻度や重要度は直接示しません(頻度や重要度を示すにはパレート図などを併用します)。 - 「特性(結果)と要因の向き」を逆に覚える
図では右側(または先端)が「特性(問題)」で、左側の枝が「要因」です。向きを間違えると意味が逆になります。 - 「Ishikawa図=単に絵にするだけ」と軽視する
ブレインストーミングを整理して因果を深掘りするためのフレームです。適切にカテゴリ分けや掘り下げ(5回のなぜなど)を行うことが重要です。
補足コラム
- 背景:特性要因図は日本の石川馨(いしかわ かおる)氏が提唱したため「Ishikawa diagram(イシカワ図)」とも呼ばれます。品質管理で広く使われています。
- 作り方の簡単な手順:
- 右端に「起きている問題(特性)」を書く(例:「設計品質の低下」)。
- 中央に横線(背骨)を書き、主要な要因カテゴリを斜めの枝で描く(例:人、方法、ツール、要件、環境、測定)。
- 各枝に具体的な要因をさらに小さな枝で追加していく。
- ソフトウェア設計品質でのカテゴリ例:
- 人(スキル不足、経験不足)
- 方法(設計プロセス、レビュー不足)
- ツール(設計ツールの未整備、バージョン管理)
- 要件(不明確な要求、仕様変更頻度)
- 環境(開発環境の違い、テスト環境の不足)
これらを図に整理すると、どの要因に対策を集中すべきかが見えやすくなります。
FAQ
- Q: 特性要因図とパレート図はどちらを先に使うべきですか?
A: 目的が違います。まず特性要因図で原因を洗い出し(何が問題の原因かを網羅的に整理)、その後にパレート図で頻度や影響の大きさを可視化して優先順位を付ける、という流れが一般的です。 - Q: 図は手書きでも試験で求められる知識になりますか?
A: 試験では図の具体的な作図は求められないことが多いですが、各図の目的や形、使い分けを理解しておく必要があります。 - Q: 「特性要因図」は品質管理以外でも使えますか?
A: はい。問題の原因分析が必要な場面なら、業務改善や故障原因調査など幅広く使えます。
関連キーワード: 特性要因図、魚骨図、イシカワ図、因果関係整理、品質管理、パレート図、アローダイアグラム、マトリックス図

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