ITパスポート 2018年 春期 問94
問題文
サーバに2台のHDDを接続しているとき、HDDの故障がどちらか片方だけであれば運用が続けられるようにしたい。使用する構成として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:ストライピング
イ:データマイニング
ウ:テザリング
エ:ミラーリング(正解)
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サーバに2台のHDDを接続しているとき、HDDの故障がどちらか片方だけであれば運用が続けられるようにしたい【ITパスポート 解説】
正解の理由
要件は「どちらか片方のHDDが故障しても運用を続けられること」です。これはデータを同じものを別のディスクに必ず持たせる方式が合います。選択肢の中でそれを満たすのがミラーリングです。
ミラーリング(英語: mirroring)は、書き込むデータを2台のHDDに同時にコピーして保存する仕組みです。これにより、片方のHDDが故障してももう片方に同じデータが残っているため、サービスを継続できます。問題の選択肢では エ がこの方式に当たります。
(用語)
- HDD(Hard Disk Drive:磁気でデータを保存するディスク型の記憶装置)
- ミラーリング:データを別のディスクに丸ごと複製して保護する方法
- RAID(Redundant Array of Independent Disks:複数のディスクを組み合わせる技術)と関連して「RAID1=ミラーリング」と呼ばれることが多いです。
解法ステップ
- 問題文を読む:条件は「片方だけ故障しても運用を続けたい」こと。
- 必要な機能を確認:「冗長性(データの重複)」が必要で、単に速くする機能や解析機能ではない。
- 選択肢を機能で分類する:
- 冗長化(故障に耐える) → ミラーリング
- 性能向上(速さ) → ストライピング
- 別分野(通信共有や解析) → テザリング、データマイニング
- ミラーリングを選ぶ:データが2台に同じように保存されるため、片方故障でも継続可能。
選択肢別の誤答解説
-
ア: ストライピング
ストライピング(英語: striping)はデータを複数のディスクに分割して並列に書き込む方式です。読み書きが速くなりますが、1台でも故障すると分割されたデータが欠けてしまい復旧できないため、故障耐性はありません。従って今回の要件には合いません。 -
イ: データマイニング
データマイニング(英語: data mining:大量のデータから有用な情報やパターンを取り出す技術)は分析手法です。HDDの故障対策とは無関係です。 -
ウ: テザリング
テザリング(スマートフォンなどの通信回線を他の機器と共有する機能)はネット接続の共有方法です。記憶装置の冗長化とは関係がありません。 -
エ: ミラーリング
ミラーリングはデータを丸ごと別ディスクに複製するため、片方のHDDが壊れてももう片方で運用を続けられます。今回の要件に最も適しています。
よくある誤解
-
ミラーリングは「バックアップ」と同じではない
ミラーリングは同じ時点のデータを別ディスクに複製します。誤って消したデータやウイルスで両方が壊れる場合には復旧できないため、別媒体への定期的なバックアップ(世代管理)が必要です。 -
ストライピングは「速くて安全」だと思い込みやすい
ストライピングは性能向上に有効ですが、冗長性がないため故障に弱いです。性能向上と可用性を両立するには、別のRAID構成(例: ミラー+ストライプ)などが必要です。 -
ミラーリングで容量が増えると誤解しやすい
ミラーリングでは同じデータを2台持つため、使える容量は物理容量の半分になります(2台で1台分の有効容量)。
補足コラム
-
RAID の簡単な整理
- RAID0(ストライピング):分割して速くするが冗長性なし。
- RAID1(ミラーリング):完全複製で冗長性あり。2台構成でよく使われます。
- RAID5/6:パリティ(誤り訂正情報)を使って2台以上の冗長性と効率を両立する方式。複数台が必要です。
-
ミラーリング導入の実際のポイント
- ディスクは同容量・同性能を推奨。
- ハードウェアRAID(専用コントローラ)とソフトウェアRAID(OS機能)の選択肢がある。簡易的ならOSのソフトウェアRAIDでも可能です。
- 故障時の交換とリビルド(複製の再作成)作業が必要です。運用手順を準備しておきましょう。
FAQ
Q1: ミラーリングすると容量はどうなる?
A1: 2台で同じデータを保持するため、有効容量は物理容量の半分になります(例:1TB×2台=有効1TB)。
A1: 2台で同じデータを保持するため、有効容量は物理容量の半分になります(例:1TB×2台=有効1TB)。
Q2: ミラーリング中に1台故障したらどうなる?
A2: 故障した側を外して残りの1台で運用を続けます。新しいディスクを入れて再同期(リビルド)すれば元に戻ります。
A2: 故障した側を外して残りの1台で運用を続けます。新しいディスクを入れて再同期(リビルド)すれば元に戻ります。
Q3: ミラーリングだけでバックアップは不要?
A3: 不要ではありません。ミラーリングは可用性(故障耐性)を高めますが、誤操作やウイルス、災害に対する世代管理としてのバックアップは別に必要です。
A3: 不要ではありません。ミラーリングは可用性(故障耐性)を高めますが、誤操作やウイルス、災害に対する世代管理としてのバックアップは別に必要です。
Q4: 小規模ならソフトウェアRAIDで十分?
A4: 小規模や予算が限られる場合、OS標準のソフトウェアRAIDでミラーリングを実現できます。企業や高負荷環境ではハードウェアRAIDが安定する場合があります。
A4: 小規模や予算が限られる場合、OS標準のソフトウェアRAIDでミラーリングを実現できます。企業や高負荷環境ではハードウェアRAIDが安定する場合があります。
関連キーワード: HDD、RAID、ミラーリング、ストライピング、冗長化、バックアップ、リビルド、ホットスペア、NAS、可用性

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