戦国IT - 情報処理技術者試験の過去問対策サイト
ブログお知らせお問い合わせ料金プラン

ITパスポート 2017年 秋期 87


問題文

通常使用される主系と、その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステムはどれか。

選択肢

クライアントサーバシステム
デュアルシステム
デュプレックスシステム(正解)
ピアツーピアシステム

🔒 解説は解答すると表示されます

通常使用される主系と、その主系の故障に備えて待機しつつ他の処理を実行している従系の二つから構成されるコンピュータシステムはどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

設問は「主系(主に仕事をしているシステム)」と「従系(主系が故障したときに備えて待機するが、待機中に他の処理を実行できる)」という特徴を述べています。こうした構成を表す用語は の「デュプレックスシステム」です。
「デュプレックス(duplex)」は英語で「二重の」という意味で、ここでは主系(アクティブ)と従系(スタンバイ)の2台で冗長(故障に備える)をとる方式を指します。従系は待機しつつも別の処理を行える点が特徴で、設問の条件に合致します。
(用語注)
  • サーバ(サービスを提供するコンピュータ)
  • クライアント(サービスを受ける機器やソフト)
  • P2P(Peer-to-Peer:対等な端末同士が直接通信する方式)

解法ステップ

  1. 設問文のキーワードを確認する:「主系」「従系」「待機しつつ他の処理を実行」。
  2. 各選択肢の意味を頭の中で短く整理する。
    • クライアントサーバ:役割がクライアントとサーバに分かれる構成。
    • デュアルシステム:同等の2台が並列で動く(両方が主に働くイメージ)。
    • デュプレックスシステム:主系+従系(従系は待機するが別処理可)という定義。
    • ピアツーピア:すべての端末が同等で直接やり取りする構成。
  3. 「待機しつつ他の処理を実行」という特徴があるのはデュプレックスであると照合して回答を決定する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: クライアントサーバシステム
    クライアントサーバ(client-server)はサービス提供者(サーバ)と利用者(クライアント)に役割が分かれる方式です。冗長化の主従関係を示す言葉ではないため、今回の設問の説明とは一致しません。
  • イ: デュアルシステム
    デュアル(dual)は「二重」の意で、しばしば同等の2台で並列に稼働して負荷分散や冗長化をする方式を指します。両方が同時に処理をする「アクティブ-アクティブ」に近く、設問にある「従系が待機しつつ他の処理を行う」という特徴とは異なります。
  • ウ: デュプレックスシステム
    ここが設問の条件に合致します。主系(アクティブ)と従系(スタンバイ)があり、従系は待機しつつ別処理を行うことができる(例えば、低優先度のバッチ処理など)ことがあります。したがって該当します。
  • エ: ピアツーピアシステム
    ピアツーピア(P2P)は各ノードが対等な立場で直接通信し合う構成です。主従の待機関係を前提とした構成ではないため不適切です。

よくある誤解

  1. 「デュアル」と「デュプレックス」を混同する
    両方とも「2つ」である点は共通しますが、運用形態が違います。デュアルは「両方が同時に働く(並列)」イメージ、デュプレックスは「主と待機(主従)」のイメージです。
  2. 従系が待機=完全に遊んでいる、と思い込む
    設問にあるように従系は「待機しつつ他の処理を実行」する場合があります(優先度や役割を限定して別タスクを行う)。つまり「無駄」ではありませんが、主系切替時にその状態をどう扱うか(同期や状態復元)が重要です。
  3. クライアントサーバ=冗長化の答え、という誤認
    クライアントサーバは役割分担の構造を示す用語で、冗長化の方式(主従や並列)を直接示す言葉ではありません。

補足コラム

  • ホットスタンバイとコールドスタンバイ
    スタンバイ(待機)には「ホットスタンバイ(常に同期してすぐ切替可能)」と「コールドスタンバイ(停止状態で、切替に準備時間が要る)」があります。設問は「待機しつつ他の処理を実行している」ため、一般的にはホットスタンバイに近い運用が想定されます。
  • フェールオーバー(failover:故障発生時の切替)
    主系が故障したときに従系に切り替える操作をフェールオーバーと言います。切替の速さやデータの整合性が設計上の課題です。

FAQ

Q. デュプレックスは従系が別処理を行うとき、主系とデータ整合性はどう保つの?
A. 重要な点です。従系が別処理をするときは、主系が停止して切り替える際に状態が矛盾しないように、同期方法や切替手順を設計します。例えば従系は読み取り専用や低優先度処理に限定するなどの運用があります。
Q. デュアルは必ずしも冗長化じゃないですか?
A. デュアルは「二重化」の意味なので冗長化に使われますが、どのように二重化するかで「両方が同時に動く(アクティブ-アクティブ)」か「一方が待機する(アクティブ-パッシブ)」かが分かれます。用語の使い分けに注意してください。
Q. ピアツーピアは小規模で使われるだけですか?
A. 小規模や分散型の構成でよく使われますが、設計次第では大規模システムにも応用されます。ただし主従の待機関係を表す用語ではありません。

関連キーワード: 冗長化、ホットスタンバイ、フェールオーバー、アクティブ/パッシブ、アクティブ/アクティブ、P2P、クライアントサーバ、デュプレックス、デュアル、スタンバイ、切替設計
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国ITクイズ機能

\ せっかくなら /

ITパスポート
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する

すぐに利用可能!

©︎2026 情報処理技術者試験対策アプリ

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について