ITパスポート 2019年 春期 問82
問題文
PC1のメールクライアントからPC2のメールクライアントの利用者宛ての電子メールを送信するとき、①~③で使われているプロトコルの組合せとして、適切なものはどれか。


選択肢
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
🔒 解説は解答すると表示されます
PC1からPC2へ電子メールを送るときのプロトコルの組合せ【ITパスポート 解説】
正解の理由
PC1のメールクライアントがPC2の利用者へメールを送る一連の流れは、次の役割に分かれます。
- 端末(PC1)から自分のメールサーバへ「送る」→ ここはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol:メールを送るためのプロトコル)を使います。
- メールサーバ同士でメールをやり取りする→ これもSMTPを使います(サーバ間はSMTPで転送)。
- PC2が自分のメールサーバからメールを「受け取る」→ ここはPOP3(Post Office Protocol version 3:サーバに置かれたメールを取得するためのプロトコル)などの受信プロトコルを使います。
以上より、①がSMTP、②がSMTP、③がPOP3 の組合せが正しいため、選択肢エが正解です。
(例え)郵便にたとえると、PC1が窓口へ手紙を出す動作と、郵便局同士で手紙を転送する動作はどちらも「送る」処理なので同じ仕組み(SMTP)で行い、受取人が自分の郵便受けから手紙を取り出す行為がPOP3に相当します。
解法ステップ
- 図の矢印の向きを確認します。PC1→上段左サーバ(上向き)=送信動作。上段左サーバ→上段右サーバ(右向き)=サーバ間転送。上段右サーバ→PC2(下向き)=受信(取得)。
- それぞれの動作に使うプロトコルを当てはめます。
- クライアント→サーバ(送信)=SMTP。
- サーバ→サーバ(転送)=SMTP。
- サーバ→クライアント(取得)=POP3(またはIMAP)。
- 選択肢表と照らし合わせ、①=SMTP、②=SMTP、③=POP3 の行を選ぶ(エ)。
選択肢別の誤答解説
- ア(① POP3、② POP3、③ SMTP)
誤り。POP3は「サーバからメールを取得する」ためのプロトコルです。送信側(PC1→サーバ)やサーバ間転送で使いません。さらに受信先にSMTPとするのは逆です。 - イ(① POP3、② SMTP、③ SMTP)
誤り。サーバ間転送②は正しくSMTPですが、PC1が送るとき①にPOP3を使うのは間違いです。クライアントからの送信はPOP3ではなくSMTPです。 - ウ(① SMTP、② POP3、③ POP3)
誤り。PC1→サーバの送信①はSMTPで正しいですが、サーバ間でPOP3を使うことはありません。サーバ間はSMTPです。③がPOP3なのは正しいが、②が誤りです。 - エ(① SMTP、② SMTP、③ POP3)
正しい。送信(クライアント→サーバ)とサーバ間はSMTP、受信(サーバ→クライアント)はPOP3で表されており、図の流れと合致します。
よくある誤解
- 「SMTPは送信専用、受信には使えない」と思う誤解
→ SMTPはメールを相手のメールサーバまで届けるためのプロトコルです。受信(ユーザが自分のサーバから取り出す)には通常POP3やIMAPを使う、という理解が正しいです。 - 「POP3でもメールを送れる」と勘違いする
→ POP3はサーバに置かれたメールを取得(ダウンロード)するためだけのプロトコルです。送信には使いません。 - サーバ→クライアントもSMTPで“押し付ける”ように届けられると思う
→ 基本はクライアントがサーバに接続して取得する方式(POP3/IMAP)です。一部に“プッシュ”機能を持つ仕組みはありますが、通常のメール配達フローではサーバ間はSMTP、クライアント取得はPOP3/IMAPです。
補足コラム
- POP3とIMAPの違い(覚え方)
- POP3(Post Office Protocol v3:郵便局から取り出す)=メールをまとめてダウンロードしてローカルで管理するイメージ。オフラインで読むことが多い人向け。
- IMAP(Internet Message Access Protocol:インターネット上のメールボックス操作)=サーバ上でメールを管理し、複数端末で同期して使う場合に便利。スマホとPCで同じ状態にしたいならIMAPが向いています。
- ポート番号の目安(覚えておくと便利)
- SMTP: 通常ポート25(サーバ間)/送信の際のサブミッションは587(認証あり)
- POP3: 110(非暗号化)/995(暗号化=POP3S)
- IMAP: 143(非暗号化)/993(暗号化=IMAPS)
- セキュリティ:最近は認証や暗号化(TLS/SSL)を使うのが一般的です。例えば送信はポート587で認証付きTLS接続を使うことが多いです。
FAQ
Q1: SMTPはクライアントからサーバへの送信だけに使われますか?
A1: クライアント→サーバ(送信)もサーバ→サーバ(転送)も基本的にSMTPが使われます。クライアント送信用に「サブミッション」という扱いでポート587が使われることが多いです。
A1: クライアント→サーバ(送信)もサーバ→サーバ(転送)も基本的にSMTPが使われます。クライアント送信用に「サブミッション」という扱いでポート587が使われることが多いです。
Q2: 受信がPOP3のとき、送信は絶対SMTPですか?
A2: はい。受信(サーバから取り出す)はPOP3/IMAP、送信(メールを送る/届ける)はSMTPという役割分担です。
A2: はい。受信(サーバから取り出す)はPOP3/IMAP、送信(メールを送る/届ける)はSMTPという役割分担です。
Q3: 図で③がIMAPでも正解になりませんか?
A3: 問題の選択肢にIMAPがない場合はPOP3が想定されています。実際の運用ではIMAPで受信することも多いです。問題文の選択肢に合うものを選んでください。
A3: 問題の選択肢にIMAPがない場合はPOP3が想定されています。実際の運用ではIMAPで受信することも多いです。問題文の選択肢に合うものを選んでください。
関連キーワード: SMTP, POP3, IMAP, メール受信, メール送信, MTA(Mail Transfer Agent), MUA(Mail User Agent), ポート番号, 電子メールの流れ

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

