ITパスポート 2018年 春期 問21
問題文
不正アクセス禁止法に関して、次の記述中のa, bに入れる字句の適切な組合せはどれか。
不正アクセス禁止法で規制されている不正アクセス行為とは、ネットワークを通じて無断で[ a ]を使い、コンピュータにアクセスする行為などのことである。他にも、無断で[ b ]という行為も規制されている。

選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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不正アクセス禁止法で規制される行為(a, bの語句を選ぶ問題)【ITパスポート 解説】
正解の理由
この問題で正しい組合せは、選択肢アです。なぜなら、不正アクセス禁止法が問題にしているのは「ネットワークを通じて無断で他人の認証情報を使ってコンピュータにアクセスする行為」と、さらに「第三者に他人の認証情報を教える(提供する)行為」だからです。
ここで出てくる「認証情報」とは、IDやパスワードなど、本人かどうかを確認するための情報のことです(認証:本人確認をする仕組み)。法律文では「識別符号(しきべつふごう)」という語が使われますが、意味は同じで、他人のID・パスワード等を無断で使うことを禁止しています。加えて、そうした認証情報を第三者に渡したり教えたりする行為も規制されています。したがって a に「他人の認証情報」、b に「第三者に他人の認証情報を教える」が当てはまります。
解法ステップ
- 問題文の意味を分ける:a は「ネットワークを通じて無断で[ a ]を使い、コンピュータにアクセスする行為」とあるので、ネットワーク経由で認証して入るケースかどうかを考える。
- 「使う」に入る語句候補を各選択肢で比較する:ID・パスワード(認証情報)を使うのが最も自然。
- b の文は「無断で[ b ]という行為も規制されている」とあるので、認証情報に関する他の禁止行為(第三者に教えるなど)かを検討する。
- 各選択肢を照合して、a と b の組が法律の規制対象と合致するものを選ぶ。該当するのがア。
簡単に言うと、「誰かのID・パスワードでログインする行為」と「そのID・パスワードを第三者に渡す行為」が法律で規制されている、という点を確認すれば解けます。
選択肢別の誤答解説
-
ア(正答)
a=他人の認証情報、b=第三者に他人の認証情報を教える:法律の趣旨と一致します。認証情報=ID・パスワードなどで、これを無断で使う・提供する行為は不正アクセス禁止法の典型的な対象です。 -
イ(誤り)
a=他人の認証情報(正しい)だが、b=「他人のPCを直接キーボードから操作する」は不適切です。問題文は「ネットワークを通じて…アクセスする行為」と明記しており、キーボードを直接操作する物理的な操作はここで想定する「ネットワーク経由の不正アクセス」に該当しません(別の犯罪や不正行為の可能性はあるが、本問の規定には合いません)。 -
ウ(誤り)
a=不正プログラム、b=他人のPCを直接キーボードから操作する:不正プログラム(マルウェア)は別の法律や規制対象になることもありますが、問題文の「無断で [ a ] を使い、コンピュータにアクセスする」という文脈では、使う対象は「認証情報(識別符号)」が適切であり、「不正プログラムを使う」では趣旨がずれます。 -
エ(誤り)
a=不正プログラム、b=不正プログラムを作成する:不正プログラムの作成・配布は重大な問題ですが、問題文は「ネットワークを通じて無断で○○を使い、コンピュータにアクセスする行為など」とあり、ここで問われているのは「識別符号(認証情報)を使った不正アクセス」と、その認証情報の提供に関する規制です。したがってこの組合せは不適切です。
よくある誤解
-
「不正アクセス=ウイルスや不正プログラムだけを指す」と考える誤解
→ 実際には、他人のIDやパスワードを使ってログインする「なりすまし」的なアクセスも不正アクセスの代表例です。ウイルスは手段の一つに過ぎません。 -
「物理的に他人のPCを操作したら不正アクセスに当たる」と考える誤解
→ 不正アクセス禁止法が主に想定するのはネットワーク経由の無断アクセスです。物理的な操作は別の法律や社内規定で扱われることが多いです。 -
「本人がパスワードを教えたら問題ない」と短絡的に考える誤解
→ 本人の同意があるかどうかは重要ですが、故意に第三者へ提供し、結果的に不正アクセスを助長するような場合は問題になります。状況次第で法的責任が生じます。
補足コラム
- 法律上の用語:「識別符号(しきべつふごう)」は法律文で使われる表現で、日常語の「認証情報(ID・パスワードなど)」と同じ意味です。識別符号 = その人を識別(誰かを特定)するための符号の意です。
- 実務的な対策:パスワードを他人に教えない、二要素認証(2FA:Two-Factor Authentication、二段階の本人確認手段)を有効にする、パスワード管理ツールを使う、定期的にパスワードを変更する、などは不正アクセス被害を減らす有効な手段です。
FAQ
Q1. 「識別符号を第三者に教える」とは具体的に何を指しますか?
A1. 具体的には、本人のIDやパスワードを他人に伝える、あるいは書き渡すことです。これにより第三者がその資格情報を使ってログインできる状態になると、規制対象になり得ます。
A1. 具体的には、本人のIDやパスワードを他人に伝える、あるいは書き渡すことです。これにより第三者がその資格情報を使ってログインできる状態になると、規制対象になり得ます。
Q2. もしパスワードを本人が自分で教えた場合は違法ですか?
A2. 本人の同意がある場合は「無断で使う」には当たりませんが、教えられた第三者が不正アクセスを行ったり、それを助長する目的で提供されたりすると問題になります。ケースごとに事情が判断されます。
A2. 本人の同意がある場合は「無断で使う」には当たりませんが、教えられた第三者が不正アクセスを行ったり、それを助長する目的で提供されたりすると問題になります。ケースごとに事情が判断されます。
Q3. 不正プログラムの作成や配布はこの法律で罰せられますか?
A3. 不正プログラム(マルウェア)に関する規制は別途の法律や条項で扱われることがあります。いずれにせよ、不正な目的で作成・配布すれば刑事責任や民事責任が問われます。
A3. 不正プログラム(マルウェア)に関する規制は別途の法律や条項で扱われることがあります。いずれにせよ、不正な目的で作成・配布すれば刑事責任や民事責任が問われます。
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