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ITパスポート 2018年 春期 66


問題文

PCで電子メールの本文に記載されていたURLにアクセスしたところ、画面に図のメッセージが表示され、PCがロックされてしまった。これは、何による攻撃か。
ITパスポート 2018年 春期  問66の問題画像

選択肢

キーロガー
スパイウェア
ボット
ランサムウェア(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

PCがロックされ身代金を要求する表示の攻撃は何か【ITパスポート 解説】

正解の理由

画面上に「このPCをロックしました。解除には支払いが必要」といった身代金(ransom)を要求するメッセージが表示され、期限内の振込みを求めている点が決め手です。こうした「コンピュータを使えなくする」「解除のために金銭を要求する」攻撃は、ランサムウェア(ransomware:身代金を要求するマルウェア)に当たります。したがって正解は です。
(補足)マルウェア(malware:悪意あるソフトウェア)は不正や被害を目的とするソフトの総称で、その中で身代金要求型のものをランサムウェアと呼びます。

解法ステップ

  1. 問題文を読む:画面に「ロックした」「解除には振込みを」という文言があることを確認します。
  2. キーワード判定:「ロック(使えなくする)」「身代金(支払いを要求)」という表現はランサムウェア固有の特徴です。
  3. 選択肢を照合:各選択肢の定義と照らし合わせ、最も合致するものを選びます。
    • キーロガーやスパイウェアは情報の盗取が主目的。
    • ボットは遠隔操作や大量通信のために感染端末を使うもの。
    • 金銭を直接要求してPCの利用を妨げるのはランサムウェア。
  4. 結論:表示内容と攻撃の目的(金銭要求)から を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: キーロガー(keylogger:キーボード入力を記録するマルウェア)
    キーロガーはパスワードや入力内容をこっそり記録して盗むのが目的です。画面をロックして支払いを要求する動作は通常行いません。
  • イ: スパイウェア(spyware:利用者の行動や情報を密かに収集するソフト)
    スパイウェアは情報収集が主で、利用者に画面で金銭を要求しPCを使えなくすることは目的ではありません。
  • ウ: ボット(bot:自動で動くプログラム。感染端末はボットネットの一部となる)
    ボットは外部から遠隔操作されることを目的とし、他のコンピュータやサーバへの攻撃や迷惑メール送信などに利用されます。直接的に「ロックして金銭を要求する」行為とは異なります。
  • エ: ランサムウェア(ransomware:身代金を要求するマルウェア)
    画面ロックやファイル暗号化して身代金を要求するのが典型的な挙動です。本問の表示内容と一致するため正解です。

よくある誤解

  1. 「画面にメッセージが出ただけならスパイウェアでは?」
    → メッセージの内容が「金銭要求」か否かがポイントです。金銭要求がある場合はランサムウェアを強く疑います。
  2. 「ファイルが暗号化されなければランサムウェアではない」
    → ランサムウェアには画面をロックして使えなくする「ロッカー型」と、ファイルを暗号化して開けなくする「暗号化型」の2種類があります。どちらも身代金を要求します。
  3. 「ウイルスとランサムウェアは同じもの」
    → 「ウイルス」は自己増殖するマルウェアの一種です。ランサムウェアは目的(身代金要求)で分類されるため、技術的には別の観点の分類になります(目的が違う、重複する場合もあります)。

補足コラム

ランサムウェアの語源は英語の "ransom"(身代金)+ "ware"(softwareの短縮)です。歴史的にはメールの添付や怪しいURLから侵入することが多く、近年は標的型(企業の重要サーバを狙う)やバックアップまで狙う手口が増えています。実務上の対策は「定期的なバックアップ」「OS・ソフトの更新」「怪しいメールやURLを開かない」「アンチウイルス導入」「必要最小限の権限で運用する」ことが基本です。
復旧時のポイント:
  • 支払は推奨されません。支払っても復旧できない例や、更なる犯罪資金になる問題があります。
  • まずはネットワークから切り離し、IT担当や専門家、警察に連絡してください。
  • バックアップからの復元が最も確実な回復方法です(ただし感染の範囲を確認する必要があります)。

FAQ

Q1: この表示が出たらすぐに支払えば元に戻りますか?
A1: 支払っても必ず解除されるとは限りません。また犯罪者に資金を渡すことで被害拡大に加担する可能性があるため、支払は推奨されません。まずは専門家に相談してください。
Q2: すでにファイルが暗号化されているときの対処は?
A2: バックアップがあればバックアップから復元します。バックアップがない場合は専門家に相談して、暗号化の種類や復号ツールの有無を確認します。復号が不可能な場合もあるため普段からのバックアップが重要です。
Q3: どうやって感染を防げばよいですか?
A3: 定期的なバックアップ、OSやソフトの更新、メールの添付や不審なURLを開かない、アンチウイルス導入、不要なサービスの停止、権限の制限などが有効です。
Q4: ランサムウェアに感染したかどうか見分けるポイントは?
A4: 「突然ファイルが開けない」「拡張子が変わっている」「画面に解除や支払いを促すメッセージが表示される」などが典型的な兆候です。

関連キーワード: ランサムウェア対策、マルウェア、メールセキュリティ、バックアップ、画面ロック、暗号化型ランサムウェア、ロッカー型ランサムウェア
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