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ITパスポート 2019年 秋期 39


問題文

共通フレームの定義に含まれているものとして、適切なものはどれか。

選択肢

各工程で作成する成果物の文書化に関する詳細な規定
システムの開発や保守の各工程の作業項目(正解)
システムを構成するソフトウェアの信頼性レベルや保守性レベルなどの尺度の規定
システムを構成するハードウェアの開発に関する詳細な作業項目

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共通フレームの定義に含まれているものとして、適切なものはどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

「システムの開発や保守の各工程の作業項目」が正解です。
共通フレームとは、システム開発で使う「何を行うか(工程・作業)」や「どんな成果物が出るか(作業産物)」などを共通の言葉と枠組みで定めたものだからです。ここでいう「作業項目」は、要件定義や設計、テスト、保守といった各工程で実際に行う作業(例:要件整理、単体テスト実施など)を指します。共通フレームは「どの工程でどんな作業が必要か」を示すため、が該当します。
(補足の用語説明)
  • 工程:プロジェクトを段階に分けたもの。例:企画→要件定義→設計→実装→テスト→保守。
  • 作業項目:各工程で実際に行う仕事の単位。
  • 成果物:作業の結果できる文書やプログラムなど。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード「共通フレーム」が何を指すか思い出す(プロセスや作業を整理する枠組み)。
  2. 各選択肢の語句を比較する:「作業項目」「詳細な規定」「尺度(メトリクス)」「ハードウェアの詳細作業」など。
  3. 共通フレームは「標準的な作業や成果物の定義(何をするか)」を扱う点に注目して、細かい手順や数値規定、ハード寄りの詳細は除外する。
  4. 「各工程の作業項目」を示すを正答とする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「各工程で作成する成果物の文書化に関する詳細な規定」
    共通フレームは成果物の種類や役割を示しますが、文書の細かい書式やフォーマットなどの「詳細な規定」までは定めないことが多いです。したがって「詳細な規定」は過度に限定的で不正解です。
  • イ: 「システムの開発や保守の各工程の作業項目」
    これが正解です。作業項目(何を行うか)をフレームとして整理することが共通フレームの目的です。
  • ウ: 「システムを構成するソフトウェアの信頼性レベルや保守性レベルなどの尺度の規定」
    信頼性や保守性の具体的な数値目標や尺度(メトリクス)は、プロジェクト固有の要求や契約で決めることが多く、共通フレーム自体が具体的な数値規定を与えるものではありません。したがって不適切です。
  • エ: 「システムを構成するハードウェアの開発に関する詳細な作業項目」
    共通フレームは主にソフトウェア・システム開発の工程・作業を整理する枠組みです。ハードウェアの「詳細な」開発作業は範囲外か、あっても一般化されており、選択肢のようなハードウェア専用の詳細作業は含まれません。

よくある誤解

  1. 共通フレームは「テンプレート(様式)」を与えると思い込む
    → 実際は「何を行うか(作業項目)」や「どんな成果物があるか」を示す枠組みで、細かい帳票の様式までは規定しません。
  2. 共通フレームは「品質の数値基準(信頼性や保守性の具体数値)」を決めると思う
    → 品質の目標値はプロジェクトや契約で設定します。共通フレームは指針を与えるのみです。
  3. 共通フレームはハードウェア設計の詳細まで扱うと思う
    → 主にソフトウェア/システム開発のプロセスを対象にしています。ハード特有の細かい作業は含みません。

補足コラム

共通フレームは、企業や組織ごとに呼び方や細かい定義が異なることがあるため、試験では「工程(フェーズ)と作業項目(アクティビティ)を定義する枠組み」を押さえておくとよいです。
覚え方のコツ:キーワード「工程(いつ)」「作業項目(何を)」「成果物(何ができる)」の3点をセットで覚えると解きやすいです。
例:代表的な工程と作業項目
  • 企画:要件の整理、費用対効果の検討
  • 要件定義:業務要件の整理、要求仕様の作成(成果物:要求仕様書)
  • 設計:基本設計・詳細設計(成果物:設計書)
  • 実装:コーディング、単体テスト
  • テスト:結合テスト、総合テスト、受入テスト
  • 保守:障害対応、変更管理

FAQ

Q1. 共通フレームは法令や規格ですか?
A1. 厳密な意味での法律ではありません。業界や組織で使う「プロセス標準(指針)」で、関係者間の共通理解を作るための枠組みです。
Q2. 共通フレームはどこで使われますか?
A2. システム開発の計画立案、契約書や要件定義書の雛形づくり、プロジェクト管理などで使われます。外部業者との共通認識を作るときに便利です。
Q3. 共通フレームと詳細設計書(フォーマット)はどちらが先ですか?
A3. まず共通フレームで「どの成果物を出すか」を決め、必要に応じてその成果物のフォーマット(様式)や詳細な手順をプロジェクト側で定めます。

関連キーワード: 共通フレーム、工程、作業項目、成果物、プロセス標準、ソフトウェア開発
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