ITパスポート 2019年 秋期 問50
問題文
ITサービスマネジメントのフレームワークはどれか。
選択肢
ア:IEEE
イ:IETF
ウ:ISMS
エ:ITIL(正解)
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ITサービスマネジメントのフレームワークはどれか【ITパスポート 解説】
正解の理由
ITサービスマネジメント(ITSM:Information Technology Service Management:ITサービスを提供・管理するための活動や仕組み)のフレームワークとして広く使われているのは エ の ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービス提供のためのベストプラクティス集)です。
ITIL は、インシデント管理や変更管理、サービスレベル管理など、サービスを安定して提供するためのプロセスや役割、用語をまとめたガイドライン群です。したがって「ITサービスマネジメントのフレームワーク」を問う問題では エ が正解になります。
ITIL は、インシデント管理や変更管理、サービスレベル管理など、サービスを安定して提供するためのプロセスや役割、用語をまとめたガイドライン群です。したがって「ITサービスマネジメントのフレームワーク」を問う問題では エ が正解になります。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを見つける:「ITサービスマネジメント(サービスを管理・提供する枠組み)」を探す。
- 選択肢ごとに簡単に意味を思い出す。初めてなら次の一言で整理する:
- ア: IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:電気・電子分野の学会/標準化団体)
- イ: IETF(Internet Engineering Task Force:インターネット技術の公開標準を作る組織)
- ウ: ISMS(Information Security Management System:情報セキュリティマネジメントの仕組み)
- エ: ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービスマネジメントのベストプラクティス)
- 「サービスマネジメント」に直接関係するものはどれかを選ぶ。該当するのは エ だけ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:米国電気電子学会)
説明:技術標準や学術活動を行う団体です。電気・電子・通信・コンピュータ領域の標準化や学術誌が中心で、ITサービスマネジメントのフレームワークを示すものではありません。よって誤りです。 -
イ: IETF(Internet Engineering Task Force:インターネット工学タスクフォース)
説明:インターネット上のプロトコル(例:TCP/IP、HTTP など)や仕様を作る技術コミュニティです。ネットワークや通信プロトコルの標準化が主で、サービス管理の運用手順を定めるフレームワークではありません。よって誤りです。 -
ウ: ISMS(Information Security Management System:情報セキュリティマネジメントシステム)
説明:情報の機密性・完全性・可用性を守るためのマネジメントシステムです。例えば ISO/IEC 27001(情報セキュリティ管理の国際規格)に基づく仕組みを指します。セキュリティ管理が主眼であり、ITサービス全体の運用やサービス提供のベストプラクティスを扱うフレームワークではありません。したがって誤りです。 -
エ: ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)
説明:ITサービスを設計・提供・運用・改善するためのプロセスや役割がまとまっています。インシデント管理(障害対応)、変更管理(システム改修時の手順)、サービスレベル管理(SLA:Service Level Agreement:サービス水準の取り決め)など、まさに「ITサービスマネジメントのフレームワーク」です。正解です。
よくある誤解
-
「ISMS と ITIL は同じ」と考える誤解
- 両者は目的が違います。ISMS は情報セキュリティ(守ること)が目的、ITIL はサービスを安定的かつ価値ある形で提供することが目的です。重なる部分はありますが、役割は別です。
-
「標準を作る団体(IEEE/IETF)もフレームワークだ」と考える誤解
- IEEE や IETF は規格やプロトコルを作る団体であり、業務プロセスや運用手順を体系化したフレームワークではありません。用途が異なります。
補足コラム
- ITIL のバージョン:最近は ITIL 4 が使われることが多いです。ITIL 4 は従来のプロセス志向に加え、価値共創(サービス利用者と提供者が協力して価値を生む考え方)や柔軟な運用(DevOps や Agile との連携)を重視しています。
- 身近な例:会社のヘルプデスクを想像してください。電話やメールでの問い合わせを受け、優先度を決め、担当を割り当て、対応して復旧までの流れを管理する。これが ITSM(とそれを支える ITIL 的な仕組み)の典型的な業務です。
FAQ
Q1. ITIL は資格試験がありますか?
A1. はい。ITIL Foundation(入門レベル)などの資格があります。学習すると用語や基本プロセスの理解に役立ちます。
A1. はい。ITIL Foundation(入門レベル)などの資格があります。学習すると用語や基本プロセスの理解に役立ちます。
Q2. ISMS(ISO/IEC 27001)は無視してよいですか?
A2. いいえ。ISMS は情報セキュリティの管理に必須です。ITIL と組み合わせて使うことが多く、両方を理解すると運用が強化されます。
A2. いいえ。ISMS は情報セキュリティの管理に必須です。ITIL と組み合わせて使うことが多く、両方を理解すると運用が強化されます。
Q3. 試験で見分けるコツは?
A3. 問題文の「サービス」「運用」「顧客向けの提供」などの語があれば ITIL を疑う。技術標準やプロトコルの話であれば IETF/IEEE、セキュリティ管理なら ISMS を選ぶとよいです。
A3. 問題文の「サービス」「運用」「顧客向けの提供」などの語があれば ITIL を疑う。技術標準やプロトコルの話であれば IETF/IEEE、セキュリティ管理なら ISMS を選ぶとよいです。
関連キーワード: ITIL、ITSM、ISMS、IEEE、IETF、サービスマネジメント、ベストプラクティス、ISO/IEC 27001

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