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ITパスポート 2019年 秋期 77


問題文

無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。

選択肢

アクセスポイントの不正利用対策が必要である。(正解)
暗号化の規格はWPA2に限定されている。
端末とアクセスポイント間の距離に関係なく通信できる。
無線LANの規格は複数あるが、全部相互に通信できる。

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無線LANに関する記述のうち、適切なものはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢「アクセスポイントの不正利用対策が必要である。」が適切です。
アクセスポイント(無線機器が端末の通信を仲介する装置)は電波を使って通信します。電波は壁を越えて届くことがあり、建物の外や近隣から第三者が勝手に接続(不正利用)する可能性があります。不正利用されると、通信速度が低下したり、社内データや個人情報が盗まれたりといった危険があるため、暗号化やパスワード設定などの対策が必須です。
※選択肢の他の記述(イ・ウ・エ)はそれぞれ誤りがあるため、だけが適切です。以下で詳しく説明します。

解法ステップ

  1. 問題文を読み、各選択肢が一般的な事実に合うかを判断します。特に「限定」「関係なく」「全部」などの断定表現は注意します。
  2. 無線LANの基本を思い出します:電波を使うこと、暗号化の種類が複数あること、距離や障害物で電波が弱くなること、規格(802.11系列)が複数存在すること。
  3. 各選択肢に当てはめて、事実に反する点があるかを検証します。
    • :リスクと対策の必要性を述べており妥当。
    • イ:暗号化規格はWPA2に限定されない(WEP、WPA、WPA3などあり)。→誤り。
    • ウ:距離や障害物で通信品質は変わる。→誤り。
    • エ:規格が複数あるが「全部相互に通信できる」は誤り(互換性は規格や機器次第)。→誤り。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 正しい。アクセスポイントは電波の届く範囲で第三者に使われる可能性があるため、不正利用対策(暗号化、強いパスワード、ゲストネットワーク分離など)が必要です。
  • イ: 誤り。暗号化規格はWEP(Wired Equivalent Privacy:古く弱い方式)、WPA(Wi-Fi Protected Access)、WPA2、そして最新はWPA3(Wi‑Fi Protected Access 3)などがあります。WPA2は広く使われていますが「限定されている」わけではありません。
  • ウ: 誤り。無線通信は電波を使うため距離や障害物(壁、金属、電波干渉)により通信可能な範囲と速度が変わります。屋内では数十メートル、屋外であればもう少し届く場合もありますが「関係なく通信できる」は間違いです。
  • エ: 誤り。無線LANの規格(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax など)は複数あります。多くの場合は後方互換性(新しい規格が古い規格をサポート)がありますが、全ての組み合わせで相互通信できるとは限りません(周波数帯の違い、モードの非対応などにより不可能な場合があります)。

よくある誤解

  • 暗号化を設定すれば完全に安全:暗号化は重要ですが、弱い方式(例:WEP)や短いパスフレーズ、初期設定のままの管理画面パスワードなどがあると突破されます。総合的な対策が必要です。
  • SSID(ネットワーク名)を隠せば安全:SSIDを非表示にする(ブロードキャスト停止)だけでは、専用ツールで検出されるため根本的な防御にはなりません。
  • 距離が短ければ常に高速:距離は影響しますが、同時接続数、電波干渉、機器性能(アンテナ、規格)なども通信速度に影響します。

補足コラム

  • セキュリティ対策の具体例(家庭・小規模事業者向け)
    • 暗号化はWPA2以上(可能ならWPA3)を使用する。WPA3(最新の暗号化規格)はより強固ですが、機器の対応状況を確認してください。
    • 強いパスワードを設定する(英数字+記号で長め)。初期設定のSSID/管理者パスワードは変更する。
    • ゲスト用のネットワークを分ける(ゲストは社内ネットワークに直接アクセスさせない)。
    • WPS(Wi‑Fi Protected Setup:簡単接続機能)を無効にすることを検討する(WPSは脆弱性がある場合がある)。
    • ルーターやアクセスポイントのファームウェアを定期的に更新する。
    • 可能なら5GHz帯を活用する(混雑が少なく高速だが届く範囲は狭い)。
  • 法的側面:許可なく他人のネットワークを利用することは不正アクセスや不正使用にあたる場合があります。公共のフリーWi‑Fiでも利用規約を確認しましょう。

FAQ

Q. WPA2とWPA3の違いは?
A. WPA2は広く普及している強力な暗号化規格です。WPA3はさらに強化された新しい規格で、簡単接続時の保護や辞書攻撃への耐性が向上しています。ただし、対応機器が必要です。
Q. 古いWEPは使えますか?
A. お勧めしません。WEPは脆弱で短時間で解読されるため、実用的なセキュリティ対策としては不十分です。WPA2以上を使ってください。
Q. アクセスポイントの不正利用はどのくらい危険ですか?
A. 帯域(速度)が低下するほか、不正利用者がネットワーク経由で攻撃や盗聴を行う可能性があります。機密情報を扱う場合は特に注意が必要です。

関連キーワード: 無線LAN、アクセスポイント、暗号化、WPA2、WPA3、WEP、SSID、WPS、802.11、セキュリティ、不正アクセス
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