ITパスポート 2020年 秋期 問38
問題文
サービス提供者と顧客双方の観点から、提供されるITサービスの品質の継続的な測定と改善に焦点を当てているベストプラクティスをまとめたものはどれか。
選択肢
ア:ITIL(正解)
イ:共通フレーム
ウ:システム管理基準
エ:内部統制
🔒 解説は解答すると表示されます
サービス提供者と顧客双方の観点から、提供されるITサービスの品質の継続的な測定と改善に焦点を当てているベストプラクティスをまとめたものはどれか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は ア のITILです。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービス管理のベストプラクティス集)は、ITサービスを提供する側と利用する側の両方の視点から、サービス品質を継続的に測定・改善することを目的に作られたフレームワークです。ITILには「継続的サービス改善(Continual Service Improvement:CSI)」という考え方が含まれ、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)などを使って品質を数値化し、PDCA(計画→実行→評価→改善)に基づいて改善を進めます。これが設問の「品質の継続的な測定と改善に焦点を当てているベストプラクティス」に合致します。
ITIL(Information Technology Infrastructure Library:ITサービス管理のベストプラクティス集)は、ITサービスを提供する側と利用する側の両方の視点から、サービス品質を継続的に測定・改善することを目的に作られたフレームワークです。ITILには「継続的サービス改善(Continual Service Improvement:CSI)」という考え方が含まれ、SLA(Service Level Agreement:サービスレベル合意)などを使って品質を数値化し、PDCA(計画→実行→評価→改善)に基づいて改善を進めます。これが設問の「品質の継続的な測定と改善に焦点を当てているベストプラクティス」に合致します。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを見つける
- 「サービス提供者と顧客双方の観点」「品質の継続的な測定と改善」「ベストプラクティス」
- 選択肢の定義を思い出す/当てはめる
- どの選択肢が「ITサービスの品質」「継続的改善」を扱うかを確認する
- 一つずつ照合して除外する
- ITILが該当するか、他は関連するが焦点が違うかを判断する
- 最終確認
- ITILがサービス管理全体を扱い、継続的改善を明確に含むことを確認する
この流れで正答にたどり着けます。試験中はまずキーワードを拾うことが重要です。
選択肢別の誤答解説
- ア: ITIL(正解)
ITサービス管理全体のベストプラクティス集で、サービスの設計・移行・運用・継続的改善までを扱います。品質測定(例:可用性、応答時間、障害率)とその改善に関するプロセスが明確です。 - イ: 共通フレーム
「共通フレーム」は、主にソフトウェア開発やシステム開発のプロセスや評価指標を整理した枠組みです。開発プロセスの評価やプロジェクト管理に強い一方、ITサービスの日常的な品質測定と継続的改善を中心に扱うものではありません。 - ウ: システム管理基準
システム管理基準は、運用や管理の手順・役割・責任などを定めるための基準です。運用のルールや監視に関する記述はありますが、「サービス全体の品質を顧客視点で継続的に測定・改善する」という点でITILほど包括的ではありません。 - エ: 内部統制
内部統制(Internal Control:企業内部の業務・会計・法令遵守が正しく行われる仕組み)は、業務の信頼性や不正防止が主目的です。ITの運用面での管理は含まれますが、ITサービス品質の継続的改善を中心とするものではありません。
よくある誤解
- 「ITILは単なるチェックリストだ」と考える誤解
→ ITILは一連のプロセスと役割、指標の考え方を示すフレームワークです。単なる手順書ではなく、組織の運用を改善するための考え方と実践例がまとまっています。 - 「内部統制も品質改善だから正解に見える」
→ 内部統制は主にリスク管理や法令遵守が目的で、サービス品質の継続的改善を中心にはしていません。目的の違いを判断しましょう。 - 「共通フレームとITILは同じもの」
→ どちらも『フレームワーク』という点は共通しますが、対象領域(開発プロセス vs サービス管理)と目的が異なります。
補足コラム
- ITILとPDCA/CSIの関係
ITILの「Continual Service Improvement(CSI:継続的サービス改善)」は、PDCAサイクル(Plan → Do → Check → Act)で品質向上を回す考え方です。具体的には、SLAで定めた指標を監視して問題を特定し、根本原因を分析して改善策を実行します。 - 関連する他の枠組み
- ISO/IEC 20000:ITサービスマネジメントの国際標準。ITILは実務的なベストプラクティス集で、ISO20000は標準規格です。組織は両方を参考にできます。
- COBIT(Control Objectives for Information and Related Technologies):ガバナンス(統治)と管理の枠組みで、内部統制に近い視点が強いです。
FAQ
Q1: ITILは法律や必須ルールですか?
A1: いいえ。ITILは業務改善のためのベストプラクティス集です。導入は任意ですが、多くの企業が改善指針として採用しています。
A1: いいえ。ITILは業務改善のためのベストプラクティス集です。導入は任意ですが、多くの企業が改善指針として採用しています。
Q2: 小さい会社でもITILは使えますか?
A2: はい。規模に合わせてプロセスを簡素化して適用できます。全てを丸ごと導入する必要はありません。
A2: はい。規模に合わせてプロセスを簡素化して適用できます。全てを丸ごと導入する必要はありません。
Q3: 試験で見分けるコツは?
A3: 「誰のための」「何を目的にしているか」を読むこと。顧客視点で「サービス品質の継続的な測定と改善」と書かれていればITILを考えます。
A3: 「誰のための」「何を目的にしているか」を読むこと。顧客視点で「サービス品質の継続的な測定と改善」と書かれていればITILを考えます。
関連キーワード: ITIL、ITサービスマネジメント、継続的改善、CSI、PDCA、SLA、ISO/IEC 20000、共通フレーム、システム運用、内部統制、COBIT

\ せっかくなら /
ITパスポートを
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

