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ITパスポート 2019年 秋期 83


問題文

ファイルの階層構造に関する次の記述中のa、bに入れる字句の適切な組合せはどれか。階層型ファイルシステムにおいて、最上位の階層のディレクトリを[ a ]ディレクトリという。ファイルの指定方法として、カレントディレクトリを基点として目的のファイルまでのすべてのパスを記述する方法と、ルートディレクトリを基点として目的のファイルまでの全てのパスを記述する方法がある。ルートディレクトリを基点としたファイルの指定方法を[ b ]パス指定という。
ITパスポート 2019年 秋期  問83の選択肢の画像

選択肢

(正解)

🔒 解説は解答すると表示されます

ファイルの階層構造に関する問題【ITパスポート 解説】

正解の理由

階層型ファイルシステムでは、全てのファイルやフォルダ(ディレクトリ:ファイルを整理する「箱」)が木(ツリー)のように並びます。一番上にある「箱」を指すのが「ルートディレクトリ(root directory:最上位のディレクトリ)」です。問題文で「最上位の階層のディレクトリ」を指している語句は「ルート」です。また「ルートディレクトリを基点として目的のファイルまでの全てのパスを記述する方法」は「絶対パス(absolute path:ルートからの完全な経路)」と呼びます。したがって、正しい組合せは の「ルート、絶対」です。

解法ステップ

  1. 「最上位の階層のディレクトリ」という語を見つける。
    • 「最上位=一番上=基点になる場所」 → これはルートディレクトリ。
  2. 「ルートディレクトリを基点として〜の方法」という文を読む。
    • 「基点がルートなら、ルートから全部書く」 → これが絶対パス。
  3. 選択肢と照らし合わせる。
    • a = ルート、b = 絶対 を含む選択肢が正しい()。

選択肢別の誤答解説

  • ア: a=カレント、b=絶対
    • 誤り。カレントディレクトリ(カレントディレクトリ:現在操作している作業用のディレクトリ)は「最上位」ではありません。よって a が不適切です。
  • イ: a=カレント、b=相対
    • 誤り。a が「最上位」ではない点で不正解です。相対パス(relative path:現在の場所からの経路)は b の説明には合いますが、a が合わないので全体として不正解です。
  • : a=ルート、b=絶対
    • 正しい。最上位はルートディレクトリで、ルートを基点にする指定法は絶対パスです。
  • エ: a=ルート、b=相対
    • 誤り。a は正しいですが、相対パスはルートを基点にしません。相対パスはカレントディレクトリなど「現在地」を基点にする指定法です。

よくある誤解

  1. 「カレント=ルート」と混同する
    • カレント(current)ディレクトリは「今自分がいる場所」。ルートは「木の根元、最上位」で常に一つです。混同すると相対/絶対の違いを間違えます。
  2. 絶対パスと相対パスの見た目だけで判断する
    • たとえば「/home/user/file」は絶対、「./file」や「file」は相対と即断できますが、Windowsではドライブ名(C:...)が付けば絶対です。見た目の記号(/ や C:\)の意味を理解しましょう。
  3. 「ホームディレクトリ」をルートと誤認する
    • ホームディレクトリ(ユーザーごとの初期フォルダ)はルート配下にあります。ルートではありません。

補足コラム

  • Unix系(Linux, macOS)ではパス区切りにスラッシュ「/」を使い、ルートは「/」で表します(例:/home/user/docs/report.txt)。
  • Windowsではバックスラッシュ「\」を使うことが多く、ドライブ名(例:C:\Users\name\file.txt)が付く場合は絶対パスです。
  • 実例コマンド(Unix系):
    pwd   # 現在のカレントディレクトリを表示
    cd /   # ルート(/)へ移動
    ls ./docs  # カレントから見た相対パスでdocsを表示
    
  • 覚え方:ルート=「木の根元(root)」。そこから全部書くと「絶対」。今いる場所から書くと「相対」。

FAQ

Q1. ルートとホームはどう違いますか?
A1. ルートはファイルシステムの最上位。ホームはユーザーごとの作業用フォルダで、ルートの下にあります(例:/home/ユーザー名)。
Q2. 相対パスで「..」が出てきますが何ですか?
A2. 「..」は親ディレクトリを意味します。1つ上の階層へ移動する指定です(例:../file は一つ上のディレクトリの file)。
Q3. 絶対パスはなぜ便利ですか?
A3. どの場所から実行しても同じファイルを指せるため、スクリプトや設定ファイルで使うと確実です。一方、可搬性や柔軟性は相対パスが有利な場合があります。

関連キーワード: ファイルシステム、ルートディレクトリ、カレントディレクトリ、絶対パス、相対パス、パス区切り、ディレクトリ構造、ホームディレクトリ、UNIX、Windows
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