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ITパスポート 2019年 春期 81


問題文

Webサイトを構築する際にスタイルシートを用いる理由として、適切なものはどれか。

選択肢

WebサーバとWebブラウザ間で安全にデータをやり取りできるようになる。
Webサイトの更新情報を利用者に知らせることができるようになる。
Webサイトの利用者を識別できるようになる。
複数のWebページの見た目を統一することが容易にできるようになる。(正解)

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Webサイトを構築する際にスタイルシートを用いる理由【ITパスポート 解説】

正解の理由

Webサイトの見た目を指定するのがスタイルシート、つまりCSS(Cascading Style Sheets:階層的に適用されるスタイル指定の仕組み)です。CSSを使うと、色や文字の大きさ、レイアウトなど「見た目」に関するルールをまとめて管理できます。これにより複数のページで同じ見た目を簡単にそろえられます。したがって、選択肢の中では 「複数のWebページの見た目を統一することが容易にできるようになる。」が正しいです。

解法ステップ

  1. 「スタイルシート」が何を扱うかを確認する。→ 見た目(デザイン)を指定するもの(CSS)。
  2. 各選択肢の役割を考える。
    • セキュリティや安全なデータ送受信はTLS/SSLの役目。
    • 更新情報を知らせるのはRSSやメール、プッシュ通知の役目。
    • 利用者の識別はCookie(クッキー)やセッションの役目。
  3. 見た目の統一に関係するものを選ぶ。→ を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: WebサーバとWebブラウザ間で安全にデータをやり取りできるようになる。
    → これはTLS(Transport Layer Security:通信を暗号化して安全にする仕組み)やSSL(Secure Sockets Layer)の役割です。スタイルシート(CSS)は見た目を定義するだけで、通信の暗号化や安全性には関係しません。
  • イ: Webサイトの更新情報を利用者に知らせることができるようになる。
    → 更新通知はRSS(Really Simple Syndication:更新情報を配信する仕組み)、メール通知、プッシュ通知などが使われます。CSSは静的な見た目指定なので、通知機能は提供しません。
  • ウ: Webサイトの利用者を識別できるようになる。
    → 利用者識別はCookie(ブラウザに保存する小さなデータ)やサーバ側のセッション管理の仕事です。CSSはユーザーの見た目を変えるだけで、識別情報を保持したりする機能はありません。
  • エ: 複数のWebページの見た目を統一することが容易にできるようになる。
    → 正解です。外部のCSSファイルを1つ用意して複数ページで読み込めば、全ページのデザインを一括で管理できます。例えば「会社のブランドカラーを変えたい」ときに、CSSの1箇所を直すだけで全ページに反映できます。

よくある誤解

  1. 「スタイルシートはサイトの機能(ボタンの動きや認証)も制御する」
    → 誤りです。CSSは見た目(色・配置・フォント等)を制御します。動きや挙動は主にJavaScript(ウェブページ上で動作するプログラム言語)などが担当します。
  2. 「HTMLとCSSは同じもの」
    → HTML(HyperText Markup Language:文書の構造や内容を表す言語)は文章や見出し、リンクなどの中身を作ります。CSSはその見た目を整える別のものです。役割が違うので分けて扱うと管理が楽になります。
  3. 「スタイルはページごとにしか設定できない」
    → 外部CSSを使えば1つのルールで何百ページにも適用できます。逆にページごとに書くと管理が大変になります。

補足コラム

  • 外部CSS・内部CSS・インラインCSSの違い(簡単な例)
    • 外部CSS: 別ファイルに書き、HTMLで読み込む方法。保守性が高い。
      <!-- HTMLのhead内で外部CSSを読み込む例 -->
      <link rel="stylesheet" href="styles.css">
      
      /* styles.css の例 */
      body { font-family: Arial, sans-serif; color: #333; }
      h1 { color: #0066cc; }
      
    • 内部CSS: HTMLの内に直接書く方法。ページ単位のカスタマイズに便利。
    • インラインCSS: HTMLの各要素に直接style属性で書く方法。特定箇所のみ上書きしたいときに使われるが、管理は難しい。
  • 「カスケード(Cascading)」と「特異性(specificity)」
    → CSSはどのルールが優先されるかを決める仕組み(カスケード)を持ちます。具体的には、より詳細に指定したルールが優先されます。初学者はまず「外部CSSで基本ルール、必要に応じて上書きする」という使い方を覚えるとよいです。
  • レスポンシブデザイン(画面サイズに応じた見た目変更)もCSSで実現できます。スマホ・タブレット・PCで見た目を変えたいときに有効です。

FAQ

Q: スタイルシート(CSS)はどこで書くのが良いですか?
A: 基本は外部CSS(別ファイル)を使うのが推奨です。複数ページで使い回せて保守が楽になります。
Q: CSSが間違っているとSEO(検索順位)に影響しますか?
A: 直接的な影響は少ないですが、CSSでモバイル対応(レスポンシブ)を正しく行うとユーザビリティが向上し、間接的に評価されやすくなります。重要なのはコンテンツ(本文)の質です。
Q: HTMLだけでもWebページは作れますか?
A: はい。HTMLだけでもページは表示されますが、見た目は非常にシンプルになります。CSSを使うことで見やすく、使いやすいページにできます。

関連キーワード: CSS、スタイルシート、HTML、Webデザイン、外部CSS、レスポンシブデザイン、カスケード、セレクタ、保守性、ユーザビリティ
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