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ITパスポート 2023年 08


問題文

A社の営業部門では、成約件数を増やすことを目的として、営業担当者が企画を顧客に提案する活動を始めた。この営業活動の達成度を測るための指標としてKGI (Key Goal Indicator)とKPI (Key Performance Indicator)を定めたい。本活動におけるKGIとKPIの組合せとして、最も適切なものはどれか。
ITパスポート 2023年  問08の選択肢の画像

選択肢

(正解)

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営業活動のKGIとKPIの組合せ【ITパスポート 解説】

正解の理由

KGI(Key Goal Indicator:主要目標達成指標)は「最終的に何を達成したか」を表す指標です。KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)はKGI達成に向けた「途中の成果や活動量」を表す指標で、KGIに先行して影響を与えるものを選びます。
この問題では「成約件数を増やすことが目的」と明記されています。したがって最終的な目標(KGI)は「成約件数」です。一方、成約件数に直接影響する前段の活動量として適切なのは「提案件数(顧客に提案した件数)」です。提案件数を増やせば、同じ成約率なら成約件数が増えるため、KPIとして機能します。よって選択肢の中では (KGI=成約件数、KPI=提案件数)が最も適切です。
成約件数と提案件数の関係は次のように表せます。

この式から、提案件数(KPI)をコントロールすれば成約件数(KGI)に影響を与えられることがわかります。

解法ステップ

  1. 問題文で示された「目的(最終目標)」を確認する。ここでは「成約件数を増やすこと」。
  2. 目的が直接表されている指標をKGIにする。→ 成約件数がKGI。
  3. KGIに先行して影響を与える、かつ現場でコントロールしやすく測定可能な指標をKPIにする。→ 提案件数は増減を管理しやすく、成約件数に直結する。
  4. 各選択肢がこの関係(KPIがKGIの原因となる先行指標か)を満たすか確認する。満たすのが である。

選択肢別の誤答解説

  • ア(KGI:成約件数、KPI:売上高)
    • 売上高は成約件数の結果(成約数×単価)であり、成約件数を先に増やすための「先行する活動量」ではありません。売上高は単価の変動でも増減するため、成約件数を直接コントロールする指標として不適切です。
  • ウ(KGI:提案件数、KPI:売上高)
    • 問題の目的は成約件数を増やすことなので、目的と合致しない指標(提案件数)をKGIにしている点で誤りです。また売上高をKPIにするのも前述の理由で適切でありません。
  • エ(KGI:提案件数、KPI:成約件数)
    • これも目的と合致していません。さらに因果関係が逆で、提案件数が増えれば通常成約件数が増える(成約件数は結果)ため、成約件数をKPIにするのは順序が逆です。

よくある誤解

  • KPIは「達成したい数字」のことだと思いがち(=KGIと混同)。KPIはKGIに到達するための「工程を示す指標」です。
  • 金額(売上高)=良いKPI、と思う誤り。売上高は結果(ラグ指標)になりやすく、目的次第では先行指標にならないことがある点に注意。
  • KPIは1つだけでない。複数のKPIでプロセスを見ることが多いが、増やしすぎると管理が難しくなる。

補足コラム

  • 成約率(英: conversion rate)は「提案件数に対して何件が成約したか」の割合です。式は次の通りです。
  • 目標達成のために「何件提案すれば良いか」を逆算できます。たとえば目標の成約件数が20件で、想定成約率が10%なら必要な提案件数は

    このようにKPIに数値目標を設定すると、現場の行動計画が立てやすくなります。
  • KPIはより細かい指標に分解できます。例:週あたりの提案件数、見込み度(A/B/C)別の提案件数、担当者別の提案件数など。

FAQ

Q: KPIは何個くらい設定すればよいですか?
A: 目的と業務に依存しますが、3〜5個程度の重要なKPIに絞るのが実務では扱いやすいです。多すぎると焦点がぼやけます。
Q: 売上高をKPIにしてはいけないのですか?
A: 目的が「売上を増やす」なら売上高がKPI(またはKGI)になり得ます。ただし、売上高は成約数や単価など複数要因で決まるため、「成約件数を増やす」目的では先行指標としては不適切です。
Q: 成約率が低い場合はどうする?
A: 提案件数を増やすだけでなく、提案内容の改善(提案品質)、ターゲットの見直し、フォロー体制の強化などで成約率自体を上げる施策をKPIとして設定します。
Q: KGI/KPIとOKRの違いは?
A: OKRは「Objective(目標)」と「Key Results(成果指標)」の枠組みで、より挑戦的な目標設定に向きます。KGI/KPIは成果指標の管理に特化した考え方で、使い分けがされています。

関連キーワード: KGI、KPI、成約率、提案件数、売上高、目標管理、営業指標、ダッシュボード
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