ITパスポート 2015年 春期 問05
問題文
KPIの説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:企業目標の達成に向けて行われる活動の実行状況を計るために設定する重要な指標(正解)
イ:経営計画で設定した目標を達成するための最も重要な要因
ウ:経営計画や業務改革が目標に沿って遂行され、想定した成果を挙げていることを確認する行為
エ:商品やサービスの価値を機能とコストの関係で分析し、価値を向上させる手法
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KPIの説明 +【ITパスポート 解説】
正解の理由
KPIは「KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)」の略で、企業や組織が目標を達成するために「何を測るか」を示す重要な指標です。選択肢ア「企業目標の達成に向けて行われる活動の実行状況を計るために設定する重要な指標」は、この定義に一致します。ポイントは「指標(=数値や測定できるもの)」であることと、「目標達成に向けた実行状況を計る」目的があることです。
解法ステップ
- KPIという用語の意味を確認する。KPI = Key Performance Indicator:重要業績評価指標(何を測るかを示す指標)。
- 問題文の各選択肢が「指標(測るもの)」か「行為や要因」かを区別する。
- KPIは「測るために設定する指標」であり、行為そのものや手法ではない点を基準に選ぶ。
- 上の基準に合うものが選択肢アであると判断する。
選択肢別の誤答解説
-
ア(正解)
企業目標の達成に向けた「活動の実行状況を計るために設定する重要な指標」とあり、KPIの定義に合致します。ここで「指標」は数値で表せるもの(例:月間売上、顧客満足度スコア)を指します。 -
イ(誤り)
「最も重要な要因」を指すのはKPIではなく、むしろKFS(Key Factor for Success:成功の鍵)やCSF(Critical Success Factor:重要成功要因)に近い概念です。KPIは要因ではなく、要因の達成度を測るものです。 -
ウ(誤り)
「確認する行為」は監査やレビュー、評価という行為の説明であり、KPI自体の定義ではありません。KPIは確認に使われる「指標」であって、確認という行為そのものではありません。 -
エ(誤り)
商品やサービスの価値を機能とコストで分析して向上させる手法は、価値分析や価値工学(Value Engineering)などの説明です。KPIとは目的も性質も異なります。
よくある誤解
-
KPI = 目標(ゴール)だと誤解する
KPIはゴールそのものではありません。ゴール(例:年間売上1億円)はKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)や目標値に相当し、KPIはそのゴールに向かう途中のプロセスや活動を測る指標です。 -
KPIは数が多ければ良いと思い込む
KPIが多すぎると管理も分析もできなくなります。重要なのは「最も成果に直結する少数の指標」を選ぶことです。 -
定性的な指標でもKPIになると考える
KPIは原則として「測定可能(定量的)」であることが望ましいです。定性的な評価は補助的に使えますが、KPIは数値で追えることが理想です。
補足コラム
-
KPIを設計するときの考え方(SMART)
KPIは次のような基準で作ると使いやすくなります。SMART = Specific(具体的) / Measurable(測定可能) / Achievable(達成可能) / Relevant(関連性がある) / Time-bound(期限がある)。
例:単に「顧客満足度を上げる」ではなく「3か月以内に顧客満足度(CSAT:Customer Satisfaction Score)を7.5→8.2に上げる」とするとSMARTになります。 -
KPIの実例(非IT職にも身近な例)
- 営業:月間新規契約数、商談成立率、平均受注単価
- 事務:処理件数(件/日)、エラー率、対応時間の中央値(分)
- カスタマーサポート:初回応答時間(分)、一次解決率(%)、顧客満足度スコア(CSAT)
これらは「数値で測れる」点が共通です。
-
関連する用語(初出時に説明)
- KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)= 最終的な目標やゴールを示す指標。
- OKR(Objectives and Key Results:目標と主要な成果)= 目標(Objective)とそれを測る成果(Key Results)で構成する目標管理手法。KPIと併用されることが多い。
- PDCA(Plan-Do-Check-Act:計画・実行・評価・改善)= KPIはCheck(評価)で使う代表的な道具です。
FAQ
Q1. KPIとKGIはどう使い分ければよいですか?
A1. KGIは「最終ゴール(結果)」を示します。KPIはそのゴールに向かう途中の「プロセスや活動の達成度」を測る指標です。KGIを達成するために監視すべき少数のKPIを決めます。
A1. KGIは「最終ゴール(結果)」を示します。KPIはそのゴールに向かう途中の「プロセスや活動の達成度」を測る指標です。KGIを達成するために監視すべき少数のKPIを決めます。
Q2. KPIはどれくらいの頻度でチェックすべきですか?
A2. 指標の性質によります。日次で見るもの(売上やアクセス数)、週次・月次で見るもの(リード獲得数、顧客満足度)など、目的に合わせて頻度を決めます。
A2. 指標の性質によります。日次で見るもの(売上やアクセス数)、週次・月次で見るもの(リード獲得数、顧客満足度)など、目的に合わせて頻度を決めます。
Q3. 定性的な評価はKPIになりませんか?
A3. 理想は定量化(数値化)です。定性的な評価は補助的に使えますが、評価がブレないように数値化や評価基準を作ることをおすすめします。
A3. 理想は定量化(数値化)です。定性的な評価は補助的に使えますが、評価がブレないように数値化や評価基準を作ることをおすすめします。
Q4. KPIを何個も設定してよいですか?
A4. 多すぎると運用が難しくなります。組織やチームごとに「3〜5個程度の重要なKPI」を設定するのが実務上よく使われる目安です。
A4. 多すぎると運用が難しくなります。組織やチームごとに「3〜5個程度の重要なKPI」を設定するのが実務上よく使われる目安です。
関連キーワード: KPI、KGI、KFS、SMART、目標管理、指標設計、PDCA、OKR、顧客満足度、KPI例

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