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ITパスポート 2014年 春期 09


問題文

PPMの適用事例として、適切なものはどれか。

選択肢

業務の一部を外部に委託することで、コア業務に経営資源を集中させる。
個々の事業の戦略的な位置付けを明確にし、経営資源の最適配分を考える。(正解)
仕事の流れや方法を根本的に見直し、最も望ましい業務の姿に変革する。
大規模災害などの発生時においても、事業が継続できるように準備する。

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PPMの適用事例【ITパスポート 解説】

正解の理由

PPM(Product Portfolio Management:製品・事業ポートフォリオ管理)は、複数の事業や製品を並べて、それぞれの「戦略的な位置づけ」を評価し、経営資源(人・金・時間)をどこにどれだけ配分するかを決める考え方です。代表的な手法にBCGマトリクス(Boston Consulting Group:ボストン コンサルティング グループ)があり、「市場成長率」と「相対的市場占有率」の2軸で事業を分類し、投資か回収か撤退かを判断します。したがって、個々の事業の戦略的位置付けを明確にし、資源配分を考える内容を示す が正解です。

解法ステップ

  1. 用語の意味を確認する
    • PPM = 製品・事業の集合を見て、どこに投資するか決める管理手法。
  2. 選択肢から「資源配分」「事業の位置付け」「ポートフォリオ」といったキーワードを探す。
  3. 該当する選択肢を選ぶ。
    • 「外部委託」「業務の見直し」「災害対策」は別の概念(BPO、BPR、BCP)なので除外する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 業務の一部を外部に委託することで、コア業務に経営資源を集中させる。
    • これはBPO(Business Process Outsourcing:業務の外部委託)に関する説明です。業務プロセスの実行先を変える話で、事業ポートフォリオ全体の評価・配分を行うPPMとは目的が異なります。
  • : 個々の事業の戦略的な位置付けを明確にし、経営資源の最適配分を考える。
    • PPMそのものの定義に合致します。事業を並べて比較し、投資・維持・縮小・撤退を判断する点が一致します。
  • ウ: 仕事の流れや方法を根本的に見直し、最も望ましい業務の姿に変革する。
    • これはBPR(Business Process Reengineering:業務プロセスの抜本的再設計)に該当します。業務のやり方そのものを改善・再設計するのが目的で、事業ごとの資源配分を扱うPPMとは範囲が違います。
  • エ: 大規模災害などの発生時においても、事業が継続できるように準備する。
    • これはBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)に関する説明です。リスク管理・復旧対策が主眼であり、PPMの「どの事業に投資するか」を決める役割とは別です。

よくある誤解

  1. PPMは「投資のリスト」だけを作ることだと思う
    • 実際は評価して優先順位をつけ、具体的な資源配分や時期まで考える意思決定プロセスです。単なる名簿作りではありません。
  2. PPMは「金融のポートフォリオ(投資信託など)」と同じだと考える
    • 用語は似ていますが、PPMは企業内部の事業・製品配分を扱うマネジメント手法であり、株式など外部投資商品の組合せとは目的が異なります。
  3. BPRやBPO、BCPと混同する
    • それぞれ目的が違います(業務設計、外部委託、事業継続)。設問のキーワードで区別しましょう。

補足コラム

BCGマトリクス(PPMでよく使われる考え方)では、事業を次の4つに分類します。各象限の扱い方も覚えると実務感覚がつきます。
  • スター(高成長・高市場占有率):将来的な主力。投資して維持・拡大。
  • キャッシュカウ(低成長・高市場占有率):収益の源。あまり投資せず現金回収。
  • 問題児(高成長・低市場占有率):投資でスターに育てるか撤退か判断。
  • 負け犬(低成長・低市場占有率):原則縮小・撤退を検討。
身近な例:ある会社がA製品は市場で強く利益を生む(キャッシュカウ)、B製品は伸びているがシェア低い(問題児)なら、Bに追加投資するかをPPMで判断します。

FAQ

Q1: PPMとプロジェクトポートフォリオ管理は同じですか?
A1: 別物です。PPMは製品や事業レベルで「どれに資源を配分するか」を扱います。プロジェクトポートフォリオ管理(Project Portfolio Management)は個々のプロジェクト群を評価して実行順や資源配分を決める手法です。
Q2: PPMはどのくらいの頻度で実施すべきですか?
A2: 市場環境や事業の変化に応じて定期的(年1回~四半期ごと)に見直すのが一般的です。重要なのは「状態変化に応じたタイムリーな判断」です。
Q3: PPMで使う指標は何がありますか?
A3: 代表は市場成長率、相対的市場占有率、利益率、投資回収期間などです。複数の指標を組み合わせて総合評価します。

関連キーワード: PPM、BCGマトリクス、プロダクトポートフォリオ、資源配分、キャッシュカウ、スター、問題児、負け犬、BPR、BPO、BCP
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