ITパスポート 2024年 問31
問題文
顧客との個々のつながりを意識して情報を頻繁に更新するSNSなどのシステムとは異なり、会計システムのように高い信頼性と安定稼働が要求される社内情報を扱うシステムの概念を示す用語として、最も適切なものはどれか。
選択肢
ア:IoT (Internet of Things)
イ:PoC (Proof of Concept)
ウ:SoE (Systems of Engagement)
エ:SoR (Systems of Record)(正解)
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会計システムなど高い信頼性が要求される社内情報システムの概念【ITパスポート 解説】
正解の理由
正解は エ の SoR(Systems of Record:記録を担う基幹システム)です。
問題文は「会計システムのように高い信頼性と安定稼働が要求される社内情報」を指しています。SoR は「企業の公式なデータを正確に保存し、トランザクション(取引処理)や監査履歴を保持する」役割を持ちます。会計や給与、受注・在庫の記録など、誤りが許されない業務データは SoR に格納され、可用性(安定稼働)と整合性(正確さ)が最優先されます。したがって、設問に最も適した用語は エ の SoR です。
問題文は「会計システムのように高い信頼性と安定稼働が要求される社内情報」を指しています。SoR は「企業の公式なデータを正確に保存し、トランザクション(取引処理)や監査履歴を保持する」役割を持ちます。会計や給与、受注・在庫の記録など、誤りが許されない業務データは SoR に格納され、可用性(安定稼働)と整合性(正確さ)が最優先されます。したがって、設問に最も適した用語は エ の SoR です。
(参考)SoE(Systems of Engagement:顧客などとのつながりを重視するシステム)は、SNSやチャットなど「利用者との対話・接点」を重視し、頻繁な更新や柔軟なUXが特徴で、設問の説明とは逆の性質です。
解法ステップ
- 問題文のキーワードを拾う:「会計システム」「高い信頼性」「安定稼働」「社内情報」。
- 選択肢の意味を確認する(略語は意味を押さえる)。
- 「信頼性・安定」が求められるものは「記録・公式データを扱うシステム(SoR)」と判断する。
- 他の選択肢(IoT、PoC、SoE)がキーワードと合うかを照合して除外する。
この手順で迷わず エ を選べます。
選択肢別の誤答解説
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ア: IoT(Internet of Things:モノのインターネット)
IoT はセンサーや機器がネットワークでつながる概念です。データを収集する技術領域であり、「記録の信頼性や会計処理」を直接示す用語ではありません。よって不適切です。 -
イ: PoC(Proof of Concept:概念実証)
PoC は新技術やアイデアが実際に機能するかを小規模で試すことを指します。システムの種類(運用の安定性や記録の信頼性)を示す用語ではないため不正解です。 -
ウ: SoE(Systems of Engagement:接点を重視するシステム)
SoE は顧客やユーザーとのやり取りを重視するシステムで、SNSやチャット、モバイルアプリなどが該当します。頻繁な情報更新やコミュニケーションが目的なので、設問の「高い信頼性・安定稼働」を重視するシステムの説明とは逆です。 -
エ: SoR(Systems of Record:記録を担う基幹システム)
企業の公式データを正確・永続的に管理するシステムを指します。会計システムはまさに SoR の代表例であり、選択肢として最も適切です。
よくある誤解
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「CRM は必ず SoE だ」と思う誤解
CRM(Customer Relationship Management:顧客管理)は顧客情報(マスターデータ)を正確に保存する側面があり、SoR としての性格を持つことがあります。一方、顧客とのやり取りを重視する部分は SoE とみなされるため、機能によってどちらにも分類され得ます。 -
「頻繁に更新する=信頼性が低い」と捉える誤解
更新頻度が高くても、トランザクション管理や監査ログを適切に持つ設計であれば高い信頼性を保てます。重要なのは設計(トランザクション制御、バックアップ、冗長化)です。 -
「IoT デバイス自体が SoR になる」と考える誤解
IoT はデータの取得元であり、記録の最終的な正本(authoritative record)はクラウドや基幹システム(SoR)が担うことが多いです。
補足コラム
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SoR の特徴(覚え方)
R = Record(記録)。公式データを「記録」して、正しさと履歴を守る。会計、給与、受注台帳などが典型例です。 -
技術的な観点(やさしく)
SoR 系システムでは「トランザクション」の正確さが重要です。トランザクションとは「一連の処理をまとめて正しく完了させる単位」で、途中で失敗したら全体を元に戻す仕組みが使われます(ACID:Atomicity、Consistency、Isolation、Durability — 各用語は順に「原子性、整合性、独立性、永続性」を指します)。これによりデータの正確さと信頼性が保たれます。 -
SoR と SoE の共存
現代のシステムは SoE(顧客接点)と SoR(記録基盤)を API などで連携させることが多いです。前者が「見せる・やり取りする部分」、後者が「正しいデータを保存する倉庫」と覚えると分かりやすいです。
FAQ
Q1: 会計システム以外に SoR の具体例は?
A1: 給与計算、受注管理(受注台帳)、在庫管理の公式データベース、購買履歴の正式な記録などです。
A1: 給与計算、受注管理(受注台帳)、在庫管理の公式データベース、購買履歴の正式な記録などです。
Q2: SoR は常にオンプレ(自社運用)でなければいけませんか?
A2: いいえ。クラウド上のサービス(SaaS:Software as a Service)でも SoR として運用できます。重要なのは設計・運用で信頼性と可用性を確保することです。
A2: いいえ。クラウド上のサービス(SaaS:Software as a Service)でも SoR として運用できます。重要なのは設計・運用で信頼性と可用性を確保することです。
Q3: SoE のデータは信頼できないのですか?
A3: 重要な点は「どのデータが公式(authoritative)か」です。SoE のデータはユーザーのやり取りを反映しますが、公式記録は SoR 側で管理されるケースが多いです。両者を上手に連携させることが重要です。
A3: 重要な点は「どのデータが公式(authoritative)か」です。SoE のデータはユーザーのやり取りを反映しますが、公式記録は SoR 側で管理されるケースが多いです。両者を上手に連携させることが重要です。
関連キーワード: SoR、Systems of Record、SoE、Systems of Engagement、会計システム、トランザクション、ACID、可用性、信頼性、IoT、PoC

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