ITパスポート 2015年 春期 問47
問題文
情報セキュリティ基本方針、又は情報セキュリティ基本方針と情報セキュリティ対策基準で構成されており、企業や組織の情報セキュリティに関する取組みを包括的に規定した文書として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:情報セキュリティポリシ(正解)
イ:情報セキュリティマネジメントシステム
ウ:ソーシャルエンジニアリング
エ:リスクアセスメント
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情報セキュリティ基本方針、又は情報セキュリティ基本方針と情報セキュリティ対策基準で構成されており、企業や組織の情報セキュリティに関する取組みを包括的に規定した文書として、最も適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢のうち、組織全体の方針や基準をまとめて「包括的に規定する文書」に最も当てはまるのは ア(情報セキュリティポリシー)です。
- 情報セキュリティポリシー(information security policy:組織が守るべき基本方針)は、会社全体の考え方や責任範囲、守るべきルールの大枠を定めます。問題文で言う「情報セキュリティ基本方針」や「対策基準」をまとめる文書はまさにこのポリシーです。
- 他の選択肢は「システム」「手法」「評価」を表す用語で、文書そのものとして組織の包括的方針を示す語ではありません。
(注)選択肢の表記が「情報セキュリティポリシ」となっていますが、一般には「情報セキュリティポリシー(policy)」と呼びます。以降もこの意味で説明します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認: 「基本方針」「対策基準」「包括的に規定した文書」。
- 各選択肢が何を指すかを短く当てはめる:
- ポリシー=方針やルールを文書化するもの。
- マネジメントシステム=運用や仕組み(システム)。
- ソーシャルエンジニアリング=人を騙す攻撃手法。
- リスクアセスメント=危険を評価するプロセス。
- 「文書として包括的に規定する」役割に最も合うものを選ぶ。 → 方針をまとめる「ポリシー」が適合。
- よって ア を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
ア: 情報セキュリティポリシー(information security policy:組織の基本方針)
- 正答。組織全体の方針や基準を文書化する用語です。基本方針と対策基準の双方を含めて定めることが多いです。
イ: 情報セキュリティマネジメントシステム(Information Security Management System:ISMS、運用体制)
- マネジメントシステムは「仕組み」や「運用方法」を指します。例えば誰がリスク評価を行うか、改善の流れ(PDCA)の仕組みなどです。文書そのもの(ポリシー)とは役割が異なります。ISMSはポリシーを含む広い枠組みですが、設問は「文書として包括的に規定したもの」を問うため不適切です。
ウ: ソーシャルエンジニアリング(social engineering:人を騙して情報を引き出す攻撃手法)
- 攻撃の種類であり、方針や文書の名称ではありません。対策の対象であって、文書そのものに該当しません。
エ: リスクアセスメント(risk assessment:リスクの評価手法)
- リスクを洗い出し評価するプロセスの名称です。評価結果は文書化されますが、設問の「基本方針や対策基準で構成される包括的な文書」とは役割が違います。
よくある誤解
- 「ISMS(アイエスエムエス)=文書だ」と考える誤解:ISMSは運用の仕組みや管理手順全体を指します。ポリシーはISMSの一部で、ISMSはポリシーを実行するための体制です。
- 「リスクアセスメントがあればポリシーは不要」と考える誤解:リスク評価は重要ですが、評価結果をどう扱うかを示すのがポリシーです。方針がなければ評価の扱いがバラバラになります。
補足コラム
- ポリシーと基準の違い:ポリシー(policy)は「何を守るか」「責任は誰か」といった高いレベルの方針です。対して対策基準(standard/baseline)は「パスワードは何文字以上」「USBの扱い」など具体的なルールや手順を示します。会社ではポリシー→基準→手順(手順書)の順で詳細化していきます。
- ISO/IEC 27001(ISO27001)は国際規格で、ISMSの構築と運用に関する要求事項を示します。多くの組織はポリシーを起点にISMSを作ります。
FAQ
Q1: ポリシーは誰が作るべきですか?
A1: 最終的な責任は経営層にあります。実務は情報セキュリティ担当やIT部門が作成し、経営層が承認するのが一般的です。
A1: 最終的な責任は経営層にあります。実務は情報セキュリティ担当やIT部門が作成し、経営層が承認するのが一般的です。
Q2: ポリシーはどれくらいの頻度で見直すべきですか?
A2: 少なくとも年1回、あるいは法制度や業務環境が変わったときに見直します。定期的なレビューが重要です。
A2: 少なくとも年1回、あるいは法制度や業務環境が変わったときに見直します。定期的なレビューが重要です。
Q3: 小さな会社でもポリシーは必要ですか?
A3: はい。規模が小さくても「何を守るか」「誰が責任を持つか」を明確にするだけで運用が楽になります。
A3: はい。規模が小さくても「何を守るか」「誰が責任を持つか」を明確にするだけで運用が楽になります。
関連キーワード: 情報セキュリティポリシー、情報セキュリティ対策基準、ISMS、リスクアセスメント、ソーシャルエンジニアリング、ISO27001、セキュリティ方針

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