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ITパスポート 2024年 03


問題文

未来のある時点に目標を設定し、そこを起点に現在を振り返り、目標実現のために現在すべきことを考える方法を表す用語として、最も適切なものはどれか。

選択肢

PoC (Proof of Concept)
PoV (Proof of Value)
バックキャスティング(正解)
フォアキャスティング

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未来の目標を起点に現在を逆算する方法はどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

この問題で示される「未来のある時点に目標を設定し、そこを起点に現在を振り返り、目標実現のために現在すべきことを考える方法」を表す用語は、の「バックキャスティング」です。
バックキャスティング(backcasting:未来から逆算して現在の行動を決める手法)は、まず望ましい未来像(例:10年後の目標)を決めます。次にその未来に到達するために、どの時点で何を行うべきかを逆算して計画します。問題文の「未来を起点に現在を振り返る」という表現と一致するため、が正しい選択肢です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを探す:「未来のある時点に目標を設定」「そこを起点に現在を振り返る」「現在すべきことを考える」。
  2. それが「未来から逆算する」手法か「現在から未来を予測する」手法かを判別する。
    • 「未来を起点にする」→ バックキャスティング
    • 「現在の延長で未来を予測する」→ フォアキャスティング(forecasting)
  3. 選択肢の定義を思い出して、最も合致するものを選ぶ。
短く言うと、「未来を出発点にするか、現在を出発点にするか」を見れば答えが分かります。

選択肢別の誤答解説

  • ア: PoC(Proof of Concept:概念実証)
    PoCは「技術やアイデアが実際に可能かどうかを小規模に試す」ことです。未来を起点に逆算する計画手法ではありません。
  • イ: PoV(Proof of Value:価値検証)
    PoVは「導入するとどれだけ価値(効果・費用対効果)があるかを確認する試験」です。評価・検証の目的で使う言葉で、計画の時間軸(未来→現在)を示すものではありません。
  • : バックキャスティング
    未来の目標を定め、そこから現在へ逆算して行動を決める手法です。問題文の条件にぴったり当てはまります。
  • エ: フォアキャスティング(forecasting:予測)
    フォアキャスティングは「現在の状況やデータを基に未来を予測し、それに対する計画を立てる」方法です。問題文の「未来を起点に現在を振り返る」とは逆の考え方です。

よくある誤解

  1. 「未来から考える=単に目標を立てること」と考える
    • 目標を立てるだけでなく、バックキャスティングはその目標に到達するための逆算したステップを明確にする点が重要です。
  2. 「フォアキャスティングと同じ」と混同する
    • フォアキャスティングは現在から未来へ伸ばして予測する方法です。方向(時間軸)が逆なので用途が異なります。
  3. PoCやPoVを計画手法と混同する
    • これらは「検証(検討)」のための手法で、時間軸による戦略手法ではありません。

補足コラム

バックキャスティングは特に長期の目標設定に向いています。たとえば、ある会社が「2050年にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出を実質ゼロにすること)」を目指すとします。バックキャスティングではまず2050年の状態を描きます。次に、2050年に至るために2030年には何を達成しておくか、2025年はどの技術を導入するか、今すぐ何を始めるかを逆算して決めます。
一方で、短期的な売上予測や在庫管理のように「現在のデータから未来を見積もる」場合はフォアキャスティングが適します。実務では両方を組み合わせることも多いです。
語源メモ:forecast(fore = 前、cast = 投げる/投影する) → 未来を前もって見る。backcast(back = 後ろ)→ 未来から現在に向けて投影するイメージです。

FAQ

Q1: バックキャスティングはどんな場面で使うべきですか?
A1: 長期的で到達すべき「望ましい未来像」がはっきりしている場合に有効です。政策立案、サステナビリティ戦略、新事業の長期計画などで使われます。
Q2: フォアキャスティングと併用できますか?
A2: はい。バックキャスティングで目標とマイルストーンを決め、フォアキャスティングで各期間の数値予測やリスクを評価すると効果的です。
Q3: PoCやPoVはいつ行うべきですか?
A3: 新しい技術やサービスを導入する前に、小規模で効果や実現性を確かめたい時に行います。計画の一部として位置づけられますが、バックキャスティングそのものではありません。

関連キーワード: バックキャスティング、フォアキャスティング、PoC、PoV、逆算、目標設定、戦略立案、サステナビリティ、計画手法
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