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ITパスポート 2019年 春期 08


問題文

自社のWebサイトのコンテンツのバージョン管理や公開に労力が割かれている。それを改善するために導入するシステムとして、適切なものはどれか。

選択肢

CAD
CMS(正解)
CRM
SFA

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Webサイトのコンテンツ管理・公開を改善するシステムは?【ITパスポート 解説】

正解の理由

選択肢の中で、Webサイトのコンテンツの「バージョン管理」や「公開(公開・非公開・差し戻し・公開日時予約など)の管理」に直接役立つのは のCMSです。CMSは英語で Content Management System(コンテンツ管理システム:Webページや記事などの内容を管理する仕組み)を指します。CMSは次のような機能を持ち、問題の要求にぴったり合います。
  • 記事やページの作成・編集を誰でもできる仕組み(WYSIWYG:見たまま編集)
  • 変更履歴(バージョン管理)や差し戻し(以前の状態に戻す)機能
  • 公開権限や承認ワークフロー、公開日時の予約
  • テンプレートやデザインの統一による効率化
したがって、Webコンテンツの「労力が割かれている」状態を改善するには、CMSを導入するのが適切です。

解法ステップ

  1. 問題文で求められている事を明確にする:Webサイトのコンテンツの「バージョン管理」と「公開」に関する負担を減らすこと。
  2. 各選択肢の役割を確認する(短く何をするシステムかを押さえる)。
    • CAD:Computer-Aided Design(設計支援ソフト)→ 図面や設計を作るためのツール。
    • CMS:Content Management System(コンテンツ管理システム)→ Webページや記事の作成・公開・管理。
    • CRM:Customer Relationship Management(顧客関係管理)→ 顧客情報や営業履歴の管理。
    • SFA:Sales Force Automation(営業支援システム)→ 営業活動の効率化・管理。
  3. 目的(コンテンツの編集・履歴・公開)に最も合致するものを選ぶ。→ CMS()。

選択肢別の誤答解説

  • ア: CAD(Computer-Aided Design:設計支援ソフト)
    CADは建築や機械設計などの図面・モデル作成を支援するツールです。Webコンテンツの公開・バージョン管理を行う機能は基本的に持ちません。従って当問題の目的には不適切です。
  • イ: CMS(Content Management System:コンテンツ管理システム)
    CMSはWebページやブログ記事などの作成、編集、公開、権限管理、履歴管理(バージョン管理)を行うために設計されています。編集者が増えても統制して公開できる仕組みを提供するため、労力削減に直結します。
  • ウ: CRM(Customer Relationship Management:顧客関係管理)
    CRMは顧客情報や問い合わせ履歴、営業・マーケティングの履歴管理に使います。顧客対応や売上向上に役立ちますが、Webサイトのコンテンツ管理や公開ワークフローを直接扱うものではありません。
  • エ: SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)
    SFAは営業活動を記録・管理し、営業プロセスの効率化を図るシステムです。営業日報や進捗管理、見込み客の管理が主で、Webコンテンツの公開やバージョン管理機能は含まれません。

よくある誤解

  1. 「CRMやSFAでもWebサイトを管理できる」と思う誤解
    → CRM/SFAは主に顧客や営業データの管理が目的です。サイトの公開・承認フローやページ毎の版管理はCMSの領域です。CRMとCMSを連携する例はありますが、役割は異なります。
  2. 「CMSはブログだけのツールだ」と考える誤解
    → 確かにブログ機能を持つCMSは多いですが、企業サイトの多言語化、権限管理、公開スケジュール、テンプレート管理、ワークフローなど本格的な運用機能を備えています。規模や用途に合わせて選ぶのが重要です。
  3. 「バージョン管理=Gitだけ」と思う誤解
    → 開発者が使うGit(ソースコード向けの分散バージョン管理)は別物で、CMSはコンテンツ編集者向けに「誰がいつ何を変えたか」を管理する機能を提供します。目的と使う人に応じて使い分けます。

補足コラム

  • CMSの代表例と種類
    • 従来型(オールインワン):WordPress(ワードプレス)、Drupal(ドルーパル)、Joomla(ジュームラ)など。管理画面で記事作成や公開が完結します。
    • ヘッドレスCMS(headless CMS):ContentfulやSanityなど。コンテンツ管理と表示(フロント)を分離し、スマホアプリや複数のチャネルで同じコンテンツを使いたい場合に便利です。
  • CMS導入のチェックポイント(運用目線)
    • 承認フロー/権限管理があるか
    • バージョン履歴とロールバック機能があるか
    • 公開予約やステージング(下書き確認)機能があるか
    • 管理画面が編集者にとって使いやすいか(WYSIWYGなど)
    • セキュリティ更新やバックアップの運用負荷
  • 小話:CMSは「編集部のための図書館」のようなものです。記事(本)を棚に並べ、誰が編集したか履歴を残し、公開(貸し出し)を管理します。

FAQ

Q1. CMS導入で具体的に何が楽になりますか?
A1. 記事の作成・編集が非エンジニアでも可能になり、公開手続きの承認や公開日時予約、差し戻し(以前の状態に戻す)などが自動化できます。結果として更新作業の工数が大幅に下がります。
Q2. 小規模な会社でもCMSは必要ですか?
A2. 更新頻度が低く担当者が1人で十分なら必須ではありませんが、複数人で更新する、公開の承認が必要、複数ページを短時間で更新する状況なら導入メリットが大きいです。
Q3. 有名な無料CMS(例:WordPress)は使って大丈夫ですか?
A3. 多くの企業で使われていますが、セキュリティ対策(プラグインの管理、定期更新)やバックアップ運用が必要です。要件に合うかを確認して導入してください。
Q4. CMSとGitはどちらを使えば良いですか?
A4. 編集担当者が文章や画像を直接編集するならCMSが適しています。コードやテンプレートの管理、開発者向けの厳密なバージョン管理はGitが向きます。両者を併用するケースも多いです。

関連キーワード: CMS、コンテンツ管理、バージョン管理、公開ワークフロー、WYSIWYG、ヘッドレスCMS、Webサイト運用、CRM、SFA、CAD
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