ITパスポート 2014年 春期 問55
問題文
公衆回線を、あたかも専用回線であるかのごとく利用できるようにするために使われる技術を何というか。
選択肢
ア:ADSL
イ:LAN
ウ:VPN(正解)
エ:WAN
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公衆回線を、あたかも専用回線であるかのごとく利用できるようにするために使われる技術は何か。【ITパスポート 解説】
正解の理由
公衆回線(誰でも使える回線。例:インターネット回線)を、あたかも企業専用の回線のように安全で閉じた通信ができるようにする技術は、VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)です。VPNは「仮想的に専用線を作る」仕組みで、通信内容を暗号化(第三者に見られないようにすること)し、トンネル(通信の通り道)を作って公衆回線上で安全に通信できます。したがって選択肢の中では ウ が正解です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「公衆回線を」「専用回線のように利用」
- 用語の意味を思い出す:専用回線は特定の利用者だけが使う回線(物理的に独立)。公衆回線は共用の回線。
- 技術の役割で当てはめる:公衆回線上で「仮想的に専用」を作り、安全に通信できる技術を探す。
- 選択肢を比較して絞る:VPN(仮想専用線・暗号化)以外は「回線の種類」や「ネットワークの範囲」を指す語で目的と一致しない。
- 結論:VPNが該当。
選択肢別の誤答解説
- ア: ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line:非対称デジタル加入者線)
- 説明:家庭や事務所で使うブロードバンド接続方式の一つで、通信速度の上り・下りに差があります。回線の「種類・接続方式」であり、公衆回線を専用回線のようにする技術ではありません。
- イ: LAN(Local Area Network:局所(限定)網)
- 説明:社内や家庭内など限られた範囲で機器をつなぐネットワークのことです。範囲や用途を表す用語で、公衆回線を専用に見せる技術ではありません。
- ウ: VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)
- 説明:公衆回線を通じて、あたかも専用線のような安全な通信経路(暗号化されたトンネル)を作る技術です。これにより、遠隔地の拠点や在宅勤務者と安全に通信できます。
- エ: WAN(Wide Area Network:広域網)
- 説明:都市間・国間など広い範囲をつなぐネットワークの総称です。ネットワークの範囲を示す用語であり、公衆回線を専用に見せる技術ではありません。
よくある誤解
- 誤解1:VPNは単に「接続を早くする」技術である。
- 実際は主目的は「安全に」「隔離して」通信することです。速度向上は期待できない場合が多く、暗号化で遅くなることもあります。
- 誤解2:VPNとプロキシは同じもの。
- プロキシは通信経路の中継や匿名化をすることが多いですが、必ずしも暗号化や企業内ネットワークへの安全な接続を提供するわけではありません。VPNは暗号化とトンネリングで安全な接続を作る点が違います。
補足コラム
- VPNの仕組み(かんたんに)
- 例えると、公衆道路(インターネット)を走る車の上に「専用のトンネル」を透明な仮想トンネルとして設け、その中だけでやり取りするイメージです。トンネル内は鍵(暗号化)で守られ、外から中身が見えません。
- 主な種類とプロトコル
- IPsec(暗号化と認証で企業間接続に使われる)、SSL/TLS(ブラウザベースやクライアントソフトで使われる)などがあります。
- 企業での用途例
- 在宅勤務者が社内システムへ安全にアクセス、支店間で社内ネットワークをつなぐ、モバイル端末の保護など。
FAQ
Q1. VPNは無料のものと有料のもので何が違いますか?
A1. 基本は同じ原理ですが、企業向けは管理・認証・ログ管理・運用サポートがあり安全性と信頼性が高いです。無料の個人向けサービスはプライバシーや速度、運用保証で差が出ます。
A1. 基本は同じ原理ですが、企業向けは管理・認証・ログ管理・運用サポートがあり安全性と信頼性が高いです。無料の個人向けサービスはプライバシーや速度、運用保証で差が出ます。
Q2. 家庭のWi‑FiでもVPNは必要ですか?
A2. 公共Wi‑Fi(カフェや空港)を使う場合は、通信内容が盗み見られる危険があるのでVPNが有効です。家庭内で信頼できる環境なら必須ではありませんが、リモートで会社に接続するなら使います。
A2. 公共Wi‑Fi(カフェや空港)を使う場合は、通信内容が盗み見られる危険があるのでVPNが有効です。家庭内で信頼できる環境なら必須ではありませんが、リモートで会社に接続するなら使います。
Q3. VPNを使えば全て安全になりますか?
A3. VPNは通信路の安全(暗号化)を提供しますが、端末自体のウイルスや不正アクセス対策、強固な認証の運用など他の対策も必要です。
A3. VPNは通信路の安全(暗号化)を提供しますが、端末自体のウイルスや不正アクセス対策、強固な認証の運用など他の対策も必要です。
Q4. VPNと専用線(専用回線)は同じですか?
A4. 機能的に似た用途を実現できますが、専用線は物理的に専有する回線で通信品質が保証されます。VPNは公衆回線上で仮想的に専用線を作るため、品質は回線状況に依存します。
A4. 機能的に似た用途を実現できますが、専用線は物理的に専有する回線で通信品質が保証されます。VPNは公衆回線上で仮想的に専用線を作るため、品質は回線状況に依存します。
関連キーワード: 仮想私設網、トンネリング、暗号化、IPsec、SSL-VPN、リモートアクセス、専用線、公衆回線、MPLS、ネットワークセキュリティ

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