ITパスポート 2016年 春期 問20
問題文
次の損益計算資料から求められる経常利益は何百万円か。

選択肢
ア:120
イ:190
ウ:200
エ:210(正解)
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次の損益計算資料から求められる経常利益は何百万円か。【ITパスポート 解説】
正解の理由
経常利益(けいじょうりえき)は、営業活動から得られる利益に「営業外の損益」を加減したものです。ここでの営業利益(売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を差し引いた額)に、営業外収益(営業外で得た収入)を足し、営業外費用(営業外で支払った費用)を引きます。与えられた数値を当てはめると、最終的に得られる金額は (百万円)です。したがって正しい選択肢は エ です。
(用語説明:営業利益=営業活動で本来得られる利益、営業外収益=利息など本業以外で得た収入、営業外費用=本業以外で発生した費用)
解法ステップ
-
売上総利益(gross profit)を求める
売上高 − 売上原価
(百万円) -
営業利益(operating income)を求める
売上総利益 − 販売費及び一般管理費(販管費)
(百万円) -
経常利益(ordinary income)を求める
営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用
(百万円) -
特別損益(特別利益・特別損失)や法人税は、経常利益の後に扱う項目です。よって経常利益の計算では無視します。
まとめの計算式:
選択肢別の誤答解説
-
ア: 120
誤りの理由例:営業利益(200)から法人税(80)を差し引いてしまった場合。法人税は経常利益の後、さらに下の段階で差し引かれるため、経常利益の計算では除外します。 -
イ: 190
誤りの理由例:営業利益(200)に特別損益の純額(特別利益15 − 特別損失25 = −10)を加えてしまった場合。特別損益は経常利益の後に処理するため、ここでは含めません。 -
ウ: 200
誤りの理由例:営業利益だけを経常利益と誤認して、営業外収益(30)や営業外費用(20)を考慮しなかった場合。営業外の損益は経常利益に必ず反映します。 -
エ: 210
正解。営業利益200に営業外収益30を足し、営業外費用20を引いた結果です。
よくある誤解
-
「税金を引いたら経常利益」だと思う
→ 法人税などの税金は経常利益の後に引かれるため、経常利益の計算には含めないのが正しい順序です。 -
「特別損益を先に入れる」ミス
→ 特別利益・特別損失(災害損失や固定資産売却益など)は経常利益の後に扱います。順序を覚えておきましょう。 -
「営業利益と経常利益を同じだと考える」
→ 営業利益は本業の儲け、経常利益はそこに金利などの本業外の収入・費用を反映したものです。差が出る場合があります。
補足コラム
損益計算書(Profit and Loss statement)の利益の「段階」を覚えると計算が楽になります。一般的な流れは次の通りです(上から順に減算・加算していく):
- 売上高 → 売上原価を差し引く → 売上総利益(gross profit)
- 売上総利益 → 販管費を差し引く → 営業利益(operating income)
- 営業利益 → 営業外収益・営業外費用を加減 → 経常利益(ordinary income)
- 経常利益 → 特別利益・特別損失を加減 → 税引前当期純利益
- 最後に法人税等を引いて → 当期純利益(net income)
暗記ではなく「どの費用・収益が“本業”か“それ以外”か」を区別することで理解しやすくなります。たとえば利息収入は本業で得るものではないので営業外収益になります。
FAQ
Q1. 経常利益と当期純利益はどう違いますか?
A1. 経常利益は営業利益に営業外の損益を加減したものです。特別損益と税金をさらに反映させた後に残るのが当期純利益(最終的な手取りの利益)です。
A1. 経常利益は営業利益に営業外の損益を加減したものです。特別損益と税金をさらに反映させた後に残るのが当期純利益(最終的な手取りの利益)です。
Q2. 営業外収益にはどんなものがありますか?
A2. 例:受取利息(預金の利息)、受取配当(株式配当)、為替差益など。本業以外で得た収入が該当します。
A2. 例:受取利息(預金の利息)、受取配当(株式配当)、為替差益など。本業以外で得た収入が該当します。
Q3. 特別利益・特別損失はどう見分けますか?
A3. 発生が不定期で規模が大きいもの(例えば工場火災による損害、固定資産の売却益など)が特別損益に分類されます。
A3. 発生が不定期で規模が大きいもの(例えば工場火災による損害、固定資産の売却益など)が特別損益に分類されます。
Q4. 問題で「単位:百万円」とあれば、計算結果も同じ単位で答えればよいですか?
A4. はい。表の単位に合わせて答えます。本問では数値はすべて百万円単位なので、計算結果 210 は「210(百万円)」です。
A4. はい。表の単位に合わせて答えます。本問では数値はすべて百万円単位なので、計算結果 210 は「210(百万円)」です。
関連キーワード: 損益計算書、売上総利益、営業利益、経常利益、営業外収益、特別損失、法人税、販管費、利益の段階理解

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