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ITパスポート 2017年 春期 35


問題文

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)を説明したものはどれか。

選択肢

ITサービスマネジメントのフレームワーク(正解)
ITに関する個人情報保護のフレームワーク
ITに関する品質管理マネジメントのフレームワーク
グリーンITのフレームワーク

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ITIL (Information Technology Infrastructure Library)を説明したものはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢の中で、ITILが指すものは「ITサービスマネジメントのフレームワーク」です。したがって選ぶべきは です。
理由をやさしく説明します。フレームワークとは「何をどう進めるかの枠組み(設計図のようなもの)」です。ITIL(Information Technology Infrastructure Library)は、ITサービスマネジメント(ITSM:IT Service Management。ITサービスの計画・提供・運用・改善を行う考え方と活動)のためのベストプラクティス集です。たとえば「障害(インシデント)の対応方法」「変更(Change)の管理」「サービスレベル合意(SLA:Service Level Agreement)の作り方」など、サービスを安定して提供するための手順や役割が示されています。よって「ITサービスをどう管理するか」に関する説明である選択肢が正しいわけです。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「ITIL(Information Technology Infrastructure Library)」。
  2. 各選択肢の意味をかんたんに読んで、ITILの定義と照らし合わせる。
    • 「ITサービスマネジメント」=サービスを提供・運用する枠組み → ITILと一致。
    • 他の選択肢(個人情報保護、品質管理、グリーンIT)はITILの主題と異なる。
  3. 最も合うものが であると判断する。
短いチェックリスト:ITILは「サービスを提供・管理するための方法(運用ルール)」か? → はい →

選択肢別の誤答解説

  • ア:ITサービスマネジメントのフレームワーク
    → 正解。ITILはまさにITサービスを安定的に提供・改善するための枠組みと手法をまとめたものです。
  • イ:ITに関する個人情報保護のフレームワーク
    → 誤り。個人情報保護は法律(例:個人情報保護法)やプライバシーガイドライン、セキュリティ対策の領域です。ITILはプライバシー専用の枠組みではありません。GDPR(欧州の一般データ保護規則)や各国の個人情報保護ルールが該当します。
  • ウ:ITに関する品質管理マネジメントのフレームワーク
    → 誤り。品質管理マネジメントは一般にISO 9001などの品質マネジメント規格が該当します。ITILはサービスの品質向上を目指しますが、「品質管理マネジメント規格」そのものではありません。
  • エ:グリーンITのフレームワーク
    → 誤り。グリーンITは省エネルギーや環境配慮を目的とした取り組みです。ITILは運用やサービス提供の管理に焦点があり、環境対策を中心とした枠組みではありません。

よくある誤解

  1. 「ITILはソフトウェアやツールだ」
    → 誤解です。ITILは運用方法や手順の枠組み(文書やプロセスの集まり)で、特定のソフトウェアではありません。ツールはITILを実行する手段にすぎません。
  2. 「ITILは運用だけの話だ」
    → 部分的に正しい面もありますが誤解を招きます。最新のITIL(ITIL 4)はサービスの企画から設計、提供、改善まで幅広いライフサイクル(Service Value System)を扱います。
  3. 「ITILは法律や必須規格だ」
    → 誤解です。ITILはベストプラクティス(最良事例)であり、強制力はありません。ただし組織が導入すると運用が整い、ISO/IEC 20000(ITサービス管理の国際規格)などと相互に関連します。

補足コラム

  • 簡単な歴史:ITILはイギリス政府が1980年代に公表した運用手引きが起源です。その後、複数回の改訂を経て、最新は「ITIL 4」(2019年頃)。ITIL 4では「サービスバリューシステム(SVS)」や「プラクティス(実践)」という考え方に更新され、アジャイルやDevOps、クラウドといった最近の開発・運用手法との親和性が高まりました。
  • 実務での例:コールセンター(サービスデスク)での問い合わせ対応手順、サーバやネットワークの変更を行う際の「変更管理」の承認フロー、サービス品質を決める「SLA(Service Level Agreement:サービスの品質や稼働率などを約束する合意)」の作成などが、ITILに基づく活動です。
  • 関連規格:ISO/IEC 20000(ITサービス管理の国際標準)は、ITILの考え方を実務に落とし込む際に参考になる規格です。

FAQ

Q1. ITILを学ぶと何ができるようになりますか?
A1. ITサービスの提供や運用を標準化・改善する方法がわかります。結果として障害対応が速くなったり、サービス品質が安定したりします。
Q2. ITILはどの職種で役に立ちますか?
A2. システム運用、サービスデスク、ITプロジェクトマネージャー、運用改善担当など、ITサービスに関わる多くの職種で役立ちます。非IT部門でも、ベンダーとのSLA交渉やサービス発注で理解しておくと有利です。
Q3. ITILは資格がありますか?
A3. はい。ITILには基礎レベルから上級までの資格があります。学ぶことで履歴書に書けるスキルになり、業務での信頼性向上につながります。
Q4. ITILとセキュリティ標準は同じですか?
A4. 異なります。ITILはサービス管理の枠組みで、セキュリティは情報セキュリティ管理(例:ISO/IEC 27001)など別の専門領域になります。ただし実務では両者を組み合わせて使います。

関連キーワード: ITIL、ITSM(IT Service Management)、サービスデスク、SLA(Service Level Agreement)、インシデント管理、変更管理、リリース管理、サービスライフサイクル、ISO/IEC 20000、ベストプラクティス
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