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ITパスポート 2017年 秋期 11


問題文

SaaSの説明として、最も適切なものはどれか。

選択肢

インターネットへの接続サービスを提供する。
システムの稼働に必要な規模のハードウェア機能を、サービスとしてネットワーク経由で提供する。
ハードウェア機能に加えて、OSやデータベースソフトウェアなど、アプリケーションソフトウェアの稼働に必要な基盤をネットワーク経由で提供する。
利用者に対して、アプリケーションソフトウェアの必要な機能だけを、必要なときに、ネットワーク経由で提供する。(正解)

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SaaSの説明として、最も適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

SaaS(Software as a Service:サービスとして提供されるソフトウェア)は、利用者がアプリケーションソフトウェア(例:メール・表計算・顧客管理など)の機能だけをネットワーク経由でそのまま使えるサービスです。運用や保守、ソフトの更新は提供者側が行います。選択肢の中でこの特徴を最も正しく表しているのは の記述です。
ポイントは「アプリケーションの機能を、必要なときに、ネットワーク経由で提供する」という部分で、これがSaaSの本質です。
(用語補足:クラウドコンピューティングは「インターネット経由で提供されるIT資源」の総称です。SaaSはその一種です。)

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを拾う:「アプリケーションソフトウェア」「必要な機能だけ」「ネットワーク経由」「必要なときに」など。
  2. 提示された選択肢を「サービスの提供レイヤー」で比べる:
    • ネット接続そのものか(通信サービス)
    • ハードウェア(サーバやストレージ)なのか(IaaS)
    • OSやミドルウェア(データベースなど)までか(PaaS)
    • エンドユーザー向けアプリか(SaaS)
  3. 「アプリケーションをそのまま提供している」選択肢を選ぶ → が該当。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「インターネットへの接続サービスを提供する。」
    これはISP(Internet Service Provider:インターネット接続を提供する事業者)の説明で、SaaSではありません。SaaSはソフトの提供です。
  • イ: 「ハードウェア機能を、サービスとしてネットワーク経由で提供する。」
    これはIaaS(Infrastructure as a Service:基盤となるハードウェア資源を提供するサービス)の説明です。SaaSより下位のレイヤーです。
  • ウ: 「ハードウェアに加えて、OSやデータベースなど、アプリの稼働に必要な基盤を提供する。」
    これはPaaS(Platform as a Service:アプリ開発・実行のためのプラットフォームを提供するサービス)の説明です。アプリ自体は利用者が用意する場合が多い点がSaaSと異なります。
  • エ: 「利用者に対して、アプリケーションソフトウェアの必要な機能だけを、必要なときに、ネットワーク経由で提供する。」
    これがSaaSの定義に合致します。提供者がアプリの運用・更新を行い、利用者は機能を使うだけです。

よくある誤解

  1. 「SaaSはただの『ウェブサイト』だ」
    誤りです。SaaSはウェブを通じて利用されることが多いですが、提供形態はサービスとしてのソフトウェアであり、機能の管理や更新は提供者側が行います。単なる情報掲載サイトとは違います。
  2. 「SaaSは無料のことが多い」
    無料のものもありますが、多くはサブスクリプション(定期課金)や利用量に応じた課金です。無料=SaaS、ではありません。
  3. 「SaaSなら自社で何も管理する必要がない」
    基本的な運用やアップデートは提供者が行いますが、データ管理や利用者アカウントの運用、アクセス制御などは利用者側の責任範囲になることが多いです(共有責任)。

補足コラム

  • 身近なSaaSの例:Gmail(メール)、Google Workspace(文書作成・表計算)、Microsoft 365、Salesforce(顧客管理)など。これらはインストールやサーバ管理を利用者が行わず、ブラウザや専用アプリで機能を使えます。
  • SaaSの利点:初期投資が小さい、すぐ使える、運用負担が軽い。欠点:カスタマイズの自由度が低い場合がある、データの所在やセキュリティを確認する必要がある。
  • 関連する用語(簡単に):
    • IaaS(Infrastructure as a Service:ハードウェア資源を貸す)
    • PaaS(Platform as a Service:OSやミドルウェアなどの実行基盤を提供)
      これらはSaaSと合わせて「クラウドサービスのモデル」として理解すると覚えやすいです。

FAQ

Q1. SaaSと「クラウド上のアプリ」は同じですか?
A1. 多くの場合ほぼ同じ意味で使われます。ポイントは「提供者がアプリを管理し、利用者はネットワーク経由で機能を使う」ことです。
Q2. SaaSは社内で使うソフト(基幹システム)にも使えますか?
A2. はい。業務アプリのSaaS(例:会計、勤怠、CRM)も多く、導入しやすさや保守の軽さで採用されます。ただし、機密性やカスタマイズ要件は検討が必要です。
Q3. SaaSの料金体系はどうなりますか?
A3. 月額や年額のサブスクリプション、利用量に応じた従量課金、無料プラン+有料プランなどがあります。
Q4. SaaSはオフラインで使えますか?
A4. 基本はネットワーク経由が前提ですが、オフライン機能を持つSaaSもあります(限定的な同期など)。
Q5. データのバックアップやセキュリティは誰の責任ですか?
A5. 多くは提供者が基盤とアプリの保守を担い、利用者はデータ管理方針やアクセス管理などを行う「共有責任モデル」です。契約内容を確認しましょう。

関連キーワード: SaaS、クラウドコンピューティング、PaaS、IaaS、サブスクリプション、マルチテナント、SaaS例、サービスモデル
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