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ITパスポート 2015年 秋期 54


問題文

関係データベースの設計に関する説明において、a〜cに入れる字句の適切な組合せはどれか。
対象とする業務を分析して、そこで使われるデータを洗い出し、実体や[ a ]から成る[ b ]を作成する。作成した[ b ]をもとに、[ c ]を設計する。
ITパスポート 2015年 秋期  問54の選択肢の画像

選択肢

(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

関係データベースの設計に関する説明【ITパスポート 解説】

正解の理由

設問は「業務で使うデータを洗い出し、実体や[ a ]から成る[ b ]を作成する。作成した[ b ]をもとに、[ c ]を設計する。」とあります。ここでの流れを平たく言うと、
  • 実体(実際に扱う“もの”や“事柄”)と、それらの間の関係を図にしたものが E-R図(エンティティ・リレーションシップ図:実体と関連を表す図)です。
    ※「実体」は例えば「社員」「商品」「受注」などのデータのまとまり、「関連(relation/relationship)」はそれらがどう結びつくかを示します。
  • その E-R図をもとに、実際のデータベースで使うテーブル(表)を設計します。テーブルはデータを保存するための行と列からなる構造です。
以上から、a=「関連」、b=「E-R図」、c=「テーブル」となる組合せが正しく、選択肢の中では が該当します。

解法ステップ

  1. 文中の「実体や[ a ]から成る[ b ]」を見て、何が「実体や〜から成る」ものになるかを考える。
    • 「図(図式)」や「モデル」などが来やすい。
  2. 「作成した[ b ]をもとに、[ c ]を設計する」を見て、図(モデル)をもとに何を設計するかを考える。
    • 図 → 実装(テーブル、スキーマ)という流れが一般的。
  3. 候補語の意味を確認する(インスタンス、関連、E-R図、フローチャート、関数、テーブルなど)。
  4. 上記の意味対応が一致する選択肢を選ぶ。
短く覚えるポイント:業務分析 → E-R図(実体+関連) → テーブル(実装)。

選択肢別の誤答解説

各行(ア〜エ)に対応する組合せを見て、なぜ正しい/誤りかを説明します。
  • 行「ア」:a = インスタンス、b = E-R図、c = 関数
    • 「インスタンス」は「ある実体の具体的な一件(例:社員番号123の社員1人分)」という意味です。E-R図はモデルなので、インスタンス(1件)からなる図、とは言えません。また E-R図をもとに設計するのは関数(プログラムの処理)ではなくテーブルです。よって誤り。
  • 行「イ」:a = インスタンス、b = フローチャート、c = テーブル
    • フローチャートは業務や処理手順を表す図で、データの実体や関連から作るものではありません。業務の流れ(手順)を示す図なので、データ設計の流れに合いません。
  • 行「ウ」:a = 関連、b = E-R図、c = テーブル
    • は正しい組合せです。E-R図(Entity-Relationship図:実体と関連を表す図)は実体(エンティティ)と関連(リレーションシップ)で構成され、それを基にデータベースのテーブル(表)を設計します。したがって自然な設問の流れに合致します。
  • 行「エ」:a = 関連、b = フローチャート、c = 関数
    • 関連(実体間の関係)からフローチャートを作る、というのは役割が違います。フローチャートは処理手順図です。またフローチャートを基に設計するのが関数(プログラムの処理)というのも、問題文の「データを洗い出し…」という文脈とは合いません。

よくある誤解

  1. 「関連」と「関数」を混同する
    • 「関連(relationship)」はデータ同士のつながりのことです。一方「関数(function)」は処理や計算のまとまりです。図に描くのは「関連」であり、処理の流れを描くのは「関数」ではなくフローチャートです。
  2. E-R図とフローチャートを取り違える
    • E-R図はデータ構造(誰と誰がどう結びつくか)を表します。フローチャートは業務やプログラムの手順(何をいつ実行するか)を表します。問題文の「データを洗い出す」流れでは E-R図が正解です。
  3. 「インスタンス」を多数の要素と勘違いする
    • インスタンスは個々の具体的なデータ(レコード)を指します。設問では“モデル(全体)”を作る話なので、インスタンスではなく実体+関連の集合である E-R図が適切です。

補足コラム

  • E-R図の基本要素
    • 実体(エンティティ):データとして管理したい「もの」や「こと」。例:社員、商品、受注。
    • 属性:実体が持つ情報の項目。例:社員であれば「社員ID」「氏名」「所属」。
    • 関連(リレーションシップ):実体同士の関連。例:社員が部署に「所属する」。
  • E-R図 → テーブル の変換のコツ(簡単)
    • 実体は基本的にテーブルになる(例:社員テーブル)。
    • 属性はテーブルの列(カラム)になる(例:氏名カラム)。
    • 1対多の関係は、多側のテーブルに外部キー(他テーブルの主キーを参照する列)を持たせる。
    • 多対多の関係は中間テーブル(結合テーブル)を作る。
  • 用語解説:
    • 主キー(primary key):テーブル内で行を一意に識別する列。
    • 外部キー(foreign key):別のテーブルの主キーを参照する列で、関係を表す。

FAQ

Q1. E-R図とテーブルはどう違いますか?
A1. E-R図はデータの「設計図(モデル)」です。テーブルは実際にデータを保存する「表」です。設計図(E-R図)をもとに、テーブルの列やキーを決めます。
Q2. 「関連」は図でどう表すのですか?
A2. 通常は線で実体同士を結びます。線に「1対1」「1対多」「多対多」などの関係を示す記号や注記をつけます。
Q3. 多対多の関係はそのままテーブル化できますか?
A3. 多対多はそのまま1つのテーブルにするのではなく、中間テーブル(結合テーブル)を作り、それぞれの主キーを外部キーとして持たせます。これで多対多を表現します。

関連キーワード: 実体、関連、E-R図、テーブル、属性、主キー、外部キー、正規化、フローチャート、インスタンス
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