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ITパスポート 2019年 春期 26


問題文

自社の商品についてPPMを作図した。“金のなる木”に該当するものはどれか。
ITパスポート 2019年 春期  問26の問題画像

選択肢

A商品(正解)
B商品
C商品
D商品

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PPM(プロダクト・ポートフォリオ)の“金のなる木”はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

PPM(Product Portfolio Matrix:製品の組み合わせを評価するマトリックス)は、製品を「市場占有率(その製品が市場でどれだけシェアを持っているか)」と「市場成長率(市場全体がどれだけ成長しているか)」の2つの軸で分類します。
「金のなる木(cash cow:安定的に収益を生む既存製品)」は、一般に「市場占有率が高い(その市場で強い)」「市場成長率が低い(成長が鈍化)」の象限に入ります。図の左上はまさにその象限です。図中で左上に位置し、円の大きさ(売上規模)も大きいのが (A商品)です。したがって A 商品が「金のなる木」に該当します。

解法ステップ

  1. 軸を確認する
    • 縦軸:市場占有率(上=高、下=低)
    • 横軸:市場成長率(右=高、左=低)
  2. 「金のなる木」の定義を思い出す
    • 市場占有率:高、成長率:低 → キャッシュカウ(安定収益)
  3. 図で該当する象限を探す
    • 左上の象限が該当する。図の左上にある製品を確認。
  4. 円の大きさ(売上規模)を確認して納得する
    • A 商品は左上で円が大きいため、まさに「大きく稼ぐ安定製品」である。

選択肢別の誤答解説

  • ア: A商品
    • 左上(市場占有率高・市場成長率低)で円も大きい。典型的な「金のなる木(cash cow)」の特徴を満たすため正解。
  • イ: B商品
    • 右上(市場占有率高・市場成長率高)にある。これは「スター(Star:成長が期待できる主力製品)」に相当する。成長投資が必要であり、金のなる木とは異なる。
  • ウ: C商品
    • 左下(市場占有率低・市場成長率低)に位置する。一般に「負け犬(Dog:成長もシェアも低い)」と呼ばれ、資源を回収・撤退対象になることが多い。
  • エ: D商品
    • 右下(市場占有率低・市場成長率高)にある。これは「問題児/花形への可能性がある(Question mark/Problem child)」で、投資してシェアを上げるか、投資を絞るかの判断が必要。

よくある誤解

  1. 円の大きさ=市場占有率と混同する
    • 図の円の大きさは「売上規模」を示します。市場占有率は縦軸の位置で判断します。売上が大きくても占有率が低ければ金のなる木ではありません。
  2. 「成長率が高ければ金のなる木」と誤解する
    • 成長率が高いと将来の利益は期待できますが、金のなる木は「成長率は低くても占有率が高い」ことが条件です。
  3. 軸の向きを見誤る(上が高、右が高)
    • 問題によって軸表記の向きが変わることはほとんどありませんが、必ず図上の「高/低」を確認してください。

補足コラム

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マトリックス)は、もともとボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が提唱した「成長率–市場占有率」のマトリックスです。4つの象限は戦略上の行動指針を簡潔に示します。
  • 金のなる木(cash cow):維持して現金を生む。投資は最小限で効果的に回収。
  • スター(star):成長を維持するために投資を拡大。将来の金のなる木候補。
  • 問題児(question mark):成長市場だがシェアが低い。投資でスターに育てるか撤退か判断。
  • 負け犬(dog):投資効率が低い。売却や撤退を検討。
    ただし現実は単純でなく、競合状況や製品寿命、ブランド戦略など複数要因で判断する必要があります。

FAQ

Q1: 円の大きさ(売上規模)は評価にどれくらい影響しますか?
A1: 位置(占有率・成長率)が分類の基本です。円の大きさは優先度の判断に使います(同じ象限でも売上が大きければ優先的に管理するなど)。
Q2: 「市場占有率」は絶対値ですか?相対値ですか?
A2: 通常は相対値で、業界内の競合に対する比率(自社シェア)で判断します。最大手との比を基準にすることもあります。
Q3: 金のなる木は永遠に続きますか?
A3: いいえ。市場が変化すれば成長率やシェアは変わります。技術革新や競合によって衰退することもあるため、定期的に評価が必要です。
Q4: PPMは現代でも使えますか?
A4: シンプルで直感的なフレームワークとして有益ですが、製品の多様性やサービス化が進む現在は補助的に使い、他の分析と組み合わせるのが実務的です。

関連キーワード: PPM、マトリクス、BCG、キャッシュカウ、製品ポートフォリオ、成長率、占有率、戦略判断
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