ITパスポート 2017年 秋期 問21
問題文
他社との組織的統合をすることなく、自社にない技術や自社の技術の弱い部分を他社の優れた技術で補完したい。このときに用いる戦略として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:M&A
イ:MBO
ウ:アライアンス(正解)
エ:スピンオフ
🔒 解説は解答すると表示されます
他社の技術で自社の弱みを補う戦略はどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
選択肢の中で「組織的統合をすることなく(会社を買収したり合併したりしないで)、自社にない技術や自社の技術の弱い部分を他社の優れた技術で補完したい」状況に最も適しているのは、アライアンスです。アライアンス(alliance:企業間の提携)は、互いに独立したまま協力して技術や資源を共有します。したがって、合併・買収(M&A)や経営陣による買収(MBO)のように組織を統合する必要がありません。選択肢の中では ウ がこの条件に合致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを確認:「組織的統合をすることなく」=会社を一つにする(合併・買収)ではない。
- 各選択肢の意味を頭に入れる(略語や英語も確認)。
- 「技術を補完する」「優れた技術を活用する」=共同で技術連携するイメージを探す。
- 結果、独立性を保ちながら協力する「アライアンス」が該当するので選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: M&A(Mergers and Acquisitions:合併・買収)
- 意味:会社を買ったり合併したりして一つにすること。組織を統合するため、問題文の「統合しない」という条件に反します。
- イ: MBO(Management Buyout:経営陣による自社買収)
- 意味:会社の経営陣が資金を集めて自社を買い取ること。これも組織や所有構造の変更を伴うため不適切です。
- ウ: アライアンス(alliance:企業間の提携)
- 意味:企業同士が独立性を保ちながら協力すること。技術や販売網、研究開発を補完し合うのに向くため、この状況に最も適しています。
- エ: スピンオフ(spin-off:事業の分離・独立)
- 意味:企業が一部の事業を切り出して別会社にすること。組織変更を伴い、技術を「補完」する目的とは異なります。
よくある誤解
- 「アライアンス=ただの仲良し」ではない
- アライアンスは正式な契約に基づくことが多く、範囲や責任を決めて実行します。単なる情報交換よりも実務的な共同が含まれます。
- 「M&Aはいつも悪い選択」は誤り
- M&Aは統合して規模や技術を一気に得たい場合に有効です。問題文の条件(統合しない)に合わないだけです。
- 「資本提携がないとアライアンスではない」は誤り
- アライアンスは業務提携(技術協力や販売協力)だけでも成立します。必ずしも資本のやり取りは必要ありません。
補足コラム
アライアンスの形にはいくつか種類があります。代表的なものは次の通りです。
- 技術提携:共同で研究開発を行う、特許の共有など
- 販売提携:販売チャネルやマーケティングを共有する
- 資本提携:一部株式の持ち合いで関係を強める
- 合弁会社(ジョイントベンチャー):出資して新会社を作る形での協業(独立性は一部制限される)
いつアライアンスを選ぶかの簡単な判断基準:
- 技術や市場を早く補いたい
- 巨額の買収資金を使いたくない/使えない
- 両社の独立性を保ちたい
ただし、合意内容が不十分だと情報流出や役割の不明確さで失敗することもあります。契約やガバナンス設計が重要です。
FAQ
Q1: アライアンスはどれくらいの期間続くことが多いですか?
A1: 短期のプロジェクト提携から長期的な戦略提携まで様々です。目的と合意内容で期間が決まります。
A1: 短期のプロジェクト提携から長期的な戦略提携まで様々です。目的と合意内容で期間が決まります。
Q2: アライアンスにお金の受け渡しは必要ですか?
A2: 必須ではありません。共同開発やリソース共有だけでも成立しますが、資金が関わる場合は契約で取り決めます。
A2: 必須ではありません。共同開発やリソース共有だけでも成立しますが、資金が関わる場合は契約で取り決めます。
Q3: ジョイントベンチャーとアライアンスの違いは何ですか?
A3: ジョイントベンチャーは出資で新会社を作る等、より組織的な結びつきです。アライアンスはより柔軟で独立性を保つ形が多いです。
A3: ジョイントベンチャーは出資で新会社を作る等、より組織的な結びつきです。アライアンスはより柔軟で独立性を保つ形が多いです。
Q4: アライアンスは後でM&Aにつながることがありますか?
A4: はい。協業がうまくいけば信頼関係が深まり、最終的にM&A(買収・合併)に移行することもあります。
A4: はい。協業がうまくいけば信頼関係が深まり、最終的にM&A(買収・合併)に移行することもあります。
関連キーワード: アライアンス、提携、業務提携、技術提携、M&A(合併・買収)、MBO(経営陣買収)、スピンオフ、ジョイントベンチャー、戦略的提携、事業補完、合弁会社

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

