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ITパスポート 2019年 春期 60


問題文

電子メールを作成するときに指定する送信メッセージの形式のうち、テキスト形式とHTML形式に関する記述として、適切なものはどれか。

選択肢

Webメールは、HTML形式の電子メールを送るためのものであり、テキスト形式の電子メールを送ることはできない。
イラストや写真などの画像ファイルを添付できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式の電子メールである。
受信側で表示される文字の大きさや色などの書式を、送信側で指定できるのは、テキスト形式ではなく、HTML形式の電子メールである。(正解)
ディジタル署名を付与するためには、HTML形式ではなく、テキスト形式の電子メールを使用する必要がある。

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電子メールの送信メッセージ形式(テキスト形式とHTML形式)【ITパスポート 解説】

正解の理由

電子メールの形式には主に「テキスト形式」と「HTML形式」があります。テキスト形式は文字だけを送る単純な形式です。HTML(HyperText Markup Language:ウェブページで使う「見た目」を指定する言語)は、文字の大きさや色、太字などの書式をタグやスタイルで指定できます。したがって、受信側で表示される文字の大きさや色などの書式を送信側で指定できるのは、テキスト形式ではなくHTML形式です。よって、選択肢のうち正しいのは です。
(補足)メールの送受信では MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions:電子メールでさまざまな種類のデータを扱う仕組み)で形式が指定されます。HTMLは content-type が "text/html" になります。

解法ステップ

  1. まず「テキスト形式」と「HTML形式」の違いを整理します。
    • テキスト形式:文字データのみ。書式情報(色・サイズなど)は含まない。
    • HTML形式:HTMLタグやスタイルを使って書式やレイアウトを指定できる。
  2. 各選択肢を上の性質に照らして当てはめます。
  3. 「送信側が指定できる表示の書式(文字の大きさや色)」という文言は、書式情報を持てるHTMLに当てはまるため正しいことが分かります。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「WebメールはHTMLしか送れない」は誤りです。
    Webメール(ウェブブラウザ経由でメールを送受信するサービス)でも、テキスト形式のメールを送ることは可能です。多くのメールクライアントはテキストとHTMLの両方に対応しています。
  • イ: 「画像ファイルを添付できるのはHTMLだけ」は誤りです。
    画像ファイルを“添付”すること自体は、テキスト形式・HTML形式に関係なく可能です(添付ファイルはメールの別の部分として送られるため)。HTMLは本文中に画像を「埋め込む(インライン表示)」しやすい、という違いはありますが、添付自体は両方でできます。
  • : 「受信側で表示される文字の大きさや色などの書式を送信側で指定できるのはHTMLである」—正しいです。HTMLはタグやCSSで書式を指定できます。テキスト形式にはその情報が含まれません。
  • エ: 「電子署名を付与するためにはテキスト形式を使う必要がある」は誤りです。
    電子署名(メールの改ざん防止や送信者確認に使う技術)は S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions:電子署名や暗号化機能をメールに追加する仕組み)や PGP(Pretty Good Privacy:暗号化・署名の仕組み)などで行われます。これらはメールの形式に依存せず、テキストでもHTMLでも署名が可能です。

よくある誤解

  1. 「HTMLメールはどんな見た目でも必ず同じに見える」
    → 誤解です。受信側のメールソフトや表示設定、フォント、セキュリティ設定(画像のブロックなど)により見た目が変わることがあります。送信側の指定がそのまま表示されない場合もあります。
  2. 「テキストメールには画像を送れない」
    → 誤解です。画像は本文に埋め込む(インライン)か添付するかで違いがありますが、添付ファイルとして送るのは形式に関係ありません。
  3. 「HTMLメールは常に危険(ウイルスやスクリプトが動く)」
    → 部分的な誤解です。多くのメールソフトはHTML内のスクリプト等を無効化しますが、リンク先や埋め込み画像を通じた追跡やフィッシングのリスクは存在します。安全策(画像の自動表示をオフ、差出人確認など)が重要です。

補足コラム

  • マルチパート(multipart/alternative)という仕組み:実務では、送信側が「text/plain(テキスト)」と「text/html(HTML)」の両方を用意して送ることが多いです。受信側のメールソフトが対応できる方を自動で選んで表示します。これにより、古い端末でも本文が読め、HTML対応端末ではリッチに見せられます。
  • ビジネスメールの選び方:重要な通知や契約関係のメールは可読性と互換性のためにテキスト部分を必ず含めるのが安全です。一方でブランド表現や見栄え重視の案内はHTMLを使うと良いでしょう。
  • 用語メモ:
    • HTML(HyperText Markup Language):文書の構造や見た目を記述する言語。
    • MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions):メールで画像や音声などを送るための規格。
    • S/MIME(Secure/MIME):メールの暗号化や署名の標準技術。
    • PGP(Pretty Good Privacy):個人で使われる暗号・署名の技術。

FAQ

Q1: HTMLメールで送ると必ずきれいに見えますか?
A1: いいえ。受信側の環境や設定で表示が変わります。特にスマホや古いメールソフトでは崩れることがあります。重要な内容はテキストでも伝わるようにしてください。
Q2: 添付ファイルはどちらの形式でも付けられますか?
A2: はい。添付はメールの別のパートとして送られるため、テキスト形式でもHTML形式でも添付可能です。
Q3: 電子署名はHTMLだと付けられない?
A3: どちらの形式でも電子署名を付けられます。署名技術はメールの形式ではなく、S/MIMEやPGPといった仕組みで実現します。
Q4: 迷ったらどちらの形式を使うべきですか?
A4: 互換性やシンプルさを重視するならテキスト形式。見た目やブランドを重視するならHTML形式(ただし、テキスト部分も同梱するのが望ましい)です。

関連キーワード: 電子メール、テキスト形式、HTML形式、添付ファイル、インライン画像、MIME、S/MIME、マルチパート、コンテンツタイプ、Webメール
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