ITパスポート 2019年 秋期 問09
問題文
DFDにおいて、データフローや処理(機能)以外に記述されるものだけを全て挙げたものはどれか。
a データの処理に要する時間
b データの蓄積場所
c データの発生源や出力先
選択肢
ア:a, b
イ:a, b, c
ウ:b, c(正解)
エ:c
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DFDにおいて、データフローや処理(機能)以外に記述されるものだけを全て挙げたものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
DFD(Data Flow Diagram:データフロー図)は、システム内で「データがどう流れるか」を表す図です。主に次の要素で構成されます。
- プロセス(処理・機能):データを変換する部分
- データフロー:データの流れ(矢印)
- データストア(データの蓄積場所):ファイルやデータベースなどデータを保管する場所
- 外部エンティティ(データの発生源や出力先):システムの外部とやり取りする人や他システム
問題文は「データフローや処理(機能)以外に記述されるものだけ」を問うています。つまりプロセスとデータフローを除いた要素を答えればよく、該当するのは「データの蓄積場所(データストア)」と「データの発生源や出力先(外部エンティティ)」です。よって選択肢はウになります。
解法ステップ
- DFDの基本要素を確認する(プロセス、データフロー、データストア、外部エンティティ)。
- 問題文の条件「データフローや処理(機能)以外」を読み取り、該当しない要素(プロセスとデータフロー)を除外する。
- 残った選択肢が「データの蓄積場所」と「データの発生源や出力先」になっているか確認する。
- 選択肢を照らし合わせて、正しい組合せを選ぶ(今回の場合は b と c)。
短く言うと、「DFDに書く4種類の要素のうち、問題で除外されている2つを外して残りを選ぶ」だけです。
選択肢別の誤答解説
-
ア: a, b
a(データの処理に要する時間)はDFDの標準表記には含まれません。処理時間は性能設計やタイミング図で扱う項目です。したがってアは誤りです。 -
イ: a, b, c
aが含まれるため誤りです。DFDは「データの流れ」と「データの保管・外部とのやり取り」を表す図で、処理時間は記述対象ではありません。 -
ウ: b, c
正しい組合せです。DFDでは「データストア(b)」と「外部エンティティ(c)」が、データフローやプロセス以外に記述されます。 -
エ: c
cだけでは不十分です。データの蓄積場所(b)もDFDに記述されるため、bが抜けているエは誤りです。
よくある誤解
-
DFDに「時間(処理時間)」を書くと思い込みやすい
→ 処理にかかる時間や順序制御はDFDの主題ではありません。DFDは機能間のデータのやり取りを示す図です。性能やタイミングは別の図(例えばシーケンス図やタイミング図)で扱います。 -
データストア=データベースだけと考える
→ データストアはデータベースに限らず、ファイルや帳票、紙の保管場所など「データが蓄積されるもの全般」を指します。名称だけで限定しないようにしましょう。 -
フローチャートとDFDを混同する
→ フローチャートは処理の順序(手続き)を示す図です。DFDは「どのデータがどこから来てどこへ行くか」を示す図で、処理の細かい手順や条件分岐は主目的ではありません。
補足コラム
-
DFDの図記号(一般的な例)
- プロセス:丸や丸みを帯びた四角(処理を表す)
- データフロー:矢印(データのやり取り)
- データストア:開いた四角形(片側が開いた箱の形)
- 外部エンティティ:四角(システム外の発生源/受け手)
-
レベル分解
DFDは詳細レベルに応じて分解できます。高レベル(コンテキスト図)はシステム全体と外部とのやり取りを示し、下位レベルでは内部のプロセスを細かく分けて書きます。 -
実務での使いどころ
要件定義や業務アナリシスで、誰がどのデータを出し入れするのかを明確にするために使います。システム設計の初期段階で有効です。
FAQ
Q1: DFDはどの段階で使う図ですか?
A1: 主に要件定義や業務分析の段階で使います。システムが扱うデータとその流れを関係者で共有するために便利です。
A1: 主に要件定義や業務分析の段階で使います。システムが扱うデータとその流れを関係者で共有するために便利です。
Q2: データストアが複数ある場合、すべて書くべきですか?
A2: 必要な範囲で記述します。高レベルの図では主要なデータストアだけを書き、詳細設計に進むにつれて具体的なストアを増やします。
A2: 必要な範囲で記述します。高レベルの図では主要なデータストアだけを書き、詳細設計に進むにつれて具体的なストアを増やします。
Q3: DFDで処理の順序は分かりますか?
A3: DFDは主に「どのデータがどこへ流れるか」を示すので、厳密な処理順序や同期は分かりません。順序や制御は別の図で補足します。
A3: DFDは主に「どのデータがどこへ流れるか」を示すので、厳密な処理順序や同期は分かりません。順序や制御は別の図で補足します。
関連キーワード: DFD、データフロー図、データストア、外部エンティティ、プロセス、データフロー、業務分析

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