ITパスポート 2014年 春期 問36
問題文
ソフトウェア保守に関する記述として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:アプリケーションプログラムのエラーを監視する。
イ:稼働後のシステムの障害を解決するために、プログラムを修正する。(正解)
ウ:システムの性能を向上させるために、サーバを置き換える。
エ:データのバックアップを定期的に取得する。
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ソフトウェア保守に関する記述【ITパスポート 解説】
正解の理由
ソフトウェア保守(software maintenance:ソフトウェアが稼働した後に行う修正や改良)の代表的な作業は、動作中に見つかった不具合(バグ)や障害を直すことです。選択肢の中で、イ「稼働後のシステムの障害を解決するために、プログラムを修正する。」はまさにこの「保守」の定義に合致します。特に「稼働後にプログラムを修正する」という表現が、ソフトウェア保守(修正保守:corrective maintenance)そのものを表しています。
他の選択肢は、監視やバックアップ、ハードウェア交換といった「運用(operation:システムを日常的に動かし続ける作業)」や「ハードウェアの管理」に該当し、ソフトウェアの保守そのものではありません。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを探す:「ソフトウェア保守」「稼働後」などを確認します。
- 「保守」の意味を思い出す:稼働後にソフトウェアを修正・改良・適応させる作業が保守です。
- 各選択肢を保守の定義と照らし合わせる:ソフトウェア(プログラム)を直接変更する内容が正しい候補です。
- 最終的に、「プログラムを修正する」ことを述べている イ を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア: アプリケーションプログラムのエラーを監視する。
- 監視は運用(operation:システムの稼働状況を見守る日常作業)に当たります。保守は見つかった不具合を修正する「変更作業」が含まれます。監視自体は保守ではありません。
-
イ: 稼働後のシステムの障害を解決するために、プログラムを修正する。
- 正解です。稼働後にソフトウェア(プログラム)を修正して障害を直す行為は、修正保守(corrective maintenance)に該当します。
-
ウ: システムの性能を向上させるために、サーバを置き換える。
- サーバ(サービスを提供するコンピュータ)を交換するのはハードウェアやインフラの対応です。性能改善という点では重要ですが、「ソフトウェア保守」ではなく、システム運用や設備管理になります。
-
エ: データのバックアップを定期的に取得する。
- バックアップ(データを復元できるようにコピーを取る作業)は重要な運用作業です。保守(ソフトウェアを修正・改善する作業)とは区別されます。
よくある誤解
-
「保守=日常の管理作業(監視やバックアップ)だ」と考える誤解
- 監視やバックアップは運用に分類されます。保守は“ソフトウェア自体の修正や改良”を指します。
-
ハードウェアの交換もソフトウェア保守と思う誤解
- ハード交換はインフラ保守や設備管理に近く、ソフトウェア保守とは別です。ただし企業の「保守契約」という言葉は範囲が広く、ハード・ソフト両方を含むことがあるため文脈に注意してください。
-
「保守=バグ修正だけ」と限定してしまう誤解
- バグ修正(修正保守)は重要ですが、保守には適応(環境変化への対応)や改善(機能向上)なども含まれます。
補足コラム
ソフトウェア保守の主な種類(覚えやすく簡単に)
- 修正保守(corrective maintenance): バグや障害を直す。今回の問題の中心。
例:画面がフリーズする原因を修正してアップデートを出す。 - 適応保守(adaptive maintenance): OSや外部環境の変化に合わせて修正する。
例:新しいブラウザに対応するためにプログラムを修正する。 - 完全化保守(perfective / perfecting maintenance): 機能追加や性能向上をする。
例:ユーザーの要望で検索機能を改善する。 - 予防保守(preventive maintenance): 将来の問題を防ぐために改善する。
例:セキュリティ脆弱性を事前に潰す。
試験対策メモ:設問で「稼働後」「プログラムを修正する」「障害を解決する」といった語句があれば、それは保守(特に修正保守)を指しています。
FAQ
Q1. 監視やバックアップは全く関係ないのですか?
A1. 関係は深いですが分類が違います。監視やバックアップは運用の仕事で、保守はソフトウェア自体を修正・改良する仕事です。運用で見つかった問題を受けて、保守が行われる流れが一般的です。
A1. 関係は深いですが分類が違います。監視やバックアップは運用の仕事で、保守はソフトウェア自体を修正・改良する仕事です。運用で見つかった問題を受けて、保守が行われる流れが一般的です。
Q2. ハードウェア交換(サーバ交換)は保守に入りますか?
A2. 一般にはハードウェア管理やインフラの運用・保守と呼び分けます。組織や契約によっては「保守契約」で一括管理されるため、文脈で判断してください。
A2. 一般にはハードウェア管理やインフラの運用・保守と呼び分けます。組織や契約によっては「保守契約」で一括管理されるため、文脈で判断してください。
Q3. 保守は誰がやりますか?
A3. 開発チームや専任の保守チーム、ベンダー(製品提供者)が行います。小規模なら運用担当と兼務することもあります。
A3. 開発チームや専任の保守チーム、ベンダー(製品提供者)が行います。小規模なら運用担当と兼務することもあります。
関連キーワード: ソフトウェア保守、修正保守、適応保守、完全化保守、予防保守、運用監視、バックアップ、サーバ、保守契約

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