ITパスポート 2017年 春期 問73
問題文
Webサイトからファイルをダウンロードしながら、その間に表計算ソフトでデータ処理を行うというように、1台のPCで、複数のアプリケーションプログラムを少しずつ互い違いに並行して実行するOSの機能を何と呼ぶか。
選択肢
ア:仮想現実
イ:デュアルコア
ウ:デュアルシステム
エ:マルチタスク(正解)
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Webサイトからファイルをダウンロードしながら、その間に表計算ソフトでデータ処理を行うというように、1台のPCで、複数のアプリケーションプログラムを少しずつ互い違いに並行して実行するOSの機能を何と呼ぶか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題は「1台のPCで、複数のアプリケーションを少しずつ互い違いに並行して実行するOSの機能」を尋ねています。これは、OS(オペレーティングシステム:コンピュータを動かす基本ソフト)が複数の作業(アプリ)を短い時間ごとに切り替えて同時に動いているように見せる仕組みです。この仕組みを指す用語がマルチタスク(英: multitasking)です。したがって選択肢のうち、エのマルチタスクが該当します。
ポイントは「少しずつ互い違いに並行して実行する」という表現です。CPU(中央処理装置:コンピュータの頭脳)が時間を分け合って処理を順番に行うことで、人間には同時進行しているように見えます。これがマルチタスクの本質です。
解法ステップ
- 問題文で重要な語句を探す
- 「1台のPC」「複数のアプリケーション」「少しずつ互い違いに」「並行して実行」など。
- その語句が指す概念を思い浮かべる
- これらは「一つのCPUが時間を分けて複数の仕事を行う」仕組みを表す。
- 選択肢と対応させる
- マルチタスク = 複数の作業を並行に実行するOSの機能 → 正しい。
- 他の選択肢は意味が合わないか、別の概念を表す → 不正解。
- 確認
- 「少しずつ互い違いに」という表現が「切り替え」を示しているか確認する(これが決め手)。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 仮想現実(英: virtual reality)
解説:仮想現実は、ゴーグルなどを使って作られた仮想の世界を体験する技術です。ゲームやシミュレーションの話であり、OSがアプリを切り替える話とは無関係です。 -
イ: デュアルコア(英: dual-core)
解説:デュアルコアはCPUにコア(処理の単位)が2つあることを意味します。複数の処理を同時に行いやすくなるハードウェアの特徴です。マルチタスクと関係はありますが、問題は「OSの機能」について聞いているため、ハード(CPU構成)であるデュアルコアは正解ではありません。 -
ウ: デュアルシステム(dual system)
解説:この用語は文脈によって意味が変わりますが、一般的には「2つの独立したシステムを用意する」ような構成を指します。問題の「1台のPCで複数アプリを切り替える」説明とは合いません。 -
エ: マルチタスク(英: multitasking)
解説:OSが複数のアプリを交互に実行して、同時に動いているように見せる機能です。ダウンロードと表計算の並行実行の説明にぴったり合います。
よくある誤解
-
「マルチタスクは常に完全に同時に動かすこと」を意味すると思い込む
- 実際は、一つのCPUでは短い時間単位で切り替えることで「同時」に見せています。本当に同時に実行するには複数のコアやCPU(並列処理)が必要です。
-
「デュアルコアならマルチタスクと同じ」と考える誤り
- デュアルコアはハードウェア(CPUのコア数)で、マルチタスクはOSの機能です。両者は関連しますが別の概念です。
-
「ダウンロードは別の機械がやっている」と誤解する
- ダウンロード処理もPC上のプログラムやネットワーク機能で行われます。別機械に勝手に移るわけではありません(サーバは相手側にありますが、クライアント側でも処理が起きます)。
補足コラム
- マルチタスクには主に2種類あります。
- 協調的マルチタスク(cooperative):実行中のプログラム自身が他にCPUを渡すタイミングを決める方式。古いOSや単純な環境で使われました。
- プリエンプティブマルチタスク(preemptive):OSが強制的に処理を切り替える方式で、現在の主流です。現代のほとんどのOS(Windows、macOS、Linuxなど)はプリエンプティブ方式を採用しています。
- マルチスレッド(multithreading)は、一つのプログラムの中で複数の「仕事の単位(スレッド)」を同時に扱う仕組みです。マルチタスクはプログラム単位での切り替えを指すことが多い点が違いです。
FAQ
Q1: ダウンロードと表計算が同時に進んでいるなら「同時実行」ではないのですか?
A1: 人間から見ると同時に進んでいるように見えますが、単一コアのCPUでは短い時間ごとに処理を切り替えています。それでも体感的には同時実行と言えます。複数コアなら本当に同時に動かすことも可能です。
A1: 人間から見ると同時に進んでいるように見えますが、単一コアのCPUでは短い時間ごとに処理を切り替えています。それでも体感的には同時実行と言えます。複数コアなら本当に同時に動かすことも可能です。
Q2: マルチタスクとマルチプロセッシングは同じですか?
A2: 異なります。マルチタスクはOSによる「複数の作業を切り替える仕組み」。マルチプロセッシングは「複数のCPUやコアで処理を並列に実行すること」です。組み合わせて使われることも多いです。
A2: 異なります。マルチタスクはOSによる「複数の作業を切り替える仕組み」。マルチプロセッシングは「複数のCPUやコアで処理を並列に実行すること」です。組み合わせて使われることも多いです。
Q3: 試験での解き方のコツは?
A3: 問題文のキーワード(今回なら「少しずつ互い違いに」「並行して実行」)を見つけて、それが示す動作を思い浮かべることです。「OSの機能」という部分も見落とさないでください。
A3: 問題文のキーワード(今回なら「少しずつ互い違いに」「並行して実行」)を見つけて、それが示す動作を思い浮かべることです。「OSの機能」という部分も見落とさないでください。
関連キーワード: マルチタスク、OS、マルチスレッド、デュアルコア、プリエンプティブマルチタスク、プロセス、スレッド

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