ITパスポート 2020年 秋期 問71
問題文
表計算ソフトを用いて、ワークシートに示す各商品の月別売上額データを用いた計算を行う。セルE2に式“条件付個数(B2:D2, >15000)”を入力した後、セルE3とE4に複写したとき、セルE4に表示される値はどれか。

選択肢
ア:0
イ:1
ウ:2(正解)
エ:3
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表計算のコピーと条件付き個数の計算【ITパスポート 解説】
正解の理由
セルE2に入っている「条件付個数(B2:D2, >15000)」は、範囲B2:D2の中で「15000より大きい(>15000)」という条件を満たすセルの個数を数える関数です。ここでポイントは、セル参照が相対参照になっているため、E2から下へ複写すると参照範囲も行方向にずれていき、E4では範囲がB4:D4になります。B4〜D4の値は 10000、20000、30000 なので、15000より大きいのは 20000 と 30000 の2つです。したがって表示される値は ウ(2)になります。
(補足)関数名の説明:COUNTIF(英: COUNTIF)は「条件付きで個数を数える関数」です。問題文の「条件付個数」はこれに相当します。
解法ステップ
- 「条件付個数(B2:D2, >15000)」が何をするか確認する。
- 目的:指定した範囲内で条件を満たすセルの数を数える。
- E2の式をE3、E4に複写すると参照範囲がどう変わるか考える。
- B2:D2(E2のとき) → E3に複写するとB3:D3 → E4に複写するとB4:D4になる(相対参照)。
- B4:D4 の各値(10000、20000、30000)を条件「>15000」で判定する。
- 10000 は否、20000 は可、30000 は可 → 合計2個。
- よって E4 に表示されるのは 2(選択肢の ウ)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 0
- もし0を選ぶなら、15000より大きい値が1つもないと誤認している可能性。だがB4とD4(20000と30000)は条件を満たすため0は誤り。
- イ: 1
- 1を選ぶ人は、20000か30000のどちらか一方だけを数えたか、条件を「>=15000」と誤解した(15000を含める)場合を想定している可能性があるが、実際は20000と30000の2つあるため誤り。
- ウ: 2
- 正しい。B4:D4 のうち >15000 を満たすセルは2つ(20000、30000)。
- エ: 3
- すべての値が条件を満たすと誤っている場合。実際には10000は条件を満たさないので3は誤り。
よくある誤解
- コピーしても参照範囲は変わらないと思い込む
- 標準設定ではセル参照は「相対参照」となり、コピー先に合わせて参照位置が変わります。固定したい場合は絶対参照($記号)を使います。
- 条件の書き方をそのまま数値と書く(>15000 を引用符なしで書いてしまう)
- 実際の表計算ソフト(Excelなど)では条件は文字列で渡す必要があり、通常は ">15000" のように引用符で囲います。問題文では簡略表記されていることがあります。
- 「>15000」を「>=15000」と読み間違える
- 等号の有無で15000の扱いが変わります。データに15000が含まれている行があると結果に差が出ます(今回の行2の15,000は等号で扱うとカウント対象)。
補足コラム
- 絶対参照と相対参照の使い分け:
- 相対参照(例:B2)はコピー先に応じて自動で変わるので、行ごとの同じ列範囲を集計する場合に便利です。
- 絶対参照(例:2:2)にすると、どこにコピーしても範囲が固定されます。売上の基準範囲を固定して使いたいときに使います。
- 実際のExcelでの書き方例:
- E2セルに入れる式(英語版関数名):
=COUNTIF(B2:D2, ">15000") - 複写後、E4の中身は自動で次のようになります(相対参照):
=COUNTIF(B4:D4, ">15000")
- E2セルに入れる式(英語版関数名):
- 複数条件で数えたいときは COUNTIFS(英: COUNTIFS)を使います。複数の条件をANDで組み合わせて数えられます。
FAQ
Q1. 問題の表記では >15000 に引用符がないけど、本当に必要ですか?
A1. 実際のExcelやGoogleスプレッドシートでは条件は文字列として渡すため、通常は ">15000" と引用符で囲います。試験問題では可読性のために省略されることがあります。
A1. 実際のExcelやGoogleスプレッドシートでは条件は文字列として渡すため、通常は ">15000" と引用符で囲います。試験問題では可読性のために省略されることがあります。
Q2. もしセル参照が絶対参照だったら結果は変わりますか?
A2. はい。例えば E2 に =COUNTIF(2:2, ">15000") と絶対参照で書いておくと、E4に複写しても範囲は常にB2:D2のままになり、E4はB2:D2の結果(この場合1)を表示します。
A2. はい。例えば E2 に =COUNTIF(2:2, ">15000") と絶対参照で書いておくと、E4に複写しても範囲は常にB2:D2のままになり、E4はB2:D2の結果(この場合1)を表示します。
Q3. 列方向に複写した場合はどう変わりますか?
A3. 相対参照なら、列方向にコピーすると参照する列が右にずれます(例:B2:D2 → C2:E2)。意図に合わせて参照方法を使い分けてください。
A3. 相対参照なら、列方向にコピーすると参照する列が右にずれます(例:B2:D2 → C2:E2)。意図に合わせて参照方法を使い分けてください。
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