ITパスポート 2021年 問08
問題文
画期的な製品やサービスが消費者に浸透するに当たり、イノベーションへの関心や活用の時期によって消費者をアーリーアダプタ、アーリーマジョリティ、イノベータ、ラガード、レイトマジョリティの五つのグループに分類することができる。
このうち、活用の時期が2番目に早いグループとして位置付けられ、イノベーションの価値を自ら評価し、残る大半の消費者に影響を与えるグループはどれか。
選択肢
ア:アーリーアダプタ(正解)
イ:アーリーマジョリティ
ウ:イノベータ
エ:ラガード
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消費者のアダプター分類(活用時期と影響力)に関する問題【ITパスポート 解説】
正解の理由
設問は「活用の時期が2番目に早い」「イノベーションの価値を自ら評価し」「残る大半の消費者に影響を与えるグループ」を問うています。これはアーリーアダプタ(early adopters:新しい製品やサービスを比較的早く取り入れ、周囲に影響を与える消費者)を指します。したがって、選択肢のうち ア が該当します。
ポイントを分かりやすくまとめると:
- 「2番目に早い」=最も早いグループ(イノベータ)の次に来る層。
- 「自ら価値を評価する」=自分で製品の利点を判断し納得して導入する傾向がある。
- 「多くの消費者に影響」=意見リーダーとなり、一般大衆(マジョリティ)への波及を促す。
これらはアーリーアダプタの典型的な特徴です。
解法ステップ
- 問題文の重要語を抜き出す:「2番目に早い」「自分で評価する」「大半に影響を与える」。
- アダプター分類の順序を思い出す(簡単に下で示します)。
- 各選択肢を順序と特徴で照らし合わせ、条件に合うものを選ぶ。
- 条件に合致するのはアーリーアダプタであると判断する。
(補助)アダプター分類の順序(早い順):
- イノベータ(innovators:最も早く新し物好き)
- アーリーアダプタ(early adopters:意見リーダー的で周囲に影響)
- アーリーマジョリティ(early majority:慎重だが早めに受け入れる多数層)
- レイトマジョリティ(late majority:半ば懐疑的で遅れて受け入れる多数層)
- ラガード(laggards:最も遅く、従来のものを好む)
※上の各用語は初出時に英語表記と簡単な説明を添えています。
選択肢別の誤答解説
- ア:アーリーアダプタ。設問の条件(2番目に早い、自ら評価、他者に影響)と一致するため正解。
- イ:アーリーマジョリティ(early majority:慎重に検討して導入する多数派)。導入時期は「3番目」。自ら評価はするが「多くの人に影響を与えて導入を促す」という点ではアーリーアダプタほどではないため不正解。
- ウ:イノベータ(innovators:技術志向が強く、新しいものを率先して試すごく早い層)。導入時期は最も早く「1番目」。だが「残る大半に影響を与える」という役割は主にアーリーアダプタが担うため不適合。
- エ:ラガード(laggards:最も遅れて導入する層)。設問の「早い」や「影響を与える」と正反対なので明らかに不正解。
よくある誤解
- 「最も早い人=影響力が強い」と考える誤解
→ イノベータは早く使うが、必ずしも多数に影響を与えるわけではありません。意見を広げるのはアーリーアダプタです。 - 「アーリーアダプタとアーリーマジョリティを混同する」
→ 両者とも早期導入層に見えますが、アーリーアダプタは意見リーダー的で「周囲に勧める」役割が強い点が異なります。
補足コラム
この分類はエベレット・ロジャーズ(Everett Rogers)が提唱した「Diffusion of Innovations(イノベーション普及理論)」に基づきます。代表的な目安の割合は次の通りです:
- イノベータ:約2.5%
- アーリーアダプタ:約13.5%
- アーリーマジョリティ:約34%
- レイトマジョリティ:約34%
- ラガード:約16%
マーケティングでは、技術製品が「初期市場」から「主流市場」へ移る際にアーリーアダプタの支持を得ることが成功の鍵になります。さらに、技術製品特有の「キャズム(chasm:初期採用層と主流層の溝)」という概念(ジェフリー・ムーア提唱)も覚えておくと実務的に役立ちます。
FAQ
Q1. イノベータとアーリーアダプタの違いは何ですか?
A1. イノベータ(innovators)はリスクを許容して非常に早く試す人たち、アーリーアダプタ(early adopters)は新しさを評価し周りに薦める意見リーダー的な存在です。
A1. イノベータ(innovators)はリスクを許容して非常に早く試す人たち、アーリーアダプタ(early adopters)は新しさを評価し周りに薦める意見リーダー的な存在です。
Q2. 問題の「残る大半」は具体的にどの層を指しますか?
A2. 主にアーリーマジョリティとレイトマジョリティの多数派(合計で約68%)を指します。アーリーアダプタはその前に影響を与えて普及を助けます。
A2. 主にアーリーマジョリティとレイトマジョリティの多数派(合計で約68%)を指します。アーリーアダプタはその前に影響を与えて普及を助けます。
Q3. ビジネスでアーリーアダプタをどう見つければよいですか?
A3. 業界フォーラム、専門誌、SNSのインフルエンサー、早期導入事例を公表する企業や個人に注目します。彼らは製品を評価し、周囲に影響を与えやすいです。
A3. 業界フォーラム、専門誌、SNSのインフルエンサー、早期導入事例を公表する企業や個人に注目します。彼らは製品を評価し、周囲に影響を与えやすいです。
関連キーワード: アダプター分類、ディフュージョン理論(Diffusion of Innovations)、キャズム(chasm)、アーリーアダプター、イノベーション普及、コンシューマーセグメンテーション、マーケティング戦略

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